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日常化レッスン 検討会

エクササイズ。
2班に分かれて、それぞれ別の物を見て、それを相手の班の人に伝える。
物を見ているとき、相手に話しているとき、相手の言うのを聞いているとき、の自分を観察する。

やってみてとそれを出し合ってみて。
色、形、大きさ、材質、手触り、出来るだけ正確にとよく見る。記憶する。同じ班の他の人が言うのを、自分の記憶と照らし合わせながら聞いている。「うん、うん、そうそう。」「シルバーじゃなくて金色だったけど」など。確かに、頭の中の記憶と照らし合わせているんだが、その記憶と実際のその物とが分離されてないようだ。自分が話すときも同じ。記憶を頼りに話しているが、記憶の向こうにその物がある。
相手の班の人が言うのを聞いていて。どんな物か言葉を頼りに想像しようとするが、掴みどころがなくだんだんイライラしてくるのを感じる。そのうち「メジャーみたいなもの」という表現を聞き「メジャー」が浮かんできて落ち着く。それぞれの頭の中の「メジャー」なんだけど、あたかもその物がそこにあるかのようにして想像している。
話しているときも聞いているときも、その物はもう目の前にはない。記憶を頼りに話したり聞いたりしている。そこはそうなんだが、「実際を記憶している」と言うふうな感覚だ。くり返しここに戻る。「実際」と「記憶」。 2007.3.9
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