オンライン対話会の2回目を開催しました

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オンライン対話会の2回目を開催しました

2月25日(木)19時半~21時半で、2回目のオンライン対話会を開催しました。
今年1月31日に第1回が開催されて、じっくりと深く対話する時間を持てたことが好評だったこともあり、韓国からの若い女性2人も含めて、20名近くの方たちが参加されました。
事前にアズワン鈴鹿コミュニティの紹介ビデオを見ていただいておいて、実際の鈴鹿コミュニティとアズワンネットワークについての紹介プレゼンをさせてもらいました。そして、1時間余りの対話の時間を持ちました。

初めて触れた方たちからは、こういう活動が日本で現実に行われていることに希望を感じたり、励みになったという声が寄せられました。そして、実際のコミュニティに触れてみて、体感してみないと分からないかもしれないとの発言もありました。また、アズワンセミナーやサイエンズスクールに参加した人たちにとって、日常に紛れて見失いがちな本質的な方向を確認できる場ともなったようでした。

このオンライン対話会は、今後も毎月1回開催していきたいと思います。
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「本当に自由な社会を求めて」

「本当に自由な社会を求めて」

アズワンネットワークメンバーの三木卓さんの投稿「本当に自由な社会を求めて」を、このブログにも紹介します。

現状の社会の中で多くの人が苦痛を感じているのは、社会が「人にやらせる」「人にやめさせる」という強制力の上に成立しているからではないでしょうか。
この強制力は、教育によって個人の意識に内面化され、善/悪、正しい/間違い、するべき/やめるべき等の社会規範となって内面から働き、さらに社会制度として共有されている「法律」「金」「所有」「権利」「義務」「責任」「交換」などの集合的なフィクションが外側から働き、さらには刑罰などの物理的強制力が背後に控え、常に一人一人に圧力をかけており、これらの一連の強制力が人を内面と外面から規制することで社会秩序が維持されているようにみえます。
この強制力の働いている社会の中で、個人的な「自由」の領域を少しでも広げようとして活動しているというのが、現状の社会の中の個人の姿ではないでしょうか。

その中で、一部の人は、上から下へと働いている強制力の上流へとできるだけ這い上がり、できるだけ多くの個人的な「自由」を得ようとし、一部の人は、この上から下へと働いている強制力を人々が結集することで跳ね返し、集団として「自由」を得ようとしている。そして残りほとんどの人はこの強制力を仕方がないとあきらめて自分なりの「自由」で折り合いをつけて暮らしている。
いずれの場合でも、社会の強制力をめぐっての獲得、対立、妥協の活動のように見えます。

しかし本当の自由な社会とは、この強制力によって成立している社会の構造自体を解体することではないでしょうか。
この強制力を基盤とする社会構造の核心は、ノヴァル・ハラリがいうところのフィクションを共有することで大規模な社会的集団になり得た人類の認知革命ではないでしょうか。
フィクションの共有といいますが、実際は、一人一人の人間が社会の中に生まれ落ちた瞬間から、この共有されたフィクションをあらゆる人たちから陰に陽に教え込まれます。
共有すれば褒められ、共有しなければ叱られたり、仲間外れにされたり、罰を受けたりという飴と鞭の中で一人一人が育てられます。しかも強制力は、ほとんどの場合が、社会の中で不都合なく暮らしていけるようにという「善意」によって親から子へ、子から孫へと世代的に繼承されてきているところが、問題をさらに見えにくくしています。「善意」にカモフラージュされているがゆえに子供たちは飴と鞭を自分のためなのだと受け入れざるえないところがあるでしょう。
その結果、集合的なフィクション、概念、人間の考えによって人間の言動ばかりか心までが規制、抑圧されているのが、現状の社会の姿であり、それが、社会の基底を貫く強制力の正体であり、社会での息苦しさの原因ではないでしょうか。

であるならば、集合的なフィクション、概念、人間の考えによって、自分の言動や心が規制、抑圧されていることから一人一人の人が解放されることが、本当に自由な社会のための最初の一歩であり、多分、最後の一歩でもあるのではないでしょうか。
ではどのようにして解放されるのか。
集合的なフィクション、概念、人間の考えによって自分の言動や心が規制、抑圧されている有り様を観察してみると、自分が自発的に服従している姿がみえてきます。
飴と鞭、さらに同調圧力を受け続ける中で、社会で常識とされること、考え方、社会制度、法律、ルールなどに自発的に服従して自分を守ろうとする心の動き、あるいはもっと積極的に服従して自分を有利にしようとする心の動きがあることがみえてきます。
良い悪い、責任、義務、権利、自由、成功、失敗、努力、正義、不正義、平等、自立、依存などの社会的観念や社会心理的なものから、お金、所有、等価交換、利益、利子、時間、などなどの社会的フィクション、あるいは人生の目標、生きがいなども社会から与えられたものに、自発的に服従しているのではないでしょうか。
いかに自発的であっても服従していること、これがわたしたちが内面で感じている強制力の正体であり、強制力の源泉、息苦しさの原因ではないでしょうか。
これが見えた時、つまり社会的フィクションによって自縄自縛になっているという自分の姿が見えた時、人は自由になっているのではないでしょうか。
自らの生まれてきたままの自然状態を再び発見しているのではないでしょうか。

