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恵共同体・アズワン物語〈1〉「出会い」



「永続する共同体を求めて」

恵(めぐみ)共同体は、リーダーを必要としない、互いが横の関係で結ばれるあり方を求めていた。現在は牧師さんという父親的な存在がいて、メンバーの心の拠り所になり、牧師さんを中心に、一つの家族的な関係がつくられている。

その親的存在がいなくなることへの漠然とした不安があった。牧師さんが今日明日に居なくなるわけではなないが、居なくなっても自分たちの共同体が持続していくことを望んでおり、彼らにとって切実な問題だった。

また、牧師さん自身も、自分がいなくなった後も、この共同体が永続していくことを深く望んでいた。我が子のように育ててきたメンバーの行末を心から案じていた。

そんな彼らは、他の共同体と交流しながら、永続性のある方法や道を模索していた。そして昨年の10月、「アズワン鈴鹿コミュニティ」の話しを聞くことになる。

アズワン鈴鹿の運営は、リーダーがいない、上下がない、命令や規則で運営するのではないらしい・・リーダーが居なくて、どうやって・・・?

半信半疑で聞きながらも、もしかしらたら、自分たちが探しているものがそこにあるかもしれない・・
そんな光を見たようだ。「一度みんなで訪れてみたい」という話しになる。

牧師さんをはじめ、恵共同体81人のツアーが計画されていく。(つづく)〈文・いわた〉
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