人生の振り返りが地域の文化を創造する



「自分らしく老い、最後まで自分らしく生きられる地域社会を目指して」
を趣旨に活動する「理想の暮らしを語る会」では、隔月で公開講座を開いています。8月25日の公開講座では、駒田雄一医師を講師に、「人生の振り返りが地域文化を創造する~地域のかかりつけ医が語る意思決定支援~」をテーマに講演とワークショップがありました。


こんなお医者さんがいる地域は幸せだ!と思えた1日でした。

家庭医療専門医 駒田雄一医師のお話しの最後――

「意思決定とは……、自分を理解し、振り返る事から始まります。熟成された『あなたの選択』はやがて『覚悟』となり、自分や大切な人を支えてくれるでしょう。そうして築き上げられた意思決定プロセスは次世代に受け継がれて新たな『地域の文化』を創造していきます。」と語られました。地域に欠かせないお医者さんならではの含蓄ある一つひとつの言葉が輝き参加者の心に染み込んでいきました。


講師の駒田雄一さん(駒田医院・医師、日本プライマリ・ケア連合学会、家庭医療専門医)

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理想の暮らしを語る会「患者に寄り添うとは」

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現在、慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授である堀田聰子さんは、

「地域包括ケアシステムの構築とは人間復興の文化的な運動ではないか? つまり白衣と患者の関係性というものが患者であるとか専門職であるとかを超えた一人の人間としてその関係性の中で人間中心のケア、人間中心のまちづくり、それを追及していくことが極めて重要だ」と語っていました。昨年、鈴鹿で講演したときのことです。

この言葉に影響を受けて昨年末より「介護は新しい文化を創造する」というテーマで公開講座を開いてきました。ちょっと飛んだテーマだと思いながら続けてきて、ようやく日常の暮らしの中でこのことが芽吹き始めたようです。

今回の水谷さんの講演は、堀田さんが語っていた、まさに「人間中心のケア」そのものだと思いました。今回の公開講座に参加された中の、心臓疾患者の夫の感想①とその妻の感想②を紹介します。(理想の暮らしを語る会・中井)



講師の水谷祐哉さん(理学療法士)
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『いきたひ』上映会で「死と生」を見つめ直す


上映会後に長谷川監督とトークセッションする中井正信さん(理想の暮らしを語る会)

長谷川ひろ子監督のドキュメンタリー映画『いきたひ』の上映会と講演会が、6月16日、鈴鹿医療科学大学白子キャンパスでありました。主催は鈴鹿地区「いきたひ」上映実行委員会と「いのちと心を守る鈴鹿市民の会」の共催。そのイベントのトークセッションにゲストとして、「理想の暮らしを語る会」の中井正信さん(アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ)が登壇しました。死を見つめることは、今、生きていることを見つめ直すこと、そして死や生がけっして一人だけのものではなく、人と人のつながりの中にあること、など深く考える場になりました。中井さんと参加者の感想を紹介します。



(長谷川ひろ子監督が上映後に講演する)

「死と生」 中井正信

6月16日。長谷川ひろ子さんが4人の子どもと共に末期がんの夫を家で看取った、彼女が監督のドキュメンタリー映画の上映会があった。
この日は終日、人間の死と生について観て反応し、思い、そして「生」を考えた一日だった。
観終わって「看取りって本当にいいなぁ~」と湧き上がってくるものがあった。

末期がんの夫の日記の一節に「死を見つめることによって、生きているものたちへの価値や愛しさが倍増する」とあった。

死を見つめることは生きるということの意味を浮かび上がらせてくれる。死を受容した人の姿に本来の人間の姿を観ることが出来た。しかしながら、看取りという時間が無く死ぬことだってある。

「死は人間の完成だ」と小説家の山本周五郎は語る。彼の小説、武士を捨て浄瑠璃の作曲に一生を賭けた男の物語『虚空遍歴』の最終章の一節が僕の中で浮上した。

―――そうだ、これなのだ。あたしは芝居を見ながらそう頷いた。あの方が自分の作に満足せず、作っては直し、直したのを作り変え、また初めからやり返す、という苦心を繰り返したのは、一篇の浄瑠璃をまとめあげるのが目的ではなかったからだ。一篇の浄瑠璃を仕上げる以上の、もっと真実な、動かすことのできないなにかを求めていらっしゃったのだ。なにか、というものを現実にとらえようとするために苦心したので、ひとつの浄瑠璃が成功するかしないかは問題ではないし、たとえそれがどんなに成功しても、あの方は決して満足はなさらなかったに違いないと思う。死は人間の完成だ、とあの方は仰った。――

僕は15年近く前に重度の障害をもつ青年の詩に出会った。生まれてから今日までベットの上での生活の彼の言葉(うる覚えだが)。

「社会の役にたつというのが人が生きる意味だとしたら僕が生きる意味は何なのだろう」と。

それ以来、思い続けているテーマであった。人は人と人から生まれ、そして人と社会の影響を受け続けながら生き、そしてその中で死んでいく。どんな人も人と人のつながりから決して離れて生があるのではない。

