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韓国交流生 受け入れて

彼女達が韓国に帰ってから早くも1週間が経ってしまった。受け入れ側の私も彼女達と一緒にいたことは本当に楽しく、今でもその余韻が残っている。

韓国では、3月が新年度のスタート。帰ってから間もなくソウルでの大学生活がスタートしたへウォンから、昨日メールが届いた。
自動翻訳されたその文章を抜粋すると・・・

(略)
そして会う友人ごとに、その間日本で楽しく生活した話を聞こうとしました。
日本で会った多くの良い人達、毎晩夢のようだった食事、朝早く起きて自転車に乗って弁当工場に出勤した話、農場で育苗した話をしました。
この話を聞き終えた友人らは私をたくさんうらやましがりました。
(中略)
“国家”という警戒(境界)によって遠く感じられた日本が、今は、ここで少し遠い“地域”のような気がします。
次にまた行く機会ができて行くなら、その時は田舎にある親戚の家に行く気がしそうです。^_^
・・・

2週間のうち半分は、2チームに分かれて、アズワンカンパニーの農場と弁当屋に分かれて、仕事をした。
農場チーム
農場チームの(左から)ヘウォン、スンミン。すっかり農家の嫁スタイル。

弁当チームは、朝7時スタートなので早起きし、2Kほど離れたゲストハウスから自転車で通う。農場チームは、8時からのスタートに合わせ車で送迎がある。そして午後早く終われば、又自転車であちこち散策したりした。ある日は、「神社でお守りを買って帰りたい」と言って、近くの神社の道を聞くこともあった。又ある時は、弁当屋で話を聞いた“駄菓子屋”に結構な距離をもろともせず行くこともあった。又ある時は韓国では手に入らない音楽機器を買いに行くこともあった。

ゲストハウスには、大きなコタツがあって、そのコタツでしょっちゅうみかんとお菓子を食べながらくつろいでいた。ヘウォン曰く、「こたつと“湯船”(風呂の)を持って帰りた~い!」
韓国の子達とこたつ
真ん中は、ゲストハウスのアボジ、伊与田さん。

始終元気で積極的な彼女達だった。

そして、最後の晩は関わった人等が集まり総勢17人で送別会?をした。

その日の午後は彼女達が韓国から持ってきた食材で自ら韓国の料理「トッポギ」を作ったり、ゲストハウスの節子さんと一緒におにぎりを握り、餃子を包んだり。送別会の準備をした。
送別会
弁当屋で働く18歳の「ユカチャン」(左端)も列席。
同じ年のスンミンと特に仲良くなった。

食後は2週間やってみての感想を列席者一人ずつ話した。サンヨンさんが通訳をしてくれたので、彼女達の感想をじっくりと聞くことができた。どの子もこのコミュニティを存分に味わっているようだった。そして、彼女達同士も幼い頃からの仲間らしいが、こうやって4人で共に暮らしたことで、自分やお互いに新たな発見があった、と語った。期間中ぶつかったこともあったそうだ。

そして新鮮に思ったのは、彼女達が来たことで受け入れた側にもそれぞれ大きな変化があったことだった。ほぼ全員が最後に「韓国に行きたくなった」と付け加えた。彼女達を通して、彼女達に対してだけでなく、送り出した親や、又その社会にも近しいものを感じたのかもしれない。

その後は、第2部として、このコミュニティで過ごしてみて気づいたことや疑問点、そして自分達のこれからのやりどころなどを探るミーティングをした。
このコミュニティでも出来てきたこと、まだ手をつけられていないことが当然あり、彼女達はその感性で敏感にそれを感じ取っていたように思う。そして韓国でもここを参考にしてどこからやれるのか、といった具体的なことも出ていた。

まだまだ若い4人だが、なかなかのガッツと、その力強い社会性を持つ彼女達には、今回の経験がどう活かされていくのか―

それを思うと本当に楽しみだ。
船ターミナルで
見送り 空港行き船ターミナルで(02.28.2010)
(written by  miyuki.ono)
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