PIESSニュース 33

2012年も残すところあとわずか。みなさんは、どんな年でしたか?
PIESSニュースでは、いろんな方面から、「やさしい社会づくり活動」の一端を紹介してきました。

その一つ、アズワンコミュニティは、「やさしい社会」をつくろうと試みています。

「こんなことをやろう」「こうしたい」「ああしたい」と始まっても、意見が合わなかったり、ぶつかったり、ギクシャクしたり、互いの考え方や価値観の違いでうまくいかないこともありました。そういう経験も研究材料として、「人と人が一つになっていくには」、「意見や考え方が違っても仲良くいくには」と、人や社会の本質を探求しながら進んでいます。

次第に、一つに溶け合う気風や、心を開ける安心な空気が漂い、お互いの中にある遠慮や気兼ねもなくなっていく方向にもあるようです。
それは、人としての成長をサポートするサイエンズスクールで、各々が自分を調べ、自分や人や社会の本質を調べながら、進んでいることが大きいと思います。

「遠慮気兼ねが要らない仲になっていこう」「人と人が一つになってやっていこう」「人としての本来の姿に立ち返っていこう」。
そこからの活動が「やさしい社会」ができていくことになるのだと思います。

今年は、アズワンコミュニティを探訪する人達や、『やさしい社会』や『人を聴く』等の書籍に触れて、SCIENZという考え方に関心持ったり、「やさしい社会」に共感する人達が増えました。その中から、サイエンズスクールの「マイライフセミナー」を始め、各種コースへ参加した人達が出てきました。

「やさしい社会」をつくろうとする活動が、それぞれの場所で、自分の立場で、自分のやれるところから始まりつつあるようです。

では、この一年を振り返っての記事です。以下をご覧ください。

「2012年 PIESS NETWORK」
「サイエンズスクール 『振り返る』」
「2012年 アズワンコミュニティ」

★アズワンコミュニティのFacebookページがあります。 Facebookページ

************** 『やさしい社会』の入口コーナー **************
☆マイライフミーティング  「何気ない日常を振り返ってみませんか・・・」

   1月12日(土)19:00~13日(日) 1月17日(木)9:00~

普段着で探訪DAY 「アズワンコミュニティを訪ねてみませんか・・・」

   1月5日(土)~6日(日) 1月26日(土)~27日(日)

マイライフセミナー 「本質に迫る道筋を体験する6日間!」

   1月4日(金)~9日(日) 3月20日(水)~25日(月)
***************************************************
- | trackbacks (0)

2012年 PIESS NETWORK

2012年を振り返ってみると、今年は、『PIESS NETWORKとは何なのか?!』
言葉だけでなく、その中身を探り、それが見え始めた年ではないかと思います。
PIESS活動を一口で言うと、『やさしい社会』づくり

図で表してみると、以下のような感じでしょうか。
やさしい社会づくり
やさしい社会(クリックすると拡大表示されます)
誰でもできる「やさしい社会」づくり 

怒りも争いもなく、罪も罰もなく、一人の不幸もなく、どの人も家族のように和気藹々と暮らせる「やさしい社会」をつくっていこうとする活動を、PIESS NETWORK活動と呼んでいます。

2001年に三重県鈴鹿で始まったアズワンコミュニティは、「やさしい社会」の実現を目指しての研究と実験を、規模は小さくとも、日々積み重ねています。

PIESS NETWORK活動は、鈴鹿から日本各地に広まり、最近では韓国やブラジル等海外でも展開されつつあります。
趣旨に賛同する人なら、誰からでも、どこからでも、それぞれの自発的な意志ですすめることのできる、自由で楽な「やさしい活動」です。

やさしい社会のシステム
PIESS NETWORK(クリックすると拡大表示されます)
PIESS NETWORKの「PIESS」 は、
Peace
International of
Eco-Sound and
SCIENZ
Society
の頭文字をとってつけられました。