ということを知る一日であった。
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安心して看取られる地域の施設を創りたい

4月28日、理想の暮らしを語る会の公開講座がありました。
今回のテーマは「介護は新しい文化を創造する
――子育て中の介護士が語る介護現場と地域での看取り」です。
講師は、子育て真っ只中で介護士として老人施設に勤務しケアマネの資格を取得した森原遼子さんでした。レポートは、語る会のメンバーの一人、辻屋康子さんです。



講師の森原遼子さん

森原さんの話を聞いて、現場の様子が伝わって来ました。

要介護度によって、入所できる施設の違いを私も父の介護のことで、学んだばかりですが、どこも一緒ではないし、職員さんの質が大きく問われる上に経営者の考え方が変わっていかないことも問題らしいです。



家で最後まで過ごせるのはもちろん良いのですが、私たちの地域力で新しい楽しい誰でも行きたくなって、帰るのが嫌になるような、そんな施設を増やしていけないかなって思いました。



見取りを自宅で、家族に見守られて出来るのは理想かもしれないけど、身内が一人も居なくても、安心して看取られる地域の自分達の施設を創りたいなあと思った1日でした。
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次世代型組織運営で受入準備!?ーGWに韓国から80人


韓国・恵共同体のみなさん(合唱風景)

5月4日から7日まで、韓国ソウルにある恵共同体のメンバー81人(子ども含む)がアズワン鈴鹿コミュニティを訪問し、スタディツアーに参加します。

今、鈴鹿コミュニティではその受け入れ準備が進行中!

大人53人、中高生9人、小学生10人、乳幼児9人という大所帯を「安心して快適に過ごしてもうらうには」と実行委員が毎日寄って検討しています。

計画変更も自由自在に、役割の担当になるもならないのもその人の自由意志。そして、それぞれが役割に分かれて自立的に自発的に進めている運営で、リーダーもリーダーシップも要りません。ちょっと不思議な運営です。次世代型組織として話題の「ティール組織」の先を行く?組織運営かも(笑)。

事務局・企画・ホスト役・生活・運行・子ども企画・中高生企画・等々、役割はあっても、お互いの間に境や壁がないせいか、自然と気持ちが一つになって進んでいる感じです。全体で集まったことも一度もないのに…。

しかしこれも本番を迎えてみないとわかりません。恵共同体の人たちを迎えて、どんなツアーが実現できるか、今から楽しみです。(いわた)
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里山NOW



久しぶりに「すずかの里山」を訪れたミッチーこと北川さんの写真とコメントです。




春の陽気に誘われたのもあり、久しぶりに「すずかの里山」に行ってみました。
入り口からすぐのところの右手斜面が、大きく変わっていました。竹を使った遊具が、次々と作られていってます。何でもすぐに作れるIsayamaさんとお母さんの作だそうです。
これまでの炭窯の隣にできた竹炭用の窯も、着々と進んでいるようです。ここは、若い夫婦でやっていて、近いうちに本格的に始めるようです。
シニア世代から、若い世代まで、活気に満ちてきているのを感じました。

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お餅つきで新年スタート 親しさでつながる社会を!



新年1月2日、雨もぱらつく天気でしたが、恒例の「as-one鈴鹿コミュニティ新年おもちつき」が「街のはたけ公園」で開かれました。雨模様でもハウスの中は心配ご無用。三々五々、子ども達やその家族、親戚、友達…が集まり、顔なじみの人もいれば、はじめての人もいましたが、どこか和やかな雰囲気でした。

もちろん、お正月の目出度さや、お餅つきの楽しさ、つきたてのお餅の美味しさやお祭り気分もあったでしょうが、それだけではなさそう!
人と人の親しさがベースにあってこそ醸し出されている空気かも。
見知らぬどうしでも、親しみが湧いてくる安心さがあったようです。
(記者の友人も初参加でしたが、とっても溶け込んでいました。感想を最後に紹介)
 
初顔合わせで、「明けましておめでとう!」「今年もよろしく!」の挨拶も行き交ったり。あちこちでお餅を頬張り談笑する姿。一昨日まで顔を合わせていたお互いも、年を越すと気分一新するようで、それもまた不思議なものです。

お餅つきのつき手と合いの手も交互に入れ替わり、夫婦で、親子で、カップルで…、初顔合わせでも息が合う。周りからは掛け声や野次も飛び出し、みんなで盛り上れるお正月パフォーマンス。つき上がったお餅は、即座に運ばれ、丸め手へ。一口サイズに契られ整えられ、食べる人へ。その自然な流れに淀むものもギクシャクするものもありません。皆その場その場を楽しんでいます。

お餅は、鈴鹿ファームで穫れたもち米です。この日は30キロの米を蒸して9臼ついたとか。たぶん、昨年より多くの参加者がいたようでしたが、十分皆さんのお腹に収まり、お土産に持ち帰る人もいました。

そんな、みんなを笑顔にしたお餅つきの様子を写真でお届けします。



きな粉餅、からみ餅、あん餅、磯辺餅、きんとん、大福、お雑煮・・と


昨年末からアズワン留学したタッキー


毎回ついていると、すっかりベテランさん。


振り返るとほとんど若者たちでつき終えたかな・・


夫婦で…。「正月から何かあった?」と突っ込まれー


餅つきの名手も、この時だけ、険しい顔。意識してない?


