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「人を聴くためのコース」に参加―アズワンネットワーク福岡より



「争いのない幸せな世界を実現したい」そんな願いで全国各地でアズワンネットワーク活動をしている人たちがいます。自分自身を振返りながら、周囲のみんなと共にそんな世界にしていこうという人たちです。自分を見つめ直し探究する機会として、サイエンズスクールのコースに参加しています。一人の内面の変化は、周囲社会へと広がっていくのでしょう。
豊田高子さんが「人を聴くためのコース」に参加してのレポートを公開してくれました。日常の親子の会話が変わってきているよう… 




◆「何か伝えたい」――豊田高子さんより

8月に「人生を知るためのコース」「人を聴くためのコース」を受けてきました。
アズワン鈴鹿コミュニティの「上下関係がない」「ルールも規則もない」「本心が言える」「安心して暮らせる」等を理解するために、サイエンズスクールのコース(全8コース)を順番に受けていて、6つのコースを終了したことになります。

コースを受けたからって、正解があるわけではないので、自分なりに理解しているだけですが、「人を聴くためのコース」がとても良かったので、何か伝えたいな、とレポートを書いてみました。
●「人を聴くためのコース」(6つ目)3泊4日を受けて

「人を聴く」という言い回しは、他にはないようだ。「人を聞く」でも「話を聴く」でもなく「人を聴く」。私たちは、相手の話をどのように受け取っているのだろうか。普段、どのような思考回路で「人を聴く」ことを阻害しているのか。そのメカニズムをじっくりと考察し、「人を聴く」を実現するためにはどうすればいいのかを考えていくコースだった。

先に受けた「人生を知るためのコース」では6泊7日で人とは本来どういうものかをじっくりと考えていく。人が生きていく上で、何が必要であったか。もちろん、食べ物や空気も大事だけど、根本的に自分が何によってこれまで生きてこられたのかを知っていく。

その、人が生きていく上で必要なものを「人を聴く」ことで満たし合い、心から生きることが出来るように思えた。
私たちは、必要なものが欲しくて、満たそうとして、言葉や行為や物を求めては、満たされずに同じことを繰り返している。
「人を聴く」ことを実現していけたら、どんなに安心で心地よい人生が待っているだろうか、と思える内容だった。

もうちょっと分かりやすいように説明できたら、と思うのだけど、ここに来るまでのコースで、じっくりと「自分の捉え方」を考察していくからこその内容なので、簡単に言葉を使って説明することが出来ない。ベースの捉え方を無視して言葉で表現しても、全く伝わらないことは確かだ。

「お母さん、きいてくれてありがとう」

このコースに入る直前に、福岡で留守番している娘に電話をしたところ、2日後にある学校関連のキャンプに行くのが「不安だ」と言っていた。コース中に「人を聴く」とはどんなことかを考えていくうちに、娘の話をもっと聴きたい、という気持ちが沸き起こった。スタッフにお願いして、娘に電話する時間をもらって、キャンプへの不安の気持ちをしっかり聴いた。
すると、娘は私が「人を聴く」コースに入っていることなど知らないのに、「お母さん、きいてくれてありがとう」と3回も言ってくれたのだった!

さらに、コースを終え帰宅して2日後、また別のキャンプがあり不安を抱えた娘は、私に「お母さん、きいてほしいことがあるの」と言ってきた。
行くか、行かないか、などの行為の決定を求めるわけではなく、「きいてほしい」と言ったのだった。

【聴く】とは、やはりすごい効果がある、と実感できた出来事だった。
だけども、普段の会話に慣れきっている私たちは、【聴く】モードに入ることが難しい。そう簡単に出来るものではなく、少しずつ少しずつやっていくことしか出来ないだろうと思う。そういう人たちが増えていくために、何かやっていきたい、と思っている。


サイエンズスクールについて詳しくは
>>>http://www.scienz-school.org/hp/
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