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みなが生き生きと生きられる社会を!

伸子②今回は、SCIENZ NO.1『やさしい社会』を10冊もプレゼントしたという冨田伸子さんにお話を聞いてみました。
通称「シンコ」さんは、人生再出発と、昨年岐阜から単身鈴鹿へ引っ越してきました。アズワンコミュニティに暮らし始めて、1年になります。
素朴な疑問、「なんで、そんなにもプレゼントしたんですか~?」

昔ならこの本を読んでも、「そうよねー、きれいよねー、できたらいいよねー」と思っただけだと思う。
でも、RONINさん(銀行に31年勤め、49才で支店長を辞めて、新しい経済システム(宇宙銀行)を作ろうと精力的に活動をしている人です。ホームページ)と共に、「ないのなら創ってしまおう理想の社会」をと、モッコリ山を舞台に、お金の要らない経済などを考え、十数年活動してきた今、この本の内容にとても共鳴したんです。
それで、今までの活動を通して知り合った人たち、環境のこと、経済のことなどに関心のある人たち、そういう人たちにも、この本を是非読んで欲しいと思い、贈りました。
震災を見てもわかるとおり、自然の前には人間はひとたまりもない。環境破壊の大元は今の経済のあり方。このままいったら地球はもうダメかも。でも、それを何とか食い止めたいと活動している人も多いはず。社会の気風からも今ならと思って。
アズワンコミュニティに暮らし始め、ここでは『やさしい社会』を創ろうとする人たちがいて、試行錯誤を繰り返しながら実践している。それも知らせたいと思ったの。
共感の輪を広げたいし、交流し、意見を交わすことで、コミュニティがさらに進化していくきっかけにもなると思うから。
本①本③
シンコさんの『やさしい社会』を見てみると、ラインがぎっしり。そして、「これを使って、学校の社会の授業をしてくれるといいなー」とも思ったそうです。「こうですよ、こうですよ!」と教えるより、これを読んで、「じゃあ、どうしたらできるだろうねー」と自分で考えれるのでは…?!。
シンコさんはお孫さんもいる位の年齢ですが、聞いていて、そのエネルギーは、すごいなーと思いました。何故こんなにも活動的なんだろう?!
イもちゃん、またふと疑問がわき、「どうして、こんなにも社会活動をしようと思うんだろう?」と思って、聞いちゃいました。
伸子④息子の存在がなかったら、こういう方向へは来なかっただろう…と。
息子さんは、5歳の時、服用した薬のアレルギー反応のため中途失明されたそうです。その息子さんが10歳の時、「僕の目が悪いのがそんなに迷惑?!」と言われたそうです。それを聞いたときは、とてもショックでした。母としては、なんとか治らないかと奔走していたのだけれど、「そのままの自分を見て(認めて)!」という我が子の声に、我に返ったそうです。
『老若男女を問わず、障害があってもなくても、みんなが生き生きと生きれる社会を作りたい!』その思い、そしてその元には、誰にもある親の子に対する愛情、それがシンコさんのエネルギーの源のように感じました。
(記事 中野敏美)
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