イーハトーブに「やさしい社会」の種が撒かれた!①

宮沢賢治の故郷、3年前の東北大震災の被災地でもある岩手県で、4月21日と22日に「やさしい社会の新しい試み」の講演会が開かれました。
「AS ONE = 一つ」という新しい社会のあり方に高い関心が寄せられました。
その様子をレポートしてみたいと思います。
(写真は、クリックすると拡大します)
サイエンズ研究所 小野雅司

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治の言葉が残されています。
「一つ」という精神を受け入れる土壌が岩手の人達にはあるのかもしれません。
この講演会を機に、岩手と鈴鹿の心の繋がりが生まれた手応えがあります。
今回撒かれた「やさしい社会」の種が、どのように芽を出し、成長していくのか楽しみです。

キッカケは、「あすからのくらし相談室・宮古」の吉田直美さんが、昨年1月にアズワンコミュニティを訪れたことから始まりました。
吉田さんは、被災地で困っている人の支援をする事も必要だが、お金に依存しないで、地域で支え合う関係性をつくることが、もっと大事なことではないかという問題意識を持ち、新たなコミュニティづくりを模索していました。
アズワンコミュニティ訪問の感想を寄せてくれました。
ここのゆる~い居心地の良さは何だろう?
このようなストレスフリーな環境はどうしたら出来るのだろう?
誰にとっても生きやすい社会、やさしい社会に必要な要素は何だろう・・・?
色々なことがいまだに頭の中をぐるぐる回っています。

吉田さんは、そのような問題意識の元、今年1月から半年間、「幸せの学び舎ーあすくら学校」を企画しました。その第四回目の講座に、アズワンコミュニティを招いてくれたのでした。


21日夜は、盛岡で、【チーム!ともくら】(ともに繋がり続くくらしをめざして)の集まりに呼んでもらいました。「イーハトーブでよりよく生きることを目的に、思いを語り、聴きあい、ともに学びあい、実践する会」と聴き、出会いを楽しみに参加しました。
6時半からの一品持ち寄りの会食からスタート。最初から和やかな雰囲気です。
やえはた自然農園」の5人も到着です。やえはた自然農園は、宮沢賢治が教鞭をとったという花巻農学校のすぐ側にあり、エコビレッジのようなものを作りたいという藤根夫妻と若者達で営まれています。吉田さんに、夕方4時頃連れて行ってもらい、ほんの少しアズワンコミュニティの事を紹介しただけで、「お金のいらない国みたい!」と、パッと通じるものを感じ、意気投合。急遽、農園の皆がこの会に参集してくれたのでした。嬉しい出会いでした。
15人くらいの参加者と聞いてましたが、蓋をあけると25名以上の大盛況。
吉田さんからの趣旨説明の後、コミュニティの紹介と、コミュニティづくりの核心についての話を1時間ほど。
そこからの懇談会が、和気藹々と、そしてどんどん深く展開していくのです。

「贈り合いって、資本主義の世界でどうやったら実現するの?」
「人と人との繋がりが大事っていうけど、具体的にどういうこと?」
「ゼロから考えるって・・・難しそうだけど、面白い!・・・。そうなるには?」
この会の雰囲気そのものが、どんどんオープンな、溶け合った空気になっていきます。
「岩手でも、マイライフセミナーをやりたい!! 何人集まったらできるの?」
「鈴鹿へのツアーも行きたい!」
岩手でも、自分達が心から願う「やさしい社会」を創れるかもしれないいう希望が皆の心に灯ったようでした。
そこで、吉田さんが「PIESS NETWORK」の事を紹介。「サイエンズ研究所やサイエンズスクールと繋がることで、岩手でのコミュニティづくりが、苦労少なく、やさしく進んでいけると思います」。
懇談会後も、人の輪があちこちに出来、話が尽きなく、帰り難いような雰囲気でした・・・。


22日は宮古の商店街のりあす亭で、「幸せの学び舎ーあすくら学校」の第四回目の講座 でした。「あすからのくらし相談室・宮古」の人達が準備を進めてくれました。
宮古は、沿岸地域で、3年前の大震災で大きな被害のあった地域です。
15時からの第一部には15名ほど、18時半からの第二部には10名が集まってくれました。
復興の道半ばという状態の中、被災者住宅におられる方や復興支援に携わる方もいて、これからの地域づくりを真剣に考えている様子が伝わってきます。 復興事業の現場での人間関係や、お金にまつわる話し合いの難しさなど、切実な問題点なども話題にのぼりました。
問題は、すべて人間問題なのではという問いかけに、ハッとする人や、「奪い合いの連鎖の歴史から、贈り合いの連鎖への転換が可能かもしれない」という希望の光が射した人もいたようでした。


初めて会う盛岡・花巻・宮古の人達でしたが、皆、「やさしい社会」の試みを真剣に受け止めてくれました。そして、初対面とは思えないほど親しくなり、懐かしく、温かい気持ちが湧いてくる出会いでした。

鈴鹿に戻ると、今回の講演会を企画してくれたの吉田さんから、メッセージが届きました。
(続く)
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