2016年度版アズワンコミュニティ紹介ビデオ
2016年度版アズワンコミュニティの紹介ビデオです。
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エコビレッジは、目的共同体のなかでも、もっとも革新的で最も可能性のある形態である。しかも、私は世界に広まる環境保護運動の先頭に立って、2つの深遠な真実を統合させると信じている。そのひとつは、人間生活は小規模で協力的・健康的な共同体においてこそ、最善の状態にあること。もうひとつは、人間性を追求する唯一の持続可能な経路は、伝統的な共同生活の復元と向上にしかないということである。
――― 米国ハノーバー大学教授 ロバート・J・ローゼンタール
年末に、鈴鹿のアズワンコミュニティに伺いました。アズワンとは「一つの世界」を意味し、どの人も家族のように愛し合い、怒りや争いなく、楽しく豊かに安心して暮せるのが本来の社会と考えて「やさしい社会」の様々な試みをされておられます。コミュニティというと里山と思いがちですが、街中にあるビルがコミュニティセンターで、その中に美容院や会社等があり、近くには農園もありました。贈り合いの経済をいろいろ試みておられ驚きと共に、こんな風にできるものかと嬉しくなりました。
「店長がサイエンズスクールの研修コース(一週間)に参加したいと思っているけど、シフトが厳しい…」この一言で、問題解決!、今回の交流となったそうです。
「それならおふくろさん弁当から社員を派遣しますよ」
「人が本当に幸せになれる会社を作ろう」ともに描き進んでいこうと始まった「おふくろさん弁当」と福岡県「健康工房えこわいず村」の社員交流♪♪1週間の交流研修を終え、おふくろさん弁当のさっきーが、お土産をいっぱい持って今日福岡から帰ってき...
Posted by 岸浪 龍 on 2016年1月16日
家族がいてもいなくても、支え合える仕組みを築いた市民グループがある。
三重県鈴鹿市の吉田順一さん(66)は一昨年の春、検査を受けた病院で、初期の喉頭がんを告知された。「手術の説明をするので、親族に来てもらってください」。病院からそう言われたものの、2度の離婚を経て約10年前から1人暮らし。母(90)と妹(64)は埼玉県に住み、簡単には頼めない。
しかし、吉田さんは慌てずに向かいに住む船田武さん(71)、杏子さん(68)夫妻に依頼した。2人は付き添いを快諾し、手術同意書に署名してくれた。病院側も了承した。手術が終わり、目を覚ますと武さんがいた。「大丈夫?」と聞かれ、筆談で「大丈夫だよ」と返した。
反対に、船田さんが長期で出掛ける際は、吉田さんに家の鍵を渡して飼い猫の世話を頼む仲だ。「1人暮らしでも不安は感じない。信頼できて気の合う友人がそばにいるから」と吉田さん。昨年11月には、未明に近所の竹本美代子さん(54)から「夫が『脚が痛くて眠れない』って」と電話を受け、車で病院まで送った。困った時はお互いさまだ。
吉田さんと船田さん、竹本さんは、市民グループ「アズワンコミュニティ鈴鹿」に属している。2000年に教育研究者の小野雅司さん(54)が「持続可能な社会づくり」を目指して活動を始めた。明確な登録手続きはないが、小野さん主宰の研修に参加したなど、活動に共感した約80人が集う。小野さんは「コミュニティー全体が大きな家族のようなもの」といい、物や時間や手間を融通し合う。
その一つが「コミュニティストア」。活動拠点の事務所内に食料品や日用品などを並べた部屋があり、メンバーなら、必要な物を申告して自由に持ち帰れる。資力に応じて毎月平均3万円程度を出し合っているという。
小野さんによると、東日本大震災以降は「地域のつながり」を求めて視察に訪れる個人や団体が増えたという。
小野さんは「普段から家族以外に頼れる存在がいるのは心強い。とはいえ全くの他人と助け合うことは現実的に難しい。信頼できる身近な人と『大きな家族』を作れれば安心して暮らしていける」と話している。=おわり
第6回で紹介したアズワンコミュニティ鈴鹿(三重県鈴鹿市)では、近くに子どもが住んでいても、何かあれば隣近所の仲間を頼る関係ができていた。話を聞いた女性(68)は「娘には娘の生活があるから」とさらりと言った。老親の介護に直面した女性(60)は「家族だけで抱え込むことがどれほど大変か。血縁、地域、友だち、いろいろな関係があっていいと思う」と口にした。
東日本大震災以降、「地域のつながり」を求めて同コミュニティを視察する人が増えたそうだ。震災直後は「家族の絆」を見直す風潮もあった。でも、強いつながりや絆は何本もある方が心強い。「いろいろな関係」を他の地域でも実現できるよう、知恵と覚悟が必要だと思った。