第24回研鑽科学サロンが開催されました

第24回研鑽科学サロンが、12月19日(土)、21日(月)に開催されました。
テーマは「人と社会について考える~人と人による社会とは」
発表者は佐藤靖仁さんでした。

2日間で、参加者は68名。そのうちブラジルから3名、20代の若人が8名、初めての人が4名でした。

人ってなにかな?、社会ってなにかな?と考えての発表です。
「まだ、社会については考え始めたばかりで、研究発表というより思っていることです…」という言葉もありましたが、人と社会の基本的な内容のようでした。
魚、鳥、水、体などを例に、群れの個と個の間の関係、物と物との結びつきという観点から、社会を考えてみたようです。
社会と言っても、『人と人』。
その、人と人のつながり方、どう関連しているかという、その実態が、社会なのでしょうか…。
人は、社会に生まれ、社会に育ち、その社会用の姿になっている。
人と社会は本来切り離せないものの様に思いますが、現状の社会では、人と社会とが乖離しているのでは・・・。
人と人の関係は、これからやりながら考えていきたいと、今回の発表は終わりました。

次回は、以下で開催予定です。
平成22年1月16日(土)13:30~15:30
       1月18日(月) 9:30~11:30
テーマ 「内観するー自分を検べるために」
発表者 井川道男

今回の発表DVDができました。また第23回から第13回のDVDもあります。
ご入用の方は、下記にお問合せ下さい。
研鑽科学研究所 Fax 059-375-1561
        E-mail info@kensanscience.org
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「研鑽科学サロン」の紹介

「研鑽科学研究所で研究されてきたことの一端を発表し、それに対する疑問点や質問にも応え、互いに検討することを通して、研鑽科学・人間・社会などに対する理解を深められる機会になることを希って、毎月、研鑽科学サロンを設けています。」

このような、念いから研鑽科学サロンは開催するようになりました。
2008年の1月から始まり、今年12月で第24回目になります。

12月19日(土)13:30~15:30、21日(月)9:30~11:30開催予定
テーマ;人と人による社会を現わす研鑽会、発表者;佐藤

研鑽科学研究所のHP  http://www.kensanscience.org/
「研鑽科学サロン」をクリックすると、第4回~22回の記録が見れます。
また、第13回~23回は、DVDがあります。(関心のある方は、下記にお問合せ下さい)

以下は今までの発表者とテーマです。
第23回「研鑽科学による子供の育ちを考える」入門編(坂井)
第22回「客観的観察力 科学する力 研鑽」(真保)
第21回「自発的服従」から「自発的自由意志」へ(Part2)(小野)
第20回「自発的服従」から「自発的自由意志」へ(Part1)(小野)
第19回 幸福研鑽をベースにした暮らし(後半) ~(杉江)
第18回 幸福研鑽をベースにした暮らし(前半) ~(杉江)
第17回 自分を観るということ ~自分を知るために(井川・真保)
第16回 人にとって「研鑽」とは ~ なぜ「研鑽」なのか(佐藤)
第15回 自分を知り、人生を知り、社会を知る(杉江)
第14回 社会観の元となる人間観(杉江)
第13回 心の健康と社会システム(小野)
第12回 人にとって「知る」とは~なぜ「知る」なのか(佐藤)
第11回 “研鑽会”なぜ人間にとって必要か(真保)
第10回 “話し合う”を科学する~人を聴くとは(小野)
第9回「あらわれたものと」と「そのもの」(杉江)
第8回 人の自由 社会の自由(杉江)
第7回 人をベースにした社会とは(杉江)
第6回 自分を知るとはどういうことだろうか(佐藤)
第5回 なぜ人間にとって、研鑚が必要か(真保)
第4回 事実・実際とはどういうものだろうか(小野)
第3回 人間の考えとはどういうものか(小野)
第2回 社会観の元となる人間観(杉江)
第1回 社会観の元となる人間観(杉江)

問い合わせ先:研鑽科学研究所事務局
 E-Mail info@kensanscience.org
Fax 059-375-1561
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『研鑽科学』第2号の舞台裏 その2

多くの人のおかげで② 編集の流れ

「研鑽科学」は研鑽科学研究所の研究・実践活動を広く人々に紹介していくことを主眼とする機関誌です。そこで、創刊号・第二号もサロン発表を主体に構成しました。そのサロン発表の記録テープは、毎回、本山照子さんがテープ起こしをしてくれて、古西隆一郎さんもチェックをして文章化して、研究所のブログに載せられているようです。それを編集部で編集・校正をして研鑽科学に掲載されているという流れになっています。第二号は座談会を企画・記録しましたが、一番始めに課題となるのがテープ起こしになります。今回は古西さんと牛丸さんで文章化したものを編集しました。

