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アズワンネットワークニュースvol.39


赤や黄色の紅葉や銀色のススキを照らしながら、日の落ちるのもめっきり早くなりました。鈴鹿ファームは冬野菜の収穫で活気に満ちています。台風の最中はまだ苗だったブロッコリーやカブ、ダイコン、白菜、小松菜など、いまは毎日山のように軽トラックに積まれて、若者たちの手で鈴鹿のあちこちに届けられていきます。

一方、11月はアメリカ、中国、アマゾン、パレスティナという世界各地の方々との交流が続いた一か月でもありました。
どの人も、繋がりが重なり合ううちに、出会うことができました。
2001年から始まったアズワンネットワーク活動も20年という節目を前に、新たな芽吹きが始まっています。

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◆2019年11月8日~10日 
 しあわせの経済国際フォーラム2019@戸塚・横浜


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それぞれの地域にしあわせの経済を生み出そうという趣旨のもと、日本連続開催3年目の今年は、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、辻信一の両氏に加えて、10月にアズワンに滞在していたソーヤー海氏も呼びかけ人となってパワーアップ。国内30団体以上で力を合わせて、参加実数1600人を記録しました。アズワンネットワークとグローバルエコビレッジネットワークジャパン(GEN-Japan)は、半年余りの実行委員会活動と、分科会、プレフォーラム、アフターフォーラムを受け持ち、多くの海外ゲストや、マルシェを訪れる人たちと交流することができました。

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◆分科会の報告 C-3 
 人類の生き残りをかけたエコビレッジの可能性


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参加者 Participants 85人
プレゼンテーション 
温鉄軍 中国 農村開発 Wen Tiejin 
サアド・ダゲール パレスチナ アグロフォレストリ 
小野雅司 アズワンネットワーク
コメント ガイアエデュケーション卒業生
岡田拓樹 NEXTGen-Japan
木林京子 小児科医 
モデレーター 片山弘子 GEN-Japan代表理事
    
グローバルエコビレッジネットワーク・ジャパンGEN-Japanは、地球時代の人の生き方や社会像を、様々なエコビレッジをモデルにしながら広く紹介しようとしています。
中国の温先生とパレスチナのサアド・ダゲール氏の発表は第一日目とは打って変わって、自分史を基調にしたものになりました。これまでと、現在、そしてなぜ持続可能な環境調和型のコミュニティを形成する必要があるのかを語られました。
中国では第二次大戦後の3回の飢餓の経験から、広大な農村を基盤にした環境調和型の文明を構築しようと国家的にも動き始めていること。
イスラエルの占領下でもあり、砂漠化した厳しい環境下にあるパレスチナは、地域の資源を最大に生かし福岡正信の思想に基づいた農法によって、豊かな食の安全が図られています。

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また世界的に人口が集中する中小都市部での社会変革が大きな課題ですが、鈴鹿市で地域と一体となって経済の安定と確立と同時に、新しい経済の試験を行っているアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティの理念と実際の活動を小野雅司さんが紹介しました。

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またガイアエデュケーション卒業生の二人からは、何でも話し合える持続的な人間関係作りをベースに、それぞれNEXTGEN Japan、すこやか保健室の活動の紹介がありました。
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◆2019年11月11日 マイケルシューマンさんを囲こむ研究会

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マイケルシューマンさんは、スタンフォード大学で法律を学んだ直後から、法律の要らない社会をめざしてCommunity-led Development Initiatives (CDI)を組織し、世界の自治体をネットワークしています。その目的はウォールストリートに代表されるグローバル経済に振り回されない、真の平和の確立のための地域主導型経済が各地に実現することで、そのための研究と啓発活動に専心しています。半日の鈴鹿の見学をしたマイケルさんを囲んで、GEN-Japan主催でアズワン鈴鹿コミュニティで開催されました

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初めてアズワンを知ったマイケルさんの感想>>>
私は今、アメリカにむけて帰ろうとしています。私は、原爆投下が不道徳で不当であると信じている少数のアメリカ人の一人ですが、しかしその被害者の側のあなたの世代の人たちがその恐ろしい出来事を乗り越え、鈴鹿で新しい理想を開発しようとしている力に、私は心から敬意を抱いています。アズワンコミュニティには美しいビジョンがあり、20年にわたる実現への功績を、私は完全に支持し、称賛します。そして述べられている哲学に、もっともっと実際にやっている内容が反映していくことを願っています。いずれにせよ、私はアズワンの皆さんが今後数年間で今の課題も乗り越え、さらにより良い生き方を示そうと努力されることを願っていますし、これから引き続きお互いの道が交わっていくことを心から願っています。

◆2019年11月16日 しあわせの経済アフターフォーラム

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参加者の感想より>>>
11月16日、しあわせの経済アフターフォーラムが鈴鹿で開催され、パレスチナからアグロエコロジストのサアド・ダゲールさんと、辻信一さんが来てくれた。
ガザとか、ヨルダン川西岸などの地名は報道では聞いてはいたけど、実際、生のパレスチナの現状を知ったのは初めてだった。
(中略)
印象的だったのが、イスラエル側とパレスチナ側にある壁。
イスラエル側にはとても大きな看板が立っていて、向こう側にいくと危険、命の保証がないなど、真っ赤な文字で恐怖を煽るように書かれている。そんな看板を毎日見て暮らしていたら、それはイスラエルの人達だって、パレスチナ人がまるで猛獣のように危険な存在だと思って、攻撃したくなってしまうのだろう。
それに対してパレスチナ側の壁にはアートがユーモアに描かれている。アートで平和を祈っているかのように・・・
イスラエルが津波のようにどんどん入植してきて、パレスチナの地を奪ってきている中でも淡々と畑を耕し、自給的な暮らしをしているサアドさん。
まるでグローバルとローカルの象徴のような感じだった。

