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韓国社会運動研究家が見たアズワンコミュニティ

    2010年8月25日〜26日にアズワンコミュニティ鈴鹿を訪れた韓国社会運動研究家グループの報告書が本にまとめられて出版されました。
    グループとしては、津、鈴鹿、横浜を訪問したので、それらの報告集だが、その中でもアズワンコミュニティのレポートや写真は、多くのページを割いて紹介されています。
    アズワンコミュニティについては、草の根自治研究所イウム所長のイ・ホさんが、『代案的な 都市での 開放的共同体モデルを見る』というタイトルでレポートしています。
    自ら草の根市民運動をしてきている人で、韓国の市民運動の中心的な役割を果たす研究所の所長を務めている人だけあって、短い滞在期間ながら、鋭く観察して、深い洞察を試み、包括的に解説しているように感じます。

    そのレポートの一部を抜粋して紹介してみます。

    代案的な 都市での 開放的共同体モデルを見る
    日本鈴鹿共同体事例

    イ・ホ(草根自治研究所イウム所長)


    新しく都市で実験されている鈴鹿共同体は 私達が既存に持っていた形態とは 全く違う共同体の姿だった。 普段 都市での新しい概念の開放的共同体が必要だと主張していた筆者としても 共同体に対して 固定された観念を持っていたということを 鈴鹿共同体から気づかされた。
    結論から言うと、鈴鹿共同体は その範囲を規定することが出来ない 完全な開放的共同体形態を成している。 したがって、共同体の構成員の人数も明確ではなく、共同体の規範も存在しない。 だとすれば、どういう基準で"共同体"だと言えるのかという質問が当然出るだろう。 彼らが 自らを共同体だと規定する基準は "人の変化","人間関係の変化","社会の変化"に同参することであった。 そして そのために自らを省察し、関係を省察し、社会を省察する過程に 大きい力点を置いていた。



    彼らは 鈴鹿共同体の構成員が何人であるかを問う質問に相当な戸惑いを表した。 自分達もその数がわからないからだ。 先だって言及したように、自らを省察して研究する人達を共同体の構成員だと思っているのに そういう構成員の数が何人なのか自分達も正確に分からないはずである。 それでもこの10年の間、このような鈴鹿共同体の霊性と哲学に同意する人達が 相当広まった事だけは間違いない。 それがどの程度なのか把握する為に 彼らに会う最終日に共同体家族達の規模がおよそでもどれ位なのかもう一度質問した。 彼らは自分達で相談したあと、大人だけで150人くらいが自ら鈴鹿共同体の家族だというアイデンティティを持っていることと推定されるという返事を聞かせてくれた。
    彼らは 今の鈴鹿共同体が 自分達の理想を完璧に具現出来たとは思わない。 彼らは 科学という自体が固定されたのではなく、持続的に変化するものだから 固定されない考えと共同体等が継続して変化・発展されるべきだと思っている。 ただ、この10年の実験を通してある程度成果が現れて それを外部の人達と交流した方がいいと考えているだけなのだ。 共同体の速成自体が志向性性格を持っているように、鈴鹿共同体もこれからずっと進化・発展して行くだろう。


    鈴鹿共同体は都市の中で進められている開放性の強い共同体だと言える。 しかし、その霊性と哲学はそんなに甘いものではなかった。 個人に対する省察から社会に対する省察までと繋がっている彼らの霊性は 固定不変の形態を拒否して 柔軟に常に進化することを重視する。 また自分達の霊性を中心にする共同体から それを社会的に実現する為に鈴鹿という地域社会で多様な実験を行っている。 そういう点で 個人と社会に対する霊性を中心とする開放的共同体だと言える。
    彼らの開放性は 人的構成面だけで止まらない。AS ONEコミュニティはまるで 我が国の社会的企業を連想させていて、多様な地域活動は 私達の草根運動を連想させられる。(中略)
    鈴鹿カルチャーステーションは 草根運動を目指す団体と同じ性格を持っていて、このカルチャーステーションが コミュニティステーション、エコステーションという目標を同時に持っていることとしてもよく表れている。
    そして彼らは 2010年9月から地域通貨運動を展開する計画を持っている。この計画は サイエンズ研究所を通して構想されていて、AS ONE会社らを通じて具体化出来る基盤が形成されているという点で その成功の条件を取り備えていることと思われる。
    彼らの共同体実験がどこまで発展するか今は見当さえつかない。 しかし、現在の姿だけでも都市での開放的な 新しい共同体に悩む我らに多くの時事点を与えてくれることは事実である。 彼らもこのような、だけどこれと同じでなくてもいい 多様な共同体実験が世界各地で進行されることを願っている。 そしてそのような実験が相互交流されることもまた望んでいる。 これは 彼らが目指す開放的世界観とまた違う姿とも言える。 その世界観は確かに、我らが生きていく世界を変化・発展させようとする社会運動とも緊密に連結していると見られる。
    しかし、この調査報告書は鈴鹿共同体の核心を理解してないまま 外形的姿のみを説明しているだけなのだ。 鈴鹿共同体の核心的内容と霊性、哲学はどうもここで直接体験するしかなさそうだ。




    イ・ホさんのレポートの翻訳を印刷した冊子(A4 24P)があります。
    希望の方にはお分けしています。
    (印刷・製本代として実費300円です。送料100円)
    希望の方は、PIESS NETWORK広報部へメール(info@piess.net)で申し込んで下さい。
右側の人が、草の根自治研究所イウム所長のイ・ホさん

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