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ウリさんの日記 --- その4

ウリさんの日記、第4弾は、マイライフセミナーに参加しての感想です。

マイライフセミナー
みんなの中で、自分と向き合いながら、じっくりしらべた6日間のセミナー。
このセミナーについての印象、
そして、やさしい社会に触れ、これまでの自分の歴史も思い起こされ、
内観に続き、これからのウリさんの人生に何かをもたらしたようです。
いろいろ湧いてくるものがあるようですが、その感想を抜粋し編集しました。
どうぞ、ご覧ください。
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体験とその感想 ----- マイライフセミナー感想文

6日間、テーブルを囲んでの話し合い。
とてもファミリー的な雰囲気。
本当にゆったりしていて、快適でした。

一番印象に残っているのは、あのホワイトボードです。
スタッフが質問し、5分間静かに自分自身で考えた後、質問への答えを書きます。

セミナーでは、一人一人ボードに書いた内容を披露し、解説します。
その後のスタッフの質問は、いつも同じです。
「皆の発表を聞いてみて、どう思いましたか?」
ミーティング
問いかけに、一人一人、何かしら考え、発表し、
人の意見も聞きながら、また考えてみる・・・、そういうことを繰り返します。
その時の自分の応答をよく覚えていませんが、
セミナーが終わった今、間違いないく私の中で何かが変わっているようです。
私の答えが正しくなってるということでなく、
自分の中でもっとよく考え抜かれているようです。


そして、このなんとも心地いいファミリー的な雰囲気。
最後の日の午後には、みんな少し疲れているようで、
二人がすでに居眠りしていました。
スタッフは、O.K。「休憩しましょう」と。
みんな、座椅子に背もたれて、15分くらい睡眠をとった後、また続けました。

このアスワンコミュニティで過ごした一ヶ月、
自分が訪問した先では、いつもとても心地よい空気を感じていました。
でも、さらにこのセミナーで、なにか別の中身がもたらされたように思います。
こんなふうになるとは、予想していませんでした。
歓迎会で

私は、学生時代に、いくつかの共同生活(Republica)を体験してきました。
そこでは、住むところ、お金、衣類など、様々な試みをしました。
食品を購入する時、割り勘にしないで、在庫がなくなってきたら、
誰かお金を持っている人が買くというようにやってみたことがあります。
その時は、お金の勘定をしないで済む自由さに安堵しました。
衣類をみんなのものとして使ってみるという試みをした時は、
互いに思いやる気持ちがあったのですが、
すごくおもしろいとか、本質的であったとは思いません。

25年前、みんなで幸福に暮らそうといろいろ試みてきましたが、
きつい感じ、つらい気持ちなどが思い起こされます。
人と人の関係が終わる、そういうさびしい思いもしたこともありました。
農作業
正規雇用で仕事をし、社会保障制度もきちんと受けていた時期がありました。
でも、資本主義や解雇等については、非常に不快に思っていて、
本当にこのシステムは機能しないのではないかと思っていました。
本当の社会保障といえるものは、唯一「人達」によるのではないだろうか?!

世界的にも有名なエコビレッジ、フィンドホーンへも行きました。
そこでは、このセミナーと同じ問いかけ、
「あなたは本当に何をしたいのか?」ということを考えたことがあります。
でも、そのときに思った答えは、本質的なものではなかったように思います。
でも、それはそれで・・・。
それ以降、私の人生は冒険となり、ブラジルにも渡り、
日本でやさしい社会を試みているアズワンコミュニティを知りました。

子ども時代
セミナーのある朝、とても悲しくなり、泣きたい気持ちで目が覚めました。
今までのつらかった思いや、父のこと、母のことを思い出したようです。
父はいつも、私たち姉妹により良い生活を望み、
私に「勉強しなさい」と言ってたのだと思います。。
でも、より幸せな人生を送れるような、正しいを勉強したかどうかは解りません。
私は父がとても、辛い人生を送り、苦しかったのだと思っています。
彼は学校へ行けなかった。
勉強することができず、やりたいことができなかったのだと思います。
それから、彼はは自分自身の思考や感情に苦しんだと思います。

人間とはどういうものなのかをよく知らないで、
どうして幸せに成れることが出来るのでしょうか?


セミナーでは、「やさしい社会」の本を読みました。
この本の内容は、私が私自身の人生を観る視点を変えた様に思います。
私の人との関わり方、私の仕事との関わり方、お金との関わり方。

また、読んでみてこんなふうにも思いました。
この現代社会が私をがんじがらめにしてしまったのだろうと。
ビクビクしたり、責任という荷が肩に重くのしかかったり(まだ有るかも)。

一緒にセミナーに参加した18歳の女性から、
「自立というのは、自分で稼いで自分で暮らすということ。
現代社会では、そういうふうに親は子供に教えるのではないでしょうか?」
と聞きました。
それは、30年前に私の両親から聞いた同じフレーズです。

でも、少なくともこれから6ヶ月、お金を稼ぐことを考える必要がないので、
私はハッピーです。
ただ、他の人達と一緒に弁当を作りながら、楽しむことができるのです。

懇談会
実は、私はアズワンコミュニティを体験しながら、密かに・・・、
「バックに、これら事業を取り仕切るピリピリした怖い責任者がいるはずだ」
と思っていました。
でも、セミナーの最終日、コミュニティの人達との懇談会で、
おふくろさん弁当の責任者として自己紹介した泉田さんの話を聞きました。
彼も私と同じ様に職場を楽しんでいて、責任の重さは全然無いそうです。
そして、「人のためにやっている、お金のためではない」と、
野尻さん(アスワンカンパニーの社長)から聞いたのを思い出しました。
ここは一般社会でよく言われている
「暮らしのためにお金を稼ぐ」とは全然違うようです。

また、コミュニティライフオフィスで話を聞いて、
コミュニティを約一ヶ月体験し、セミナーを受けた今、
再び私に感銘を与えてくれました。
給料は、おふくろさん弁当からコミュニティライフオフィスに送られ、
必要なものは、オフィスと話をして、コミュニティからもらう。 
実際、お金をもらうために働いているのではなく、
コミュニティが私をサポートしてくれている!

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