サイエンズメソッドは、一連の問いかけを、グループで自由にオープンに探求していく中で、この自縄自縛になっている自分の姿に気づいていく探求プロセスです。
問答によって悟りに至る道を開発してきた禅にならって、ぼくがサイエンズメソッドを21世紀の禅と呼ぶ所以です。
とはいえ、社会的なフィクションの自縄自縛から目覚めても、現状の社会は、社会的フィクションへの自発的服従状態に戻そうとする力が常に働いています。
その中で本当に自由な社会を作っていくには、自発的服従をしようと長年訓練されてきた心の動きに自覚的な人たちが集まり、本当に自発的に自主的にともに暮らしていくプロセスが必要です。
そのプロセスから20年間の試行錯誤を繰り返しながら成長してきたコミュニティが、20万都市、鈴鹿の中で、自発的な人のオープンな繋がりをによって暮らしているアズワンです。
これも禅の例えていうならば、21世紀のサンガ(僧の集団)とも呼べるかもしれません。
しかし21世紀のサンガは、一定の信仰も戒律も決まりもメンバーシップもありません。外との境界もなく、人の出入りも自由で、リーダーもなく、意思決定機關もありません。
コミュニティを経済的に支えている「おふくろさん弁当」という社員50名ほどの弁当宅配会社と農業法人「鈴鹿ファーム」も上下や決まりもなく、すべてが話し合いで運営されています。
何も特別なことのない、力の抜けた自然で普通な人間らしい暮らしです。
この地味でありふれた日常の中で豊かに幸せに伸び伸びと暮らしている150人ほどの生活こそが新しい社会の雛形ではないかと感じています。
抽象的な表現になってしまいましたが、アズワンにブラジル、韓国から留学している若い人たちが作った動画を見ていただくともっと具体的に感じが掴めると思います。
アズワンスタイル:「青年」Part 1 伸びやかなチャレンジ
https://www.youtube.com/watch?v=2DBmVDgFqw8

自分の暮らしはもちろんのこと、現状の社会を何とかよくしたいと思っている人は多いと思います。
サイエンズメソッドとアズワンコミュニティという21世紀の禅とそのサンガとも言える新しい社会作りのアプローチは、現状の社会の喫緊のさまざまな問題に直接取り組むものではなく歯痒い感じを持たれるかもしれませんが、人類が認知革命を通して、150人というような小規模な集団からグローバルな社会にまで繋がりを広げてきたところでぶつかっている現代社会の行き詰まりを、その根本原因から乗り越えようとしている実験的アプローチとして重要で面白い試みだと思っています。
ぜひ、一つの非常にユニークな社会実験として多くの方にさまざまな観点から研究してもらえるといいなと思っていますし、関心のある方は、サイエンズメソッドを体験してみると面白いと思います。
アズワンセミナー
http://as-one.main.jp/HP/seminar.html

一見は百聞にしかずということで、関心を持たれた方には、ぜひ、実際にアズワンコミュニティを訪れていただきたいと思います。定期的に体験ツアーというのも開催されています。
アズワン体験ツアー
http://as-one.main.jp/HP/tour.html
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第3回オンライン対談の録画をYoutubeに公開しました

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第3回オンライン対談の録画をYoutubeに公開
2月11日に開催された、オンライン対談
「本当に自由な社会とは~サイエンズメソッドで見えてきた人と社会の姿」
の動画をYoutubeに公開しました。
どうぞご覧ください。

https://youtu.be/1IKtXMaTauY
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オンライン対談の第3回を開催しました

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オンライン対談の第3回を開催しました
2月11日(木)夜、オンライン対談の第3回「本当に自由な社会とは~サイエンズメソッドで見えてきた人と社会の姿」が開かれました。
今回も、サイエンズ研究所の小野雅司さんが、元出版社編集者の三木卓さんの問いかけに答えるというかたちでした。昨年10月の第1回「次の社会への扉を開く」、12月の第2回「分裂と対立の社会から、『ひとつ』の社会へ」を受けて、その核心とも言える「自由な社会とは」をテーマに、掘り下げられた内容の対談となりました。