具材は、おせち料理で使った食材の端切れ


餅つき一つでも何故かそのキャラがでちゃう~
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「はたけで食べよう!」シニアスタッフの心情は…



雲一つない青空に恵まれた日曜日。「はたけで食べよう!」が開かれました。親子で賑わう人気イベントです。企画を運営しているのは、トランジションタウン鈴鹿のシニア世代。どんなイベントになったでしょうか? スタッフの大平さんがレポートしています。おじいちゃんの目線の奥には、この日の焼き芋のような、心がホッコリするものが……じっくり味わってみて下さい。(編集部)

シニアを目覚めさせる子どもたちのエール

スタッフが諸々の事情で急きょ来れなくなる。シニア世代ではごく当然のことだ。しかも5年ほど続けているとどんなに少ない人数でも動じることはない。逆に無い知恵を絞れと激励されている様だからね。それともこのシニア世代を突き上げる背景を各自が自分の事にしているからかな。


2017年12月3日、今年最後の、「シニアと子どものコラボ・はたけに行こう!はたけで食べよう!」は、われわれスタッフに目の覚めるようなやる気を与えてくれた。
シニア世代に、「第三幕を謳歌せよ!」と声援してくれているかのようにも聞こえてくる。何と心強い発信ではないか!

さてさてどんな目の覚めるような企画だったのだろう。

★焼き芋準備がやめられない



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自宅の本棚がコミュニティ図書館に!ブックシェア開始!



すべてが開放されて、すべてが生かされる世界の実現に向けて、
今回は、本を切り口にした試みを紹介します。
自宅にある本をもっと活かせないかな?と考えたことはありませんか?
読書好きな人ならあるかもしれませんね。鈴鹿コミュニティにもいました。そんな人が。

「コミュニティ内で本の貸し借りをしてみたけど、自分の本が誰かの家に行って戻ってこない。そのまま行方不明になってしまった」
「本を自由にやりとりしたいけど、簡単でシンプルなシステムはないかな…」

そんな課題を持っていたOさん。数年前に韓国で、『リブライズ』という「本を通じてコミュニティスペースを面白くするサービス」の開発者に出会いました。
「このシステムなら出来る!」と閃き、最近になって、数人で準備をはじめたのです。
それが「リブライズ」を使った図書館です。
本のバーコードを読み込むだけで、WEB上に本が登録され、その本をコミュニティメンバー は自由に閲覧でき、借りることが出来る仕組みです。

11月21日、コミュニティ内で説明会が開かれて、いよいよ試運転開始!
〝自宅の本棚がコミュニティ図書館に!〟が本格スタートしました。
本のバーコードをピッと読み込むだけで、WEB画面にその本の表紙が出てきます。ちょっと驚き!これでコミュニティ図書館への登録完了。「ついつい面白くなって自宅の本を次々と登録してしまった」と言うくらいこの作業も楽しそうです。



これがWEB上に出来た図書館です。検索して読みたい本を探すことができます。始まったばかりなのに蔵書数は1650冊を超え、どんどん増えています。ちょっとした図書館並の冊数になりそうです。。


スマホが図書カードになります。
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秋の実り、お米を作る目的は何だろう?


(スズカファームの稲刈り風景)

お米が問いかけるもの

黄金色に実った稲穂をコンバインが刈り取っていきます。秋晴れの空が眩しい収穫風景です。今年も豊かな実りを迎えました。

スズカファーム(アズワン鈴鹿コミュニティにある会社)では、周囲の人たちの協力の中で、機械も田んぼも、借りたり譲ったりしてもらいながら、毎年お米を作ってきました。お米は、コミュニティの人たちの食卓に上ります。

「お米作って、売って、ナンボの世界で農業してるんでなく、食べてくれる人がいるから作ってる。本来、農業ってそういうもんやろ。食べてる人もファームで作ってるという安心があるんじゃないかな」とファームの稲垣さん。

「お金を介在しないで、実際のものが行き交う関係だから、実際のことに関心が向いていく。でないと、スーパーでお金出して買ったりしてたら、自分が買った米って思っちゃうかな…。実際は、自然からの恵みだし、人が作ってるもの。そういう実際があるんじゃないか」とも。

農業を営む稲垣さんに、コミュニティづくりと農業経営の関連を聞いてみたのでした。お米を食べられるから、食べている人たちが暮らせています。そのお米づくりも周囲の協力や自然の恵みによってもたらされているという実際があります。


(稲垣さん)
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