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アズワンコミュニティ東京デビュー 第1弾

10月19日、東京護国寺にある音羽地域活動センターにて、
『アズワンコミュニティ鈴鹿の人たちとトーク・交流&報告会』が開催されました。

     ◆アズワンコミュニティに訪問・滞在してみて~報告会
     ◆アズワンコミュニティの人たちとトーク・交流会(Q&A)
     ◆参加者みなさんとの交流会(Q&Aなど)

日本のエコビレッジづくりを応援する日本エコビレッジ推進プロジェクト(JEPP)の
林悦子さんと佐藤文美さんによる企画です。
二人は、アズワンコミュニティを2年前に訪れて以来、サイエンズスクールのコース
にも参加しながら、アズワンコミュニティにも関わってきました。
当日は、30数名の方々が集い、かつてない新しい試み実践に耳を傾けていました。
また、その様子は、小梅TVさんによりUSTERAMで放映されました。
以下、YouTubeより見ることができます。
『アズワンコミュニテイ鈴鹿の人たちとトーク・交流&報告会・その1』
『アズワンコミュニテイ鈴鹿の人たちとトーク・交流&報告会・その2』
『アズワンコミュニテイ鈴鹿の人たちとトーク・交流&報告会・その3』

<アズワンコミュニテイ鈴鹿の紹介文>

2000年から13年間にわたり、三重県鈴鹿市で暮らしながら、
一人ひとりの幸せをベースに、
本来の人と社会の暮らしを試みている『アズワンコミュニティ鈴鹿』。
義務や責任・法律や罰則などに人が縛られず、人や社会の本来の姿を科学的に探究する営み(研究や学び合う場)をベースに、「一人の不幸な人もなく、どの人も家族のように愛し合い、怒りや争いなく、楽しく豊かに安心して暮らせる社会」を夢物語に終わらせないで、失敗を繰り返し研究と実験を重ねながら、規模は小さくとも実現を試みているコミュニティです。

アズワンコミュニティでは、本来の人と社会を実現するための研究所と学び合う場をベースに、地域に普通に暮らしながら、コミュニティの会社(農業、弁当屋、不動産など)や贈り合い・助け合いのある経済基盤(生活総合サポートオフィス、お金・地域通貨も使わないギフトエコノミーのお店)など、”人にやさしい社会”を実践しています。

以下、報告会に参加した宮地さんの感想レポートです。どうぞご覧ください。
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今回の企画は、日本エコビレッジ推進プロジェクトの林悦子さん・佐藤文美さんが開催してくれた。

富士山

10月19日の朝、鈴鹿を4人で発った。雨だった。
新東名には初めて乗った。
途中、雨が止み、冠雪の富士山が目前に現れた。
「わああ!」一同、実物を見ないで、Iホーンやデジカメでパチリパチリ。

ドキドキしながら首都高を無事通り、
会場の文京区音羽地域活動センターに着いた。

「アズワンコミュニテイ鈴鹿の人たちとトークと交流報告会」

鈴鹿からは6人が参加した。
PIESSNETWORK東京からは永野さん・篠原さん・城石夫妻が応援に来てくれた。
初めてアズワンに触れる人もふくめて、30余人の会になった。

報告会2

トップバッターは佐藤文美さん。アズワンコミュニテイ鈴鹿のプレゼン。
映像を使って、アズワンに関わってきた様子を紹介してくれた。
簡潔で、スピーデイなレポートだった。

林悦子さんが、アズワンコミュニテイで暮らしている3人の人に質問しながら、
どんな思いで暮らしているか、引き出してくれていた。
3人は、どちらかというと、歯切れが良くないし、たどたどしいし、
「ウーン」とか、「そうだなあ」と考え込んだり、
切れ切れのコトバでなんとかまとまった話になるか、ならないかという感じ。
それでもトークがなんとか終わった。

報告会1

休憩のあと、トークをした人たちに参加者の方から質問をするコーナー。

 Q「働くということと、日々の暮らし、お金をふくめた生活のことが
   分けて考えられる世界が分からない」

 A「形式的には会社から給料は出る。それがコミュニテイのオフィスにいって、
   必要な分をもらう。ぼくは、そうしている。
   それぞれ、人によっていろいろ・・・」

