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ビジネスとして成り立つ農業を目指して

――新農場・古西さんに聞く(構想編①)
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 最近の日本農業は、グリーンツーリズムや産直ブームで、ビジネスとしても脚光を浴びつつある。しかし、農業を生業としていくには相当の努力を要する時代だ。そんな状況下にあって、新農場の担当になった古西隆一郎さんは、今、この新たな農場を前に、夢と希望に燃えている。古西さんは現在39歳。青年時代には、トマト栽培に携わったこともある。一方、農産物の流通・販売や、食品リサイクル業務の経験もあり、彼のこれまでの実績が大いに役立ちそうだ。
 では、早速、その夢を語ってもらった。
 「農業の状況はかなり厳しい。ビジネスとして農業をやろうと思ったら、相当緻密にやらないと成り立ってはいかないと思う」
「今、考えているのは、農産物を昔ながらの行商スタイルで販売しようと思っている。
農家のおばちゃんが野菜を入れた大きな籠を背負って、人家を売り歩くあのスタイルね。
それは昔の話だけど、今だったらトラックに積んで売る形かな。長靴履いて農家の人が持ってきたっていう感じで売りたい。人から人の手に渡したい。だから包装も極力しないで、お客さんにはカゴを持ってきてもらうような。お客さんも安い値段で買えるし、こちらもコスト削減になっていい。今の段階では、「おふくろさん弁当」の店舗の駐車場で販売を考えている。まずは、販売ルートを確立していくことが急務かな。
 鈴鹿では、サツキ農家やお茶畑をやる人いなくて、畑が放置されているみたいで、そういう畑をまとめて借りて、大規模にやっていけたらと思う。生産には人手をかけず、小数精鋭で原価を下げたい。規模を大きくすると、作物も2級品が出てくるから、そうしたら農産物の加工部門も立ち上げて、カット野菜で販売して、付加価値をつけていく。
 大型化にともない、機械化も必要なんだけど、僕の周りで、やってみたいという若者が名乗りを上げている。機械のことをやりたい人とか、出荷場を切り盛りしたい人とか、出荷のコンピュータ化をしたい人とか、そんなんで、もうここに引っ越してこようっていう人もいる。」

―次に続く

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