 サロン発表は、テーマが設定されていてスライドもあり、発表者も個人となるので、テープ起こしも一貫したパターンがありますが、座談会となると、何人かの話し合いで、話題も跳んだりしながら進むので、より一層テープ起こしは大変だと思います。現在刊行中の「山岸巳代蔵全集」でも、先ず、この作業が大きな課題になっています。ただ「全集」の場合は歴史的資料なので厳密さが要請されますが、座談会などの場合は、発言者の息吹が伝わることは大事ですが、細かい言い回しにそれほど拘らなくてもいいです。それでも時間はかかると思います。これからの出版・広報としても、実態を伝えていくのに、座談会・対談・インタビューなどを積極的に取り入れていきたいと考えていて、テープ起こしの陣容を整えていきたいと思っています。

 また、編集作業の最後の段階では、全体を見ながらの文章校正も大事な作業となります。創刊号・第二号と順子さんに見てもらいました。編集の人も最後まで確認しますが、なにせ頭がカチカチ、眼がショボショボ、口元がユガンデ、ワンパターンになりがちで細かいところに気が回らないので、全く違う人が見てくれるのはとてもありがたいです。

 そいうわけで、《テープ起こし仕掛け人・大募集》、最後の文章校正などやってみようとする気持ちがある人はKNI・広報部まで連絡ください。
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『循環共生型コミュニティ』 シンポジウム潜入ルポ

                 KNI広報部 牛丸信 記 

 11月23日『足元からつくろう 循環共生型コミュニティ』 ~「食」からはじまるサバイバル作戦~ と題された、シンポジウムが鈴鹿市算所の清和公民館で開催された。実に地味な場所での開催であるが、講演者は実に蒼々たるメンバーで、その世界では権威ある方々(詳細は24日の記事)である。その上に、文部科学副大臣である中川正春氏も急遽駆けつけ挨拶に加わるなど、一体この地で何が起ころうとしているのか・・・。




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 シンポ当日。受付嬢もバッチリ。鈴鹿研鑽コミュニティの人達、NPO法人 KIESSのメンバーなど、様々な人達が関わって準備を進める。

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 約80名近く入る会場はあっという間に満杯。

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 研鑽科学研究所の小野さんの挨拶。僕は彼がこんなに緊張しているのを初めて見た気がする。

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 忙しい中、中川文部科学副大臣が駆けつけ挨拶。数年前より、鈴鹿コミュニテイと親交がある。

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 鈴鹿市市会議員の杉本氏は農業をやりながら議員さんをやっている。とても気さくな人で、研鑽ライフミーティングにも参加している。



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 いよいよ内藤氏の講演が始まる。日本政府や大企業が言っている詭弁や数字上の誤魔化しなど、暴露話を交えながら、ノリノリで持続可能な社会について、駆け足で講演。

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 神谷氏は雨水(あまみずとあえて呼ぶそうだ。)の権威。水が正常に循環していくように、人間の住まいや街づくりを考えている。日本はドイツなど海外に比べて、随分雨水利用については、遅れているそうだ。鈴鹿という地形は全部が見渡せて、山あり川あり海がありで、今後期待できる地形だとのこと。

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 ドイツからの講演者。エコロジーな都市づくりを実際ドイツで行っている、その方面では第一人者であるらしい。

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 地域の木材を使い、輸入品は一切使わず、エネルギーを消費するのではなく、活かしていく家。人が実際住んでいる。360度、太陽の動きに合わせて回転する。

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シンガポールに建設予定だそうだ。


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 そういった知識人のサポートにより、来年より鈴鹿市に「Suzuka Culture Station」が現れる案が持ち上がってきた。コミュニティステーション、カルチャーステーション、エコステーションの3つの機能を有する、循環共生型コミュニティづくりの拠点。研鑽科学をベースにした新しい文化、教育の発信地。
日々の暮らしの中で、目指すコミュニティづくり、文化創造を展開していく交流の場Station。現在かなり具体的に場所も決まり設計も始まっている。また多くの人が関わっていきそうである。

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 鈴鹿研鑽コミュニテイの一員である江口夫妻のお宅で乾杯。内藤さんは聴衆が熱心に聴いてくれたことが、よほど嬉しかったようだ。本来なら、一人一時間以上の講演でもなければ、話しきれないぐらいの内容を、かなり短縮して話してくれたわけだが、三人とも聞き手の反応がよく、実際進めていこうとしている空気を感じたようで、鈴鹿モデルの今後の展開に大きな期待を感じてるようだった。
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『研鑽科学』第2号の舞台裏 その1

多くの人の協力で① (研鑽科学第二号刊行)
実態―研究―広報

「研鑽科学」第二号が出版されました。
多くの人の協力で、できあがっていることもあり、何人かこの編集過程で関わってくれた人たちを紹介します。先ず、船田武さんからはじめます。
創刊号から、挿絵を描いてもらっています。本の性格上、どちらかというと研究的、理論的な面が強く、考えさせられる要素が多い文章になるので、船田さんの花・植物の画は一服の清涼剤的な味わいになっているかと思います。これからも続けてお願いします。