参加された方からは、「縛るフィクションと縛らないフィクションと言うコメントがあったけど、具体的に縛らないフィクションとは?」「なにもしなくていい。と言うのは、働かなくてもお弁当を食べさせてもらえる。というようなことなんですか?」などの質問が出されて、それらに答えることでより深まった内容になったように思います。
また、グループセッションでも活発に意見が出されるなど、本当に自由な社会とはどういうものか、もっと知りたい、考えたいというみなさんの関心の高さが感じられました。

この対談の録画は、編集した上で後日公開予定です。どうぞご覧ください。

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初めてのオンライン対話会を開催しました

2021-1-31.png初めてのアズワン【オンライン対話会】を開催しました
1月31日(日)13時半~15時半で、初めてのオンライン対話会を開催しました。
昨年5月から開催してきたオンラインのアズワンお話会はいったん終了して、じっくり対話する時間を長くしたオンライン対話会が始まりました。
事前にアズワン鈴鹿コミュニティの紹介ビデオを見ていただくようにしていたのですが、それだけで感動されている方がおられました。そして、鈴鹿コミュニティとアズワンネットワークについての紹介プレゼンをさせてもらったのですが、みなさんの心にとても響いたようでした。
対話の時間では、初めて触れた方から、こういうコミュニティが現実にできてきていることを知った驚きをそのまま出してもらったり、具体的なことの質問に答えさせてもらったりしました。また、すでに各地でアズワンの活動をしている方たちからも、活発な発言がありました。
なかでも、アメリカから参加された方の、「こういうコミュニティが世界中にできるようになったら、世界平和が本当に実現できると感じた」という言葉が、印象的でした。
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『ラジオde 探究会』始めました

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『ラジオde 探究会』始めました。 GEN-Japanガイア一期生のマヤです。昨年末、私の担当するラジオ番組で”探究会”ライブなるものをオンエアしたところ、その収録に参加してくれたガイアエデュケーションの仲間達、及びリスナーから「面白かった」「またやって欲しい」「ラジオの可能性感じた」などの声をいただきました。

ガイアのプログラムやサイエンズの各コースで私が体験した”探究”の奥深い味わい〜本心に耳を傾けることのできるゆったり感、分からなさを抱きしめる快感、一人完結しなければいけないというプレッシャー幻想からの開放等々〜をアズワンやサイエンズにまだ馴染みのない多くの人たちとも共有したい、そういう話し合いの場を共同創造していける仲間を増やしたいという願いからこの度の”ラジオde探究会”に踏み切りました。

30分番組で、探究時間は正味20分程度。はじめに探究方法の説明をし、本日のテーマを掲げて、リスナーさんにも一緒に考えてもらう時間をとります。「そんな短時間で一体何ができるの?」と思われるかもしれないけれど あの探究空間に身を置いたことのある人が4人も集まって「探究モード」にスイッチが入ると...「本題にフォーカスした深い話がサクッとできるのがすごい!」(←「」内はリスナーに頂いた感想です) 過去2回収録したライブでは2回とも、エントリーした自分達でも驚くほどサクサクと深いところへ降りて行けたことに感動。次回またそうなるかどうかは分かりませんが、参加した時は違えど、”安心して本心から語り合える体験”をしたことのある者同士だからかな…とやってみての感想を分かち合いました。

公開の場で本心を話し合うなんて、かなりドキドキなチャレンジではありますが、自分の本心や本当の願いにつながることを助けるような対話があることを知り、すべての人が本来の自分を生きられる方向へと繋がっていけば、今よりも生きやすい世界になることは必然と信じています。というわけで、しばらく定期的にこれを続けていく予定ですので、我こそはと思う同志の方は、ぜひ探究会の輪に加わってください。

次回の”ラジオde探究会”の放送は2月23日(火)21:30~22:00 ゆめのたね放送局・関西チャンネル「こっからパーマカルチャー」にてオンエア。
https://www.yumenotane.jp/cokkarapermaculture
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福岡で「人を聴くためのカレッジ」を開催

