自分の範疇に合わない人（いい加減な人）は許せなくなり、その人を切り捨ててしまい、激しい嫌悪感が残る。ぼくには、この謎のしくみがあるのだけれど、そういうことしていると自分の世界が狭くなってしまうし、険悪な関係になるのは自分だけの問題にとどまらない…。何か解決の糸口が欲しいなと思って参加しました。

セミナーで、「実際にあったこと」と「自分の思ったこと」に分けて書いてみたんです。すると…、見えてきたんだ。当たり前かもしれないけれど、「相手の気持ちっていうのは相手の方にあるんだよねー」となった時、自分は相手を悪いようにばかり見ていて、その相手の気持ちを全然見ていないことに気づいて申し訳ない気持ちになった。相手の気持ちに全く目が向いてなかったなー。これは、嫌悪感の強い相手にだけでなく、目の前の人が急に嫌な人になったり、反対にいい人になったりするんですよ。
僕、すべての人を裁いているなーと気づいたんです。
これは大きかったです。これは普段では気付けなかったですねー。
ここを見る感覚はこれからも続けらるかどうかわからないけれど、そこの感覚は新鮮でした。

僕ははよくしゃべる。リーダー的なことをやっていたためか、その場を成立させようとする傾向にある。セミナー中は、黙ってようと思ったけどそれが出来なくて、先ず、「人の意見を横取りするのはやめよう」「人がしゃべっているのを遮るのだけはやめよう」とやってみた。だけど、自分で結論とか良い悪いを出そうとすると、意見がぶつかったりした。やっていく中で、お互い、「結論出さなくてもいいのねー」という感覚が出来てきたのか、そういう自分に気付いたのか、自分が思っている答えと違っていたら論破しようとしていたのが、「結果を出すっていうより、聴いていこう」とするようになってきた。この変化は、ぶつかっていた相手にも伝わったようで、「それ、わかったよ」と声かけてくれた。
セミナーでこの間過ごした仲間とは、安心感がある。仮に善意で何かを相手に申し出たとして、断られても何にも思わない。自分が何を言っても相手が曲解する（疑う）ことがないだろうと思っている。思ったことをそのまま言える。これは、心地よかった。だれとでもそういう間柄になっていきたい。