今回は座談会にも登場してもらいました。第二号は「心の健康」のテーマで井川さん、小野さんのサロン発表を取り上げました。その発表は、生涯研鑽生活制度での「内観コース」の実績などをベースにしたものであり、その座談会を企画し、「内観コース」を活用することで心が開かれていった人の中から三人(他に萩原秀子さん・中野敏美さん)に声をかけたところ快く応えてくれ、内観ということもあり、かなりプライベートな部分もあるかと思われましたが、現在感じている辺りを大いに語ってもらいました。とても内容の濃い、さまざまなことを考えさせてくれるものになったと思います。そのことで、井川さん、小野さんの発表もより生きてきたように捉えています。

一つの優れた実態があるとして、その実態を分析し・理論化し・研究する機関があり、その実態を編集し・表現し・人々に知らせていく機能があることで、お互いにフィードバックし合いながら、更に実態もすすみ、それにともなって研究がより深まっていき、広報も刺激を受けていく、そんな一つの道筋が見えてきたように思います。「研鑽科学」としても本の構成上、実態の紹介をベースにした研究発表、問題提起という面からも、座談会、インタビューなどを取り入れていきたいと考えています。
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第23回研鑽科学サロン 

第23回研鑽科学サロンが11月28日(土)、30日(月)に開催されました。
「研鑽科学による子供の育ちを考える」入門編というテーマで、坂井氏が発表しました。
「私自身がこういうことを考え始めたということで入門編なんです」という話から始まりました。
「~による」子育て、子育ち。この「~」にあたるところは、社会通念による、躾による、経験による、学校教育による、飴とムチ的などなど、そういうものが現在はあるようですが、
人(人間)として生まれ、人(人間)として育っていく、そういうところから考えると、この「~による」というところを間違えると、人間として育っていかないのでは・・・ということから、しらべていったそうです。

 2日間で76名の参加がありました。そのうち20代の若人が14名と、世代も拡がってきました。

以下はサロンの発表を聞いたある人(40代女性)の感想です。
 『土曜日、サロンに参加して、坂井さんの子どもの育ちについての発表を聞いた。翌日、研鑽科学2号を読んだ。読んでいて、坂井さんの話しが何回か思いだされた。そういえば、坂井さんの話しを聞いている時には、自分が内観して子どもの時のことを思い出した感じがあった。
 事実化していても、安心した心の状態なら、他と対立的にはならないように思う。子どもの育ちというのは、心の育ち。どうやって心ができて、育つのか。心が健康に育つには、と、坂井さんの発表から、子ども分野がいよいよ具体化されていくのかなと思った。』
 
 何年か前、子供の育ちに関心のある人で寄って子供研究会などを開催していたこともあったのですが、今の現状からは子供の前に、まずは自分のこと、自分の状態に着手しようということでやってきました。
これから、どういうふうに研究が進んでいくのか・・・。ますます楽しみです。

サロン発表のDVDがあります。1枚1,000円です。

次回は、12月19日(土)、21日(月)です。
テーマは「人と人による社会を現わす研鑽会」、佐藤氏による発表です。

問合せ先 研鑽科学研究所 E-mail info@kensanscience.org
                   Fax   059-375-1561
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キム・ドンンシン君来ました!

以前の「韓国交流旅行レポート」の中にもありますが、そこで知り合ったキムドンシン君(28才)が、11月末に来日し、29日に鈴鹿にやってました。

約一ヶ月間鈴鹿研鑽コミュニティに滞在する予定です。
来た日にはコミュニティの「ゲストハウス」で歓迎会をしました。
ドンシン1
関わるであろう人達が集まり、ごちそうを持ち寄って乾杯しました。

ドンシン
今週はさっそく「おふくろさん弁当」で仕事を受け入れています。
彼のお父さんは米作りをしているらしく、畑仕事も得意そうなので、農業部門でも仕事をできそうです。
日本語を早く覚えたいと意欲満々のドンシン君。
来てから4~5日経ちますが、日に日に上達しているのを感じます。
意思疎通にはやはり言葉の壁があるのですが、だんだんとその壁が小さくなっていくことでしょう。
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『研鑽科学』第2号 チラシの写真。

第二号写真

  第二号 内容
  特 集「内観」と 心の健康
 ■生涯研鑽生活制度の中での「内観コース」
 ■「内観コース」体験者座談会
 ■NPO法人研鑽ライフセンターについて
 ■自分を観るということ(自分を知るために)井川道男 真保俊幸
 ■心の健康 と 社会システム 小野雅司
 ■健康概念とスピリチュアル  山口昌彦

1冊1,000円。問合せ、連絡先は下記です。
研鑽科学研究所出版部  E-mail publish@kensanscience.org
                 FAX 059-375-1561

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