PIESS NETWORK とは、本質的なことを探り実現をはかる「サイエンズ(SCIENZ)」という考え方を元に、人と人とが何があっても崩れない親しさでつながる社会、つまり、誰もが豊かに安心して暮らせる「やさしい社会」をつくろうとする趣旨に賛同する人達のネットワークです。

それぞれが、それぞれの場所で、各々の立場で、自発的に、自由に、持ち味を活かしながら活動しています。

三重県鈴鹿のPIESS NETWORK活動から、「やさしい社会」を実際に試みるアズワンコミュニティが始まり、人としての成長をサポートするサイエンズスクールが生まれました。
その過程の中で、かつてない新しい「やさしい社会」をつくっていくには、人間や社会について根本的に研究する機関の必要性が明らかになり、サイエンズ研究所が生まれました。

PIESS NETWORK活動は、鈴鹿だけではなく、日本の各地、そして韓国やブラジル等海外にも広がり、「やさしい社会」をつくろとする動きがいろいろな場所で生まれつつあります。

一人一人の心からの活動が、点から線へ、線から面へと進展していき、小さな「やさしい社会」づくりの活動が、次第に大きなうねりになり、やがては世界中が親しさで繋がる「やさしい社会」となることを願って活動しています。


2012年は、SCIENZ NO.3『やさしい社会2』を出版。「人間とはどういうものか」を探り、その人と人がやさしく繋がってできる社会を、アズワンコミュニティの実践例を交えながら、やさしく解説しています。また、これまでの書籍も含め、感想が寄せられました。
☆SCIENZ NO.2『人を聴く』を読んでみて
「相手に関心があるの?話に関心があるの?」
「人の存在、そのいのちを聴く」
「心通う話し合いの実現へ 現在進行形で検討を」

☆SCIENZ NO.3『やさしい社会2』を読んでみて
「人間関係という部分に一番エネルギーを注いでいる」

韓国では、江華島で活動を続ける柳相涌(ユ・サンヨン)さんから始まったPIESSネット活動が活発化。マイライフセミナーの開催、アズワンコミュニティやサイエンズという考え方を紹介した『人の本性に合った社会』という本を出版、そして多くの方々がアズワンコミュニティを訪れました。10月にはサイエンズ研究所の小野さんが、韓国を訪問。そして、2013年の幕開けと共にアズワンコミュニティへの訪問が続きます。
1月 韓国サンマウル高校生コミュニティ体験
    江華島のキムチ工場のメンバー一行が訪問
2月 マイライフセミナー開催
6月 韓国ノンシル村から、20代~60代の男女8名がコミュニティ探訪
7月 書籍「人の本性に合った社会」を出版
8月 ミネサクラブ関連の人達が訪問
    マイライフセミナー開催
10月 サイエンズ研究所の小野さんが、韓国を訪問
    韓国ミネサクラブのカンさんがご夫人と再訪問

やさしい社会の入り口、『マイライフセミナー』は、韓国での開催を含め、今年は7回開催されました。
      ・1月4日~9日
      ・2月2月5~10日(韓国開催)
      ・4月30日~5月5日
      ・7月21日~26日
      ・8月11日~16日
      ・8月26日~31日(韓国開催)
      ・11月20日~25日

その中には、ふだん着で探訪DAYなどに来て、アズワンコミュニティに直接触れ、そこに流れる何かを肌で感じ、それは何だろう?と知りたくなって参加した人達がいます。
『やさしい社会』の実態が、目にも見えてあらわれてきているのでしょうか。アズワンコミュニティの深まりを感じます。(アズワンコミュニティの2012年については、ここをクリックください)。
マイライフセミナーは、住む場所も年代も、興味関心もちがう人達が集まり、安心と自由を体験しながら、本質的なことに迫っていこうと知性を発揮しだす。
という感じでしょうか。

マイライフセミナーに関する記事は、以下に紹介します。
1月のマイライフセミナー 感想を聞く会より(1月4日~9日)
第2回韓国マイライフセミナーをやってみて(2月2月5~10日)
GWマイライフセミナーを終えて(4月30日~5月5日)
GWセミナー参加者の感想より(4月30日~5月5日)
じっくりゆっくりの環境の中で 大きな気付きと新たな発見(7月21日~26日)
8月 マイライフセミナー(8月11日~16日)
8月マイライフセミナーの一場面写真(8月11日~16日)
本質的な人生や社会を探る糸口 韓国マイライフセミナー(8月26日~31日)
やさしい愛に包まれて(スタッフ感想より)(11月20日~25日)

