「“みんなで悟ろう”という発想が新鮮!」



春の訪れと共に、各地からアズワン鈴鹿コミュニティを訪れる人たちも続いています。ツアー参加者に、その印象を聞いてみました。



3月9日~10日、アズワン鈴鹿ツアー 参加者のみなさんと

お金の縛りからどう解放?

 ――今回ツアーに訪れた動機は何ですか?


 Hさん 人との調和、お金の縛りからの解放について知りたくて、です。

 Uさん 友人の友人がこのツアーに参加したと聞き興味を持ちました。はこぶねコミュニティを広げたいと思っていた際、アズワンコミュニティの存在を知り、何か学びになることがあるかなと思い参加しました。


◆“みんなで悟ろう”の発想が新鮮

 ――ツアーに参加して、印象に残ったことはありますか?

 Hさん 皆さんの声がおだやかでした。話し合う大切さに気づくとともに、各々が自分の本心を・本質をみつめ、確かめることがさらに大切だと思いました。

 Uさん ほとんど全く前知識がなく、流れで参加することになりましたが、人間関係において、“みんなで悟ろう”という発想が新鮮でした。みんなが迷い・不安・恐怖無く本質そのもので生き生きとされてるなと思いました。今の社会を“幻想”ととらえ、そこから抜けていく考えは他のいろいろなものとの共通点を感じました。
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「フラットな関係性をどう築く?」アズワンツアー


「フラットな関係性を望んでいても、なかなかそうならないのは何故?
仕組みややり方を考えてきたけど、そうではなかった」と、今回アズワン鈴鹿ツアーに参加したDさんのお話しです。(記事:いわた)


3月2日~3日のアズワン鈴鹿ツアー参加者とスタッフ

いつもと違う心持ち

 ――2人のお子さんと参加してどうでしたか?

Dさん 子どもを受け入れてもらって、子どもの方もすんなりと馴染んでいけました。スタッフの方に子どもの様子を聞かせてもらい、それもよかったです。

今朝は、いつもと違う心持ちで、子どもにやさしく接することが出来ました。こういう感覚でやっていけたら、お互いに穏やかな関係になれるのかなって思います。

身近な子どもで感じられたので、夫とも、また、自分のコミュニティ活動の中にも落とし込めていけたらなーって思います。どう作用していくか、ワクワク楽しみな感じが芽生えました。

本当はフラットな関係性にしたい・・

 ――地域での活動も活発そうですね。何か活かせそうなことはありましたか?
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高齢者の居場所と子供食堂から探る「居場所の力とは?」(後半) 



◆居場所の力と本人の力

司会進行役の中井さんが、自分の関心事を各パネラーに質問していました。
子供食堂の伊藤さんには、子供を“褒める”ことについてどう思うか?と。
伊藤さんは「形だけ褒めたとしても何が子供に伝わっているか、それよりも一緒になって楽しんだり共感すること。子供の方がピュアで発想も豊かです。そこを大事にしたい」と返していました。


理想の暮らしを語る会の中井正信さん



中井さんは、様々な観点で質問をぶつけていました。子供を叱ったことでその子の中に何が残るのか。社長夫人だった人が認知症になり施設に入ったが、社長婦人のままの態度で施設職員を叱ったりして居られなくなった、その人のアイデンティティとは何だろう?など。
本人の力と居場所の持つ力の関連の中で、自分が認知症になっても、そうなる前に本来の自分を知っていければ、認知症になっても周囲の人と仲良く暮らせるのではないか。そういう本人の持つ力と、居場所の力によって、その人も周りもラクに暮らせられないだろうか。そんな内容だったと思います。
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高齢者の居場所と子供食堂から探る「居場所の力とは?」(前半) 


2月度公開講座パネラー



◆安心した居場所はどうやって?

人生最期まで自分らしく、そう生きられる地域社会にしたい。そんな願いで活動する「理想の暮らしを語る会」の2月度公開講座が2月23日、鈴鹿カルチャーステーションで開かれました。今回は「自分らしく暮らすには、『居場所と安心』が不可欠」をテーマに、高齢者の居場所づくりに取り組む西村美紀子さん、子供食堂の活動を続けている伊藤美枝さん、人と社会の本質を研究するサイエンズ研究所の小野雅司さん、そして理想の暮らしを語る会メンバーでケアマネの森原遼子さんをパネラーに3時間半に渡るディスカッションがありました。

安心した居場所がどのように作られ、どのように自分らしく過ごしているのか、その実践例が各パネラーから紹介され、会場とのやりとりの中でテーマを深めていきました。浮き彫りになった事は、安心できる場所が居場所となり、そこでその人がその人らしくイキイキとしてくること。そういう場を運営する人たちには、「人が好き」という愛する心があることでした。パネラーの発表をザックリと紹介します。


「協」の西村美紀子さん

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サイエンズメソッド探究体験―アズワンツアー



立春を過ぎ、梅の花もほころび、春の温かさが感じられるようになってきました。アズワン鈴鹿ツアーも毎回内容を検討しながら進んでいます。最近のプログラムでは「サイエンズメソッド探究体験」という場も出来ました。これまでもミーティングなどで一つのテーマで探究していましたが、それが進化してきています。
また、先日は、スイスから青年がツアーに訪れました。今年の夏にはスイスでサイエンズスクールのコースも予定しているそうです。いよいよヨーロッパに「サイエンズメソッド」の灯が点りそう・・
今月のツアー参加者の感想を紹介しましょう!



