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やさしい社会の会社運営

アズワンコミュニティの産業の一つ「おふくろさん弁当」。
ここに、やさしい社会の会社運営が現われているようです。

10月21日(日)は、今年一番のお弁当祭りだったそうです。
その日のお弁当は、920食。お弁当屋さんの歴史の中でも、個数だけでいったら最多記録更新なんだそうです。
普段、日曜日に製造しているお弁当の4倍の量になるそうですが、これをやってしまえるのはどうして?! その舞台裏を紹介したいと思います。

お弁当祭り
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お弁当の山いろいろ考えた末、それぞれの店で作るのではなく、今回は全部を平田店で作ろうということでスタート。
1週間前から、様々な段取りや、詰めのシミュレーションをして、調理は3時開始、詰めは5時開始に。四日市店や白子店から器具などを集めて、当日に備える。

人の段取りが1番心配されたけど、少し声をかけさせてもらったら、「入れるよ」「入るよ」と嬉しい返答。普通のお店だったら、注文が4倍になったからって、4倍の人を、その日だけ雇うなんてことはできないだろう。やはり、このスタイルの経営はこのコミュニティがあって、初めて成立するなあと実感。

「あれー、もう人いるんだあ。入ろうと思ってたんだけどな」なんて声を後から後から聞くと、社会に見守られている弁当屋さんだなあとつくづく想う。家業なんだな。

詰め2今回は、一人一人の負担が大きくなりすぎないように、お祭り気分でやれる範囲でと考え、一人は3時間以内程度に納まるように、調理と詰めは前後半の2チーム制に。(サッカーで云うところのターンオーバー制)
朝3時からの調理の人も、6時には次のチームに引き継いで帰れる。
そんなことも、自分の都合だけを主張し合わない、損得で来てくれるわけじゃない人たちの中身に負うところが大きいだろう。

朝一調理は、牛丸さんと土井君がガンガン進める。寝坊しなかったようだ。
詰め1詰めは、5時からスタート。
みゆきさんを中心におふくろパワーで突き進む。朝のテンションじゃないやん!ってくらい元気。千恵さんや秀子さんもこういう時は、駆けつけてくれる。
8時には、予定時間よりだいぶ貯金を作って、バトンタッチ。

後半は出産予定日を過ぎた知美隊長の的確な声かけのもと、陽子さんや愛ちゃんの手馴れたメンバーが後を引き継いだ。

配達車次々出来上がる弁当は、置き場もないので、泉田さんと竹本さんが配達先ごとに仕分けながら、配達車に積み込んで行く。
中村君が四日市ドームへ、250個のお弁当を積んで出発。通子さんも300個満載で深谷公園へ。

詰めも終わりが見えてきたころ、夕夏ちゃんが登場して、次から次へと洗物や片づけを進めていく。
11時にはすっかり人もいなくなり、片付けも終わり、いつもの静かな日曜日のお弁当屋さんになっていました。

ここ一番の集中力、力は本当にすごいものがあるなあと思いました。
次は年末のおせちかな。
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まさに”お祭り”の様に、愉快に楽しくやるうちに、出来上がってしまったようです。

(記事 中野敏美)
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