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日常化レッスンに参加して

ある物を手のひらにのせてもらった。
「よく見たり匂いをかいでみてください」

なんだろう、見たことのないもの、
くんくん臭いをかぎ、
色や形や質感、そのものを感じとろうと、
感覚器官が動き出す感じが立ち上がる、
かなりの集中度、総力をあげて、、という感じ。

「食べものです。食べて味わってください」
口に入れる、
なんだろう、この食感、
あめでもない、チョコレートでもない、、と浮かぶ、
わあ~かなり甘い、全部食べれるかな、
お茶が飲みたい、、と浮かぶ、
口に入れてから飲み込むまでの数秒間、
いろいろな思いが立ち上がりながらも、
一瞬一瞬、変化していくそのものを感じとろうと、
全神経がそのものと触れているところに、
集中した感じがした。

「それでは、今味わった感じを相手に伝えてください」
色はこんな色、形はこんな形(指で形をつくる)、
食感はさくさく、
あめでもない、チョコレートでもない、
ヌガーのような、、ヌガーが近いかな、
さっき味わった感覚の記憶を相手に伝えようと、
変換する言葉を探している感じ。

どんなに一生懸命適切な言葉で伝えようとしても、
私の中のあの感覚は伝えようがないし、
あの感覚ととらえているものは、
その瞬間ではなくて過去の記憶で、
リアルタイムの感覚はとてもとても伝えようのないもの、
伝えるとか、伝わるとか思ってきたけど、
言葉の限界、、というか、
そういうことをホントニホントニ知らなかった。
びっくり~~。

やってみて未知のものに触れる瞬間の体験、
自分の感覚器官が動き出すのをとらえる、、という、
多分、こんなにくっきりととらえられたのは、
生れて初めての体験だったと思う。
日常は自覚ないけど、
実際触れるのは、今始めてのもの、こと、その連続、
それを感じとろうと、
こういうことが瞬間瞬間、自分に起きているのだと思った。
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