◆大事なのは心から人とつながること
サイエンズメソッドを体験する機会があって自分の心に目を向けられた。
コミュニティの形が大事なことではなく、大事なのは人の心で、心から人とつながることだと思った。(スイス・20代・男性)

◆外側でなく自分の内側にあったこと
コミュニティの皆さんが人として、ありのままの自然体で、豊かに暮らしているなと思いました。
この場で過ごして感じた安心感や幸せな気持ちや、思考がクリアになる感覚など、これから家に戻ってその状態を感じるにはどうすればいいか考えています。自分の外側のものではなく、自分の心次第でどうにかなりそうな希望が湧きました。

自分の外側の環境とか物質的なこととか、外側からの知識で自分をよくしていこうとか、子どものためによくしていこうと考えていたのですが、一番大事ではやいのは自分の心の中にあること、自分の内側にあったんだってことがすごい大きな発見でした。(女性)
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「理想の暮らしを語る会」2018年度活動レポート集発行!



「老年期をどのように老い、どのように死ぬか。」
を問い掛け、自分らしく老い、最後まで自分らしく生きられる地域社会を創ろうと活動する「理想の暮らしを語る会」の2018年度活動レポート集が出来ました。2017年度版に続いての発行です。

隔月で開催してきた、公開講座の様子、会のメンバーが医療従事者や介護関係者へ訪問し、話を聞いたときのレポートなどがまとまっています。

たとえば、「家庭医とは?」と、耳にした会のメンバーが総合診療医を訪ねた時のことや、家庭医療専門医を訪ねた話など、自らが行動し、生き方を探りながら、新しいつながりを築いていく活動の様子がイキイキと綴られています。

また、隔月の公開講座では、介護者、ケアマネ、理学療法士、社会福祉士がパネラーとなって、それぞれの立場から、「介護は新しい文化を創造する!」をテーマに話をしています。そこには、「その言葉の中身が見えて、知ることが出来た公開講座でした」と感想があり、介護の新しい姿を見せてくれているようです。

更に、昨年11月に鈴鹿ハンターで開催された「市民活動フェスタ2018」で発表した寸劇の脚本も掲載。「“介護”実は人間らしさを取り戻す文化活動だった」というテーマを劇にしたものです。「脚本の無断使用歓迎!」で、この脚本は地域共生社会の実現を願い、みんなで作ったものなので、これを、どこででも活用して頂きたいそうです。




「誰もが、死の瞬間まで、身体はままならなくなったとしても、
 幸福な人生を全うしたい、と願って暮らしているんじゃないでしょうか。
 老いや死を、考えることは、今をどう生きるかを考えることだと思っています。
 私たちの会では、老いや死について、日々の暮らしのなかで、もっと朗らかに、
 楽しく語り合えるようになったらいいなあという趣旨でスタートしました。」

会の趣旨の一節です。

老後に備えて、何かしておく、という消極的対策ではなく、今現在の中から、明日を切り開ていくような、積極果敢な生き方、力強さを会のメンバーから伝わってきます。その姿や背中を見せてもらうたびに、次の世代に注がれてくるエネルギーをひしひしと感じずにはおれません。(記事:いわた)
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恒例?のお餅つき、今年はやる?やらない?からスタート

鈴鹿コミュニティ、恒例(?)のお正月お餅つきが、1月2日に街のはたけ公園でありました。恒例行事は毎年開催して当たり前?なのでしょうか。参加する人たちも、あって当たり前、やって当前、そんな頭になっているかもしれません。今年は、そんな前提の見直しから、はじまりました。



言い出したのは、稲垣さん。
LINEでみんなに投げかけていました。

「餅つきどうしようかな?習慣的に、やるか~みたいになってるけど」

そんな稲垣さんのコメントに応えて…

「やめてもいいんじゃない」、という意見も。

あ~、当たり前を見直すには一度止めてもいいのかな、と思ったり、
そんな、意見も出た後で、

「お正月は家族が集まるからぜひやってほしい」

と、希望する声も出てきたり。

「餅つきだけに持ち寄りでやりたい」…、

いろんな声がLINE上を飛び交って、当日を迎えたのでした。

やりたい気持ち、やりたい分だけ集まって、実現した今年のお餅つきでした。

そのお餅の背景も稲垣さんがコメントしています。(最後に掲載)





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韓国経済テレビにアズワン鈴鹿が放映されました

韓国経済テレビが、9月10日から12日で、アズワン鈴鹿コミュニティを取材に訪れ、11月24日に番組の中で放映されました。現在you tubeで視聴できます。



アズワンの紹介は11分53秒からです。
以下、韓国語のナレーションの翻訳です。

11分53秒~
世界のすべての定型化されたルールから、我々は皆、少しずつ自由になってきています。スペースの制約だけでなく、仕事に対する態度も同様です。
会社員にとって、一番恐ろしい病気は、月曜病という冗談のように、私たちに職場は幸せとは距離が遠いところでした。
しかし、もし私が働きたいだけ働き、休みたいだけ休むことが出来るならどうでしょうか?

