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希望を再び抱いて・・・

パクサン2先日アズワンコミュニティを訪問した韓国訪問団の一人
(詳しくはここ)、park jinさんの書いた記事が、韓国の日刊新聞の一つである京郷新聞に掲載されました。
(京郷新聞は進歩的は日刊新聞です)
その韓国語記事を翻訳したものを紹介します。

韓国では、日本よりも自殺者が多いと言われていて、
厳しい競争社会が背景にはあるようです。
そこで日々生きていると諦め的にもなりがちですが、アズワンコミュニティを探訪し、なにかしら希望も見えてきたようです。

<京郷広場> 共存のために 希望バスに乗る
       ---パク・ジン(タサン人権センター 常任活動)

*「希望バス」は労働者を応援したい気持ちがある市民たちを募集してバスで現場にいく活動です

労働者はやりたい時間に仕事をする。
社長や店長は労働者の不平不満を聞き、これを解決することが業務だ。
こんな夢のような会社があるだろうか?実は、ある。

ついこの前、私は日本の三重県鈴鹿市の「アズワンコミュニティー」を訪問した。

彼らは「弁当配達」会社を創業し、やさしい社会をつくる為に、個人と社会す べてが満足しなくてはならないという会社の運営目的を立てた。
これによって、大雪の日に事故を覚悟しながら配達するという事はなくなった。むしろこのような事実を消費者に知らせ、了解を求めた。
ある時は、突然職員が会社に来たくないと言い、そういうこともあるので待ってみてはどうでしょうかと顧客を説得した。

しかしこの会社は良い素材と味、顧客の望むサービスを提供したおかげで、一日 1000食以上の弁当を売り上げる中堅会社になった。

多く持てば持つほど、さらに多くを持つために厚顔無恥になってゆく起業家達や政府の官僚達に慣れた韓国人訪問団に、彼らの考え方と暮らしの態度は、驚きを超え驚嘆を与えた。

共に仕事をしてきた仲間達が、生ける者と、死す者とに分かれた。
特別な理由や 基準はない。椅子とりゲームやロシアンルーレットのように、運が悪ければ死んでしまうゲームというだけだった。
そんな状況からくるやるせなさ、疲弊感、怒りなどで、みんな没落していった。
そうやって双竜車(双竜自動車という会社)から23名、いや、少し前に会社内で自殺を試みた彼が亡くなったので24名が死んだ。

問題のない会社を、会計操作で故意に不渡り処理し、これを理由に大量解雇が行 われたという疑惑を提起された双竜車では、今日も労働は生ける者にも死せる者 にも希望はない。

われわれの社会のすべての労働がそうだ。
しかし、鈴鹿に行ってきた私は、希望を再び抱くことになった。

『労働者が幸福でこそ 会社はつぶれない』
『過ぎたる欲をもたなければこそ、システムは回っていく』
という単純な真理を確認した。

去る26日、双竜車と現代車(現代自動車)に希望バス(労働者を応援する市民たちが乗って現場にいくバス)が向かった。

他人の苦痛のために眠ることもできない彼らが作った希望バス、
それがまた始まった。

鈴鹿とピョンテク、ウルサン…(市の名称)

ある夜、共に生きたいと肩を震わせて泣いていた彼等へ、われわれは靴ひもを結び直す。

われわれが生きていく為には、もう共存しかないからだ。
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