安心して看取られる地域の施設を創りたい

4月28日、理想の暮らしを語る会の公開講座がありました。
今回のテーマは「介護は新しい文化を創造する
――子育て中の介護士が語る介護現場と地域での看取り」です。
講師は、子育て真っ只中で介護士として老人施設に勤務しケアマネの資格を取得した森原遼子さんでした。レポートは、語る会のメンバーの一人、辻屋康子さんです。



講師の森原遼子さん

森原さんの話を聞いて、現場の様子が伝わって来ました。

要介護度によって、入所できる施設の違いを私も父の介護のことで、学んだばかりですが、どこも一緒ではないし、職員さんの質が大きく問われる上に経営者の考え方が変わっていかないことも問題らしいです。



家で最後まで過ごせるのはもちろん良いのですが、私たちの地域力で新しい楽しい誰でも行きたくなって、帰るのが嫌になるような、そんな施設を増やしていけないかなって思いました。



見取りを自宅で、家族に見守られて出来るのは理想かもしれないけど、身内が一人も居なくても、安心して看取られる地域の自分達の施設を創りたいなあと思った1日でした。
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恵共同体・アズワン物語〈3〉「本来その人の中にあるもので…」


「本来その人の中にあるもので…」

世間には、ルールやマナーがあり、それを守ることで秩序が保たれている。守らない人もいるから罰則で強制するし、善悪というモラルによって人の行いを統制している。子どもの躾けもそのためだろうが、もっと伸び伸びした方法で秩序ある社会は出来ないのだろうか?

恵共同体の人たちは、そのあたりの根本的な見方が私たちと違っていた。「人は利己的であり、他人を思いやることを訓練しなければ身につかない」
そんな考えだった。また、「日本人はとてもマナーがよい国民だ」とも言った。たしかに、震災直後の日本人の良識のある行動は世界からも注目され、日本人の美意識や誇りにもなっているのかもしれない。

ただ、モラルやマナーは窮屈でもある。時代でも変われば国でも違う。みんながみんな心からしているわけではないだろう。ストレスにもなるから、その反動がどこかに現れる。悪事が絶えない原因はその辺りにありそう。生まれながらの悪人がいるわけではない。人の心の中に本来あるものを発揮することで、調和した社会が出来るのではないか… というのがアズワン鈴鹿コミュニティの試みであり、スタディツアーでも、そこに触れて、その人の中に元々あるものが動き出したら…

そんな願いで、韓国から来る81人をどう受け入れるか、私達のプロジェクトがスタートした。
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