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(略)国土はどんどん狭められ、状況は過酷です。けれど、お話される前にその澄んだ眼差しの美しさに圧倒されました。優しく、穏やかで、明るい目になるまで、どれほど過酷な状況をくぐり抜けられたことか思いました。
困難な問題を抱えて落ち込まないのは何故か、と聞かれた時答えるというアフリカのことわざを教えていただきました。
自分の存在が小さすぎて大きな仕事ができないと悩むなら、蚊と一緒に寝たことがないな。一匹の蚊として飛び回ることはできる。小さな変化を起こせると思うならハエのように飛び回れる。小さな変化のためにできることがある。どんな巨大な運動も、元をただせば一人から。互いから搾取しない、奪い合わない。そうであれば視点が違っても一つの流れになる。(後略)

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昨年、辻さんがパレスチナを訪問した際に、彼の人柄に惚れ込んで今回の来日が実現したアフターフォーラムでした。
イスラエルが津波のようにどんどん入植してきて、パレスチナの地を奪ってきている中で淡々と畑を耕し、自給的な暮らしをしているサアドさんとその仲間や若い世代の人たちに、大きな希望を感じて、何か一緒にできることがあったらいいなあと思いました。

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パレスティナにアズワンの精神とサイエンズメソッドが普及し、アズワンネットワークコミュニティが実現できるように交流していきたいです。

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◆コミュニティの地域活動~市民活動フェスタ2019~

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鈴鹿の市民活動フェスタには今年も、アズワンネットワークとして様々な活動を出展。
その中でシニアグループが中心になって活発に活動している「理想の暮らしを語る会」では、認知症をテーマに演劇を披露してくれました。

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参加者の感想より>>>

若年性認知症になった人の実話を15分間と短い時間ではあったが、
印象に残ったのは、自分の名前すらわからなくなっても、私は私であり続けることができるということ。
桜の名前が出てこなくても、綺麗だなと、感じることができる。
雪が降れば、冷たいとか、美しいとか感じることができる。
認知症でも「今」を確実に生きていくことができるということを感じさせてくれた。

◆<アズワンネットワークKOREA NEWS>
10月16日~22日 人生を知るためのコース開催
10月23日~29日 自分を知るためのコース開催

沢山の人の心が集まって、コースの開催が出来ました。日本からコースの開催のために来てくれたスタッフ(佐藤さん、博也さん、ジンちゃん)と、食事を用意してくれたお惣菜屋のおばさんやネットワーク会員の皆さん。
特に「自分を知るためのコース」に参加した双子のお母さんは、子守のサポートをしてくれた人たちが何人も居て、参加が出来ました。事務局があったとしても、ただコースが成り立つことではないのだなと感じられる時間でした。
参加したい人と、コースを開催して成り立たせたい人、そしてそれを応援して自分のこととして協力してくれた人。その人々の心が集まって実現していく過程でした。その全ての人に感謝の気持ちをお伝えします。
(文:アズワンネットワKOREA事務局、ジョン・ジェウォン)
原文はこちらから→https://asonekorea.org/archives/1970

<韓国でのこれからの予定>
12月1日~4日 人を聴くためのコース開催予定
12月20日~22日 人を聴くためのカレッジ開催予定
2020年1月4日~7日 3泊4日間の鈴鹿ツアー予定
2020年1月17日~22日 アズワンセミナー開催予定

◆アズワン鈴鹿ツアー
アマゾン奥地のエコビレッジから講演やワークショップのために来日しているクララさんが、池田麻矢さんのつながりでアズワンツアーに来られました。娘のタイリンさんと日本でクララさんをお世話している3人の方たちも一緒でした。
アマゾンに拠点を置くスピリチュアルリーダー的存在であるクララさんですが、ブラジル国内のガイアエデュケーション関係者から、「きっとあなたのコミュニティに役に立つから」とアズワンに行くことを勧められたそうです。
人同士が本心で対話ができるようになるサイエンズメソッドに、とても関心を持たれたことで、アマゾンのコミュニティにも伝わり根付いていく可能性を感じました。
一緒に来られた方たちも、ありのままの心で快適に居られるところが、日本のこんな近くにあったことに感動されていました。

ツアー2019-11-27

参加者の感想(11月24日)

焦る必要はないということ、焦らず生きていく方法はあるということ。
それは、家族のような見守りあう存在がいるということで、固定観念がなかったら意外とできそうだと思えてきました。
何ごとにつけても、「それをどうしたらいいか」ばかり考えがちで、「自分はなぜそう感じたか」と、自分に視線を向けていない自分に気付けたことも大きい変化です。(S.T.女性、神奈川、23歳)

ツアー2019-11-24

*****『アズワン』に触れる、知る、入口コーナー***** 
☆アズワン鈴鹿ツアー「次の社会への試み」を見てみよう!
・12月7日(土)~8日(日)
・12月14日(土)~15日(日)
・12月21日(土)~22日(日)
・2020年1月11日(土)~13日(月)(2泊3日)
※上記以外の日程でも3人以上参加者が集まる場合、ツアーは随時開催できます。
問い合わせや申し込み→http://as-one.main.jp/HP/tour2.html

☆アズワンセミナー「幸せとは良好な人間関係から」 

・2020年1月2日(木)~1月7日(火)

2020年2月よりアズワンセミナーは6泊7日にリニューアルします。
・2月 9日(日)~2月15日(土)
・3月15日(日)~3月21日(土)
・4月29日(水)~5月 5日(火)
http://as-one.main.jp/HP/seminar.html

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