<< 森を守る!未来の里山プロジェクト―ツリーハウス作り | main | ドイツ サステナを学ぶ旅(2)アウトバーンを北西へ >>

ドイツ さすてなぶるな新しい社会を考える サステナの旅(1)


GEN-Japan代表で、アズワン鈴鹿コミュニティの片山弘子さんが、9月上旬にドイツを訪問しアズワンの活動を紹介してきました。長年にわたり交流のある、エクハルト・ハーン博士の招きによるもので、その時のレポートを7回に分けて紹介します。


ヨーロッパでアズワンの世界観を共有できるか
                  Hiroko Katayama



ドイツのEkhart Hahn博士の招きで、9月2日~10日まで、首都ベルリンを拠点に、持続可能な社会づくりを考える旅をしてきました。ドイツは世界の中でも環境先進国として多くの取り組みがありますが、今回の旅ではフライブルグなどいわゆる環境調和型都市として有名な場所には足を向けず、主にエコビレッジや環境教育の拠点を回りながら、お互いの事情を知りあったり情報交換したり、ヨーロッパで初めてGEN-Japanやアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティのお話したりしてきました。



道中に立ち寄った中世の趣を残す町、ビッテンベルグでは、1517年にそれまでの宗教的な慣習を根底から問い直したルターの公開質問状から500年を祝っていたり、また1900年代初頭にクレーやカンディンスキーなどの多くの芸術家も関わって一世を風靡し、ドイツどころか世界の建築界の常識を塗り替えたバウハウスに触れたりして、いずれも時代を超えた新しさに改めて刺激を受けることになりました。

「一般の人々が、まだ経験をしたことのない新しい価値と世界観を積極的に迎え入れ、広い範囲に亘って社会が変化していくに至ったのは、どんな要素があったのだろう」という点で、今の私たちに置き換えながら、Hahn博士ともっぱらそのことについて話し合うことになりました。






このことはまた、2会場で鈴鹿コミュニティの紹介をさせてもらいながら、その本質を問い直す機会になりました。誰もが願う理想の世界の実現という方向にともに進んでいくために、何を打ち出すことなのだろうか。ドイツの人たちの感覚を知りたくて、ハーンさんや出会った人たちの声を聴きながら、これまの私の捉えてきたアズワン活動そのものを、ヨーロッパの人たちの目でとらえ直そうとしてみました。

その結果、紹介の仕方をもう一度ゼロから見直し、最後のベルリン市内の講座で、サイエンズとサイエンズを活用したコミュニティづくりとして、練り直したもので発表を試みることが出来て、その結果に至る、ハーン博士たちとの会話のプロセスが、私の旅の最も大きな収穫だったと思っています。



サステナの旅(2)「アウトバーンを北西へ」へつづく
- | -