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イムさんのコミュニティ滞在記 その5

イムさんの滞在記の最終回は、「コミュニティの人に触れて」、です。

以下、イムさんのfacebookから抜粋し、翻訳・編集しました。
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【人と人との間柄が重要】
8/14
宮地さんに「アズワンコミュニティをさらに知りたい」と言ったら、
私のために特別に懇談会を用意してくれた。
通訳の方も呼んでくれ、コミュニティのメンバーも集まってくれた。

グループでもない私一人のために...

宮地さん
   (8/11 静岡のトランジションタウンのお祭りへ 宮地さんと同行)


1時間半を超える時間、
私の質問に、メンバーが自身の考えであることを前提に熱心に話して下さった。
宮地さんが、「またこのような機会を望むか?」と尋ねるので、
「みなさんがよろしければ、自分はもちろんそうしたい~」と答えると、
またこのような席を設けてくれると言った。

通訳しながら
     (通訳を介して懇談会)

時間が出来れば、近い将来インタビュー内容を整理して公開するつもりだ。
事前に印象的な言葉を紹介するならば...

「私たちは組織の形態よりは、人と人の間柄を重要だと考えます。」
(牛丸氏)

この言葉が、今回のインタビューで最も印象深かった。
インタビューの間、ずっと私は、
「どのように組織が維持されているのか?」に対して質問をしていたが、
牛丸さんが一言で要約してくれたと思う。

懇談会

「それともう一つは、今運営している弁当店とSUZUKA FARMは、
初めからそれをしようと集まったのではなく、
最初はそれぞれ会社に通いながら、
サイエンズスクールで寄り合って、自分を調べていたが、、
それぞれが会社に通いながらでは、十分に自分を調べる時間が取りにくく、
自分たちで会社をつくろうとなっていったんだ。
そして事業の内容は、各自がしたいことを元に決めたんだ。」

この話を聞きながら・・・、
私達は、集まって自分を調べて親しくなった後に事業を始めるのではなく、
先に事業をするために組織を作っているのではないのだろうかと省みた。
私自身もまた、そのように考えていたのではなかったか...

【言葉の壁を越えて】
8/21
今日、夕方 船田さん夫婦に招待された。
お料理

私は日本語ができない。そして船田さん夫婦も韓国語ができない。
それゆえ心では互いに嬉しさを感じたり、その気持ちを伝えようとするけれど、
深い話をすることはできない。
時には言語が疎通を妨害したり、時に疎通を可能にもする。

アズワンコミュニティ滞在中、
多くの食事の席と働く現場で、多くの人たちに出会って、
言語の限界で、多くの話をできないのがとても惜しかった。
今は船田さん夫妻の積極的な努力に力づけられて、
かなり真剣な話も分かち合うことができるようになった。

杏子さん

初めは、私のスマートフォンにあるGoogle翻訳アプリを使って対話した。
でも、もっとたくさん話を円滑にされたかったのか、
突然パソコンをもって来られた。

Google翻訳サイトに入って、日本語を直接入力し、
私は翻訳された韓国語を理解して、
私が話したい言葉は、私が韓国語を入力して、
翻訳された日本語を音声で聞かせてあげた。

そのようにして殺人者の処罰の善し悪し、人間の本性の問題、
仲の良い夫婦関係など、かなり真剣な対話をすることができた。
完全ではなかったが、Google翻訳機の技術と、
互いをわかろうとした欲求が言語の障壁を越えて疎通を可能にした。

【世の中で最も美しいチーズケーキ】
8/22(帰国前日)
帰国前日、3度目の懇談会を設けてもらった。
今回も通訳と6人のコミュニティメンバーが来てくれた。
それを終えた後、休んでいると、
佳子さんからエリさんが私を探しているということだ。

えりさん&そりちゃん

私が毎日Cafeサンスーシにくるのに、今日はなぜ来なかったのか?...
準備しておいた贈り物があるので、よければ来ないかとの内容だった。

カフェに行くと、じきじきに作ったチーズケーキが準備されていた。
明日出発する私のために、エリさんが作った贈り物だった。

形も美しくて、味も良くて、何よりそれを準備した心がとても有難かった。

世の中で最も美しいチーズケーキ~

チーズケーキ


【佳子さんありがとう~】
私は18日間のコミュニティ探訪期間の間、中井さん夫婦の家に泊まった。
この家はふぁみーゆ・SUZUKAと言うが、
コミュニティの人々が集まったり、食事に来たりする空間だ。
時には私のような探訪客が泊まったりもする。

ふぁみーゆの一室

家族でない他人と18日間ひとつ屋根の下に過ごすのは容易ではないだろうに、
私はこの家で不便だったことが殆どなかった。
あたかもこの家の子供になったように錯覚するほど、安らかだった。
あたかも家族と同じだった。

中井夫婦

私がこの期間にこちらに泊まっているので、
祝日の時など実家に行くことも出来なくて、
ご飯を準備してくれたが、いつも少しも変わらぬ様子だった。

韓国に出発する今日は、弁当屋に行って、お昼ご飯を用意してくれた。

ありがとう中井さん、佳子さん
お弁のう屋さんにて
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