【ドイツの独立時計師ステファン・クドケ】作り手の情熱とストーリーがみえる2部作、クドケ2&クドケ2 ノクターン(夜想曲)

  • 2023.07.06 Thu

もともとは独創性に富んだスケルトンウオッチを得意としていたステファン・クドケ氏は、2023年に念願だった初の自社製ムーヴメント、カリバー1を完成させた。ロレックススーパーコピー このカリバー1における創造性と技術力が高く評価され、独立時計師創作家協会(AHCI、通称アカデミー)の準メンバーに選出されたほか、19年のGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)で“Petite Aiguille(小さい針)賞”を受賞するなど、時計師としてさらなる名声を得たことは記憶に新しい。19世紀初頭のイギリス製懐中時計用ムーヴメントから着想を得て完成させた自社製ムーヴメントのカリバー1。テンプを支えるブリッジを中央よりに配置した設計スタイルは、現代のムーヴメントではまずカリバー1以外には見かけない このGPHGでの受賞作となったのが、彫金師でもあるクドケ氏ならではと言えるハンドエングレービングの技術が光る“クドケ2”である。 12時位置に据えられるのは、夜空と星、そして太陽が描かれたナイト&デイ表示で、これはもちろん氏自身によるエグレービングによって仕上げられたものだ。クドケ2。SS(39mm径/10mm厚)。5気圧防水。手巻き(Kaliber 1 in version 24H)。121万円 繊細なエングレーブも美しいが、それ以上に注目してもらいたいのはこのナイト&デイ表示が“ドーム状のディスク”で現された点にある。これにより立体感が生まれ、時計の表情をさらに豊かにしているのだが、言わずもがな、一般的な平面ディスクにエングレービングを施すよりも、作業ははるかに難しい。
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