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イーハトーブに「やさしい社会」の種が撒かれた!②


今回の岩手での講演会を企画してくれた「あすからのくらし相談室・宮古」の吉田直美さんから熱いメッセージが届きました。
「宮澤賢治の思いが現代のこの地で現実のものになる日が来るかもとの期待を持ちつつ、・・・やさしい社会の種をともに育んでいきたいと思っています」
(写真は、クリックすると拡大します)
貨幣経済、マネー資本主義が行き詰まりを見せ、幸せに暮らしていけない人たちが増加する中、これまでとは違う生き方はないのか、震災後の新しい生き方の選択肢は増やせないのかと模索しています。そんな中で出会ったのがアズワンコミュニティでの生き方でした。

 アズワンコミュニティでは、シガラミのない仲良く親しい間柄、すべての人が愛し合い安心して暮らせる世界、やさしい社会の試み。。。現代の我が国において、こんな桃源郷のような生き方を研究・実験しているというので、一度訪問してみましたが、それでもなかなか「なぜそんなことが出来るのか」つかめませんでした。今思えば、私自身がコミュニティという形にこだわり、そこから思考が始まっていたからかもしれません。

 今回の講演で小野さんから冒頭、「社会って何だろう?」との問いかけがありました。社会は人と人との関わりのある場所であるとの答えは、シンプルであり、本質であると目から鱗でした。つまり、どんなコミュニティであっても、その「形態、スタイル」を問わず、そこに関わる人と人とがどのような関係なのかが重要であるとの示唆でもあったのです。どんなに立派な理念や崇高な精神を掲げたコミュニティであったとしても、そこに関わる人と人とが対立したり、いがみ合っていたのでは、理想的な社会とは言えないのではという本質に気がつくことが出来ました。

 であるならば、アズワンコミュニティでは、いったいどのようにして、人と人とがシガラミなく親しい関係になっているのか。今度はここに興味の関心が移っていきます。今回は小野さんからその一端を伺いましたが、まだまだ聞き足りないとの思いを参加者一同持ったと思います。また、そこでのノウハウがわかれば、遠回りな模索を続けなくてもいいのかもとの期待も大きくなりました。
 そんなこんなで、今、岩手ではアズワンコミュニティからそのノウハウを学ぼうという機運が盛り上がってきています。まずはアズワンコミュニティの研究成果を体感すること、アズワンコミュニティの空気に触れることから始められたらと思っています。そしてPIESSネットワークの一員として、互いに交流と研究が出来たらいいなぁとの妄想が広がっています。
 
 郷土の人、宮澤賢治の思いが現代のこの地で現実のものになる日が来るかもとの期待を持ちつつ、これからもっと学ばせていただければと思っています。アズワンコミュニティの皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。また、小野さんにはお忙しい中、遠路お越しいただきありがとうございました。やさしい社会の種をともに育んでいきたいと思っています。
イーハトーブの地に撒かれた「やさしい社会」の種。
これから、芽が出て育っていくよう、共に歩んでいきたいと思います。
実際にアズワンコミュニティの空気に触れてみたいということで、岩手から鈴鹿に来る動きが具体的になってきています。
岩手と鈴鹿、距離的には離れていますが、心が通じ合えば、距離は関係なくなります。
人と人との親しさは、時も空間も超えてしまいます。

韓国と鈴鹿もそういう関係です。韓国でも「やさしい社会」の芽が成長してきています。
僕(小野雅司)は、宮古を23日早朝に出発し、仙台空港から韓国へ旅立ちました。
韓国レポートを続いて書きたいと思います。(続く)
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