 お弁当を注文した女性の話

12分46秒~
お母さんが作ったお弁当のように健康的な材料と真心がたっぷり入ったという意味のおふくろさん弁当は鈴鹿市一帯で有名な人気商品です。
早朝からお店は食事の準備に忙しいです。手軽さが命である弁当ですが、その過程は決して手軽ではないからです。
近くの農場で栽培した野菜や材料をたっぷり入れ、インスタント弁当とは差別化され、新鮮な味を伝えるというのがおふくろさん弁当の競争力です。

 調理中の牛丸さんの話

13分45秒~
おふくろさん弁当が有名な理由は、味のためだけではありません。ここでは、皮肉なことに勤務指示がないことが指示なのだそうです。一日千食以上の注文を消化するためには、常時多くの人が必要になるものですが、おふくろさん弁当は珍しくも、日々働いている人と働く時間が勝手に変わる、不思議な勤務システムの上にありました。

 お弁当屋の北川さんの話
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お金を介在しない暮らし「JOY」がリニューアル!

アズワン鈴鹿コミュニティの暮らし


JOYの昼食風景。この日は、アカデミー生や韓国からの滞在者で賑わっていました。

JOYが広くなった!
11月16日、コミュニティスペースJOYの部屋が広くなりました。
JOYというのは、コミュニティの生活に必要な、食品・食材、野菜や日用品などが並んでいる場所です。
SuzukaFarmから米や野菜が、おふくろさん弁当からお弁当や惣菜が贈られ、また、贈りたい人が作った、お料理やお菓子などが並び、そうした品々をメンバーは自由に使う事ができます。
ここは、お金を介さない、ギブアンドテイクでもない、一方的に贈り、一方的に齎(もたら)される仕組みで営まれている、ちょっと不思議な空間です。

そのJOYの部屋が、この秋に拡張されたのです。JOYの隣がコミュニティHUB(「人を聴く」ための仕組み)の部屋でしたが、部屋の壁が取り払われて、一つの大きなスペースになりました。

広くなった場所には、大きな食卓が置かれて、大勢で食事が出来るようになりました。そのようにJOYの機能が少しずつ変化し、一層充実してきています。それに伴ってか、使う人、届ける人、お世話する人たちの意識や気持ちにも変化があるようです。


手前がJOYスペース、奥がHUBスペースになりました。
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「介護は新しい文化を創造する!」理想の暮らしを語る会



10月20日、「介護は新しい文化を創造する―助けっぱなし、助けられっぱなしで成り立つ地域」をテーマに、理想の暮らしを語る会10月度公開講座が、5人のパネラーが登壇して開催されました。




「介護は新しい文化を創造する」この言葉が誰にでも見えて、知ることが出来た公開講座でした。しかしこれが結論だというものでなく、それは益々鮮明になり、やがては当たり前になっていく、誰もが望むもの、そして実現されていく姿そのものだろう。それぞれのパネラーは次のような話をされました。(中井正信)

<パネラー>

親の介護者 辻屋康子
日本の介護の問題が、嫁がになうものから開放され、社会で考えるテーマになった事が新しい文化だと言えるのではないか。


ケアマネジャー 森原遼子
安心して暮らせる社会という言葉も「全部人に受け入れられた時」人はそこが家になり居場所となる


理学療法士 水谷裕哉
寄り添うとはその人を知るということ、生い立ち、家族、、人生の楽しかった嬉しかったこと。理学療法士は助けている立場だが、人生の先輩から学び自分が助けられていることを知った。知ろうとすることで近しさを感じ、心が動き当たり前の価値観が形成されていく。


問理学療法士 浅川太陽
機能回復がリハビリの目的ではなく全人間的復権の回復だ。ホーキング博士は人やものに助けられながら自己実現している。人やものに助けられながら人は自己実現をしていることは人における普遍性を意味しているという壮大なテーマがそこにある。いやそれは日常的な普通のテーマかも知れない。


社会福祉士 玉井功補

地域包括ケアシステムの進む中、親族に恵まれなかったり生活に困窮する人の中には制度に行きつくことのない人もいる。そういう人をも包括して支えていける地域包括ケアシステムを目指す必要があるし、その中では公助がしっかりとしたセーフティネットとして機能しないといけない。
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