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福岡で「人を聴くためのカレッジ」を開催しました
12月4日(金)~6日(日)の2泊3日、福岡では初めての「人を聴くためのカレッジ」を開催しました。当初は今年の3月に予定していましたが、コロナ感染拡大のために延期して、何とかギリギリで年内の開催が実現しました。篠栗町のフリースクール「山ネコ」さんを会場に、9名の参加者と2名のスタッフで2泊3日を過ごして、深い学びの場をつくることができました。
5年前の2015年に、今のカレッジになる前身の「持続可能な社会づくりカレッジ」の第2回に3名、第3回に6名が福岡から参加したことがありました。その中から、ずっと引き続いて今日まで活動している人たちが出てきて、今回の動きにもつながりました。特に、当時の社長をはじめ主軸の人たち5名が揃って参加した「えこわいず村」では、仕事をやることよりも人間関係の問題解決を優先するという、カレッジでの学びを参考にした会社の気風づくりが、今日まで続けられてきています。今回のカレッジにも、新しい社員の人2名が参加しましたが、何か他と違う社風がどうしてできてきたのかの謎が、少し解けたようだとのことでした。

感想を紹介します。

生まれながらに持っている能力が、いろんなものが乗ってきて、隠れてしまっていること、それを自分の中に探しに行く工程が楽しかったです。
いろいろなことにとらわれて、本当は自分が何を望んでいるのか、どう感じているのか、わからなくなっています。
これからは、自分の中の答えを見つけながら、自分にも、人にも正直でありたいです。
そうすることが大切なのだと気づきました。
人のためとか、チームのためとか言いながら、自分の気持ちを置き去りにしていたけれども、これからは、自分の気持ちを話せるようになりたいです。
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【オンライン対談】の第2回を開催しました

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【オンライン対談】分裂、対立の社会から「一つ」の社会へを開催しました
12月9日(水)19時半から21時半で、第2回のオンラインによる対談が開催されました。今回のテーマは、分裂、対立の社会から「一つ」の社会へ~理想論でも、宗教・道徳でもない第3の道ーアズワンとサイエンズメソッドでした。
10月25日に初めて開催されたオンラインによる対談「次の社会への扉を開く~21世紀の禅!?サイエンズメソッド」は、とても好評でした。YouTubeでも多くの方たちに視聴してもらっていて、このブログ上にてテキスト化した文章の連載も始まっています。そういう中で、このような対談を続けてやってほしいとの声が多くあり、今回の開催となりました。
アズワンについて初めて触れるという方たちも含めて、60名近くの参加者で三木さんと小野さんの対談を聞き、グループで感想をシェアしたり、参加者からの質問に小野さんが答えたりと、充実した2時間でした。そして、政治や社会運営などについてどのように考えるのかなど、これからも継続的に対談でテーマにしていきたいことも出てきました。
今回の対談も、録画されていますので、少し編集してYouTubeにて公開予定です。参加できなかったという方、ぜひご視聴ください。
また、第3回の対談は、来年2月くらいになりそうですが、シリーズで開催していきたいと思います。
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11月のアズワンお話会(オンライン)を開催

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11月のアズワンお話会(オンライン)を開催
11月18日(水)19時半から21時半で、毎月開催しているオンラインのアズワンお話し会でした。
今月も少人数でしたが、新たにアズワンのことを知ったという方たちに参加してもらいました。最近のアズワンツアーに参加した人から聞いたという方、4年前の九州でのお話し会に参加してもらった方、海外在住で日本に一時帰国されている方など、様々な背景の方たちでした。
そして、ほとんどの方が争いや対立のない社会になったらという願いをもっておられて、そういう社会を本当に実現できるのかということに、強い関心を寄せてもらいました。後半の質疑や感想のシェアの時間では、とても熱心にいろいろな質問をしてもらって、時間が足りない感じでした。
5月から始めて毎月開催してきているオンラインのお話し会、これからも継続していきたいです。
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イーハトーヴの新しい風 ~健康さに触れる機会

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アズワンネットワーク・イーハトーヴ 吉田直美

10月26日に,自分らしく本心で生きられる社会を体験して、と題して,オンラインお話し会を開催しました。この地域でオンラインお話し会は初めての企画でした。

参加者は12名で,普段から知っているお互いだったので,リラックスして,鈴鹿コミュニティでサイエンズメソッドを学び,体感している3人の体験談を聴いて,質問して,感想を出し合う,そんな時間となりました。

お話し会を通じて,人の欲求や本心は、どんなものなのか,知性や知能を働かせるとはどういうことなのか,人が本心で生きるというのはどんな状態なのか,自分を満たして人を満たしたいとか,これから探求していきたいテーマも見えてきたりしました。

お話し会に参加してみて,「サイエンズの学びを進めていきたい」,「自分の内面をもっと見ていきたい」といった希望を持つ参加者もいて,イーハトーヴの地において今後どのようなことをやっていきたいか,考えたいなぁと思いました。
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