 Q「ますます、分からない。これだけ働いたから、これだけ欲しい
   ということがないんですよね。もらいたいともおもわない?」

 A「今のところ・・・」

報告会3

 Q「暮らしに必要なものが満たされているといっても、
   うまくいかないときもあるんじゃないですか?」

 A「「お金ないよ」ってな時だってあるよなあ。
   その時、話し合えるお互いかどうか、だよね。
   無いなら、どうしようか?不満とかになっていかない」

 Q「各人のお金を公開する仕組みはあるんですか」

 A「今は無いかな。そのうち、そうなっていくかな」

 Q「贈り物のストアは、誰でもつかえるの?」

 A「今は、コミュニテイオフィスと相談して、趣旨を分かってもらって…」

報告会4

 Q「マイクロエコビレッジをやってきている。私から見ると不思議な世界。
  3人の話しがすごくおだやかに流れている。
  お一人おひとりが豊か。
  卓越した才能の人が集まっている。(笑)
  理解したいし、見習いたい。
 
 Q「木の花ファミリーに関わってきた。アズワンとの違いは?」

 文美「木の花とのつきあいは6年になります。サイフ一つで、農業をベースに、
    みんなで話合って、コミュニテイとして意志決定をしています。
    アズワンは、コミュニテイとして意志決定をすることは無いですね。
    やろうという人が手を上げて、やっていこうという人で話合って進めます。」
 
 悦子「はじまりが違うかな。
    アズワンは、こういうコミュニテイをつくろう、というより、
    人と人の本来的なつながりはどんなものか、そこの研究と試みをしている。
    そういう中から表れた心から、社会を組立ていくとどうなるか。
    向かっていく方向は同じだと思うけど、概念的や形からはじまっていない。」

報告会5

 Q「今いるメンバーが家族のように心地よく快適にやっていけるか、
   そういう現実をベースしているのかな。
   ゆったりした雰囲気はそういうところからでてくるのかな。
   統合組織もあるわけじゃないし、酋長みたいな人もいないんでしょ。
   蟻や蜂の社会をおもわせるなあ」

 Q「サイエンズ研究所というのは、どんなことしてるのかな」

 Q「このコミュニテイに入りたいときは、加入手続きとかあるのかな」
 
 A「鈴鹿市民には、誰でもいつでもなれる、みたいなもの・・・」

 Q「自分勝手な人がいたとき、どうするのかな」

 A「ほっておくことはできないよね。
   なんでそんなるか、そこを検討するだろうね」

 
最後に、トランジッションジャパンの梶間陽一さんから。
  「穏やかに淡々と話されていて、つたわってくるものありました。
   夏にアズワンさんを訪ねて、「鈴鹿カルチャーステイション」を見ましたが、
   感想は「鈴鹿カルチャーショックステーション」でした。
   今のトランジッション活動の先を行っている。
   学ぶことがたくさんある。
   モデルとして、たくさんの人に知ってほしいと思いました。
   トランジッションもはじまって6年ほど。
   今、世界中に1000を越える活動のネットワークが出来ています。
   急速にこれほど広がったのは、
   活動の立ち上げをマニュアル化したことが大きい。
   誰でも、どこでも出来る。
   活動が世界中でいくつあろうと、出てくる花はみな違う。
   それをやっていきたい」

会場には、二つのパネル。
     マイライフセミナーのポスター


一つは、「誰にでもできる「やさしい社会」づくり」
もう一つは、「マイライフセミナー ----- コミュニテイづくりの核心」

ぼくの願い。
 
     アズワンコミュニテイ鈴鹿の探訪DAY
     1泊2日のツアーに参加しませんか?

     マイライフセミナー<コミュニテイづくりの核心>
     5泊6日のワークショップを活用してみませんか?


東京報告会は、和やかな雰囲気に包まれて終わった。
閉会のあとも、話がつづいている人たちもいた。
はて、さて、はじめてのこの会、どうだったんだろう?

*宮地さんのブログ「かたつむり・つれづれ」、
  「はじめての東京報告会」より抜粋、編集しました。
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