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ベース変革

「実際はどうか分からない」
「すべて自分が思っていること」
このことの捉え方が今までと違うように思う。

研修生の暮らしの中のリアルタイムで、知覚した瞬間と自分の感覚が立ち上がっていく分岐点を捉えていた。

三人で話をしていた時のこと、他の二人のやりとりを聞いていて、それぞれの感じていることを、「伝わる」「分かる」という自分のくせが立ち上がる。
「見た」「聞いた」・・・・・→「分かる」と発展していく瞬間がある。

後でその人に「実際はどうだったの?」と聞いてみて、「こうだった」と
返事を聞いてもどこまで行っても、自分が「ああ、そうだったのか」と
頭の中で判断していく。

その状態で「自分が思っている」と貼り付けていっても、ベースは
変わらない。

「無いもの」を「あるもの」としているベースでは操作しているに過ぎないようなものだろう。

「場所」でも「人」でも、どのように使ってもいいし、何を思ってもいいわけで、それを私が自分の都合の良いように「決め付けて」いた。
自分の納得のいくものを選択して、選り分けていた。

これこそ、私の中で大きな間違いだったのだ。
その人は何をどう思ってもいいし、私はその人の思ったことなど、
分かり得ようもないのだ。

その一瞬一瞬で自分も人も変化するだろうし、その一瞬を捉えて「こうだ」とするものなんて何もない。
「こうだ」としているのはすべて立ち上がったこちら側の頭の中のもの。

日常生活でどれだけ、人の分野を侵していたか・・・と
今更ながら遅まきながらの実態の観察だったなと思う。
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