マイライフセミナー参加者の感想については、サイエンズスクールのホームページをご覧ください。マイライフセミナー参加者の感想コーナー
- | trackbacks (0)

人間関係という部分に一番エネルギーを注いでいる

小説家の伯宮幸明さんが、SCIENZ NO.3『やさしい社会2』を読んでの感想を個人のブログに掲載していただきました。ここでも、紹介もさせていただきます。

『やさしい社会2』をようやく読み終えた。  (伯宮幸明 ロハスピ・コラム)

ここのところずっと忙しく、なかなか本を読む時間が取れなかった。読み始めてから読み終えるまでかなり時間が経ってしまった。

この本を読むと、アズワンコミュニティがなぜうまくいっているかがよくわかる。

どうやら、彼らは人間関係という部分に一番エネルギーを注いでいるようだ。みなが幸せで、自由で、仲がいい社会を目指し、それを何よりも優先しているようだ。

実は、これは非常に難しいこと。

多くの人は、一般の社会に問題があり、その代替となる社会を目指して取り組めば、よりよい社会ができると思っている。例えば持続可能なシステムを目指したり、スピリチュアルなシステムを目指したりすれば。

ところがそううまくはいかない。時にはそうした代替システムを目指したことでより不自由になったりすることもある。

例えば、スピリチュアル系のセミナーや商品を扱っている会社で従業員が地獄のような日々を送っている会社を僕はいくつか知っている。残業に追われ休む暇もない。

環境系のNPOで、やはりスタッフが超多忙な生活を送っている所もある。

それらはみんな高い理想を掲げ、社会をよりよい場所にしようと日々奮闘している。

その理想を実現させることが優先され、スタッフの労働環境がないがしろにされているのだ。理想が高ければ高いほど、自分たちの生活を犠牲にしてでも実現させる価値があると思いこんでしまうようだ。

アズワンでは、スタッフの労働環境がひどくなるのなら、
事業自体をやめるそうだ。いくらそれが崇高な目的につながっていたとしても、それでは本末転倒だということで、立ち止まるという。

では、どうすればみなが心地よい状態で働けたり、暮らしたりできるのだろう。

そのために、まず、一人ひとりが、そういう状態をつくれる人間になろうとしているそうだ。

そのひとつが『人を聴く』に出てくる聴ける人になること。

実は、この聴ける人というのがなかなかいない。

僕自身、50年生きてきて、ほとんど出会ったことがない。スピリチュアルな探究をしていたり、持続可能な生き方を実践しているような人でも、この「聴く」ということがなかなかできていないようだ。

いや、むしろそうした思想を強く持っている人ほど聴けていないというのが僕の印象だ。

『百姓レボリューション』に登場する新村ケンは聴ける人の一人だと思っているが、彼にこそ一番思想がないのだ。(笑)

サイコセラピーのワークには傾聴ということを重視したものも多く、例えばグループ・シェアリングなどでは、人がシェアしている間は口を挟まず話し終わるまで聴いている。ましてシェアしたことに反論したり、否定したりしない。

だから、聴くことのできる人たちが世の中に全くいないわけではない。ただ、それが職場やコミュニティとして生きている場所はなかなかない。

定期的にグループ・シェアリングをしている人たちでも、その時間はそれが実践できているが、一歩家庭に戻ったり、職場に戻ったりすると変貌する。

僕だってそうだったから。職場は戦場みたいなもので、そんな所で丁寧に聴いていたら生き残れない。相手だって聴かないんだからこっちだって聴かない。(笑)

そういう意味では、その集団のメンバーがみなで取り組まないとなかなかうまくいかない。

アズワンコミュニティを訪問した人の多くは、よくわからない場所という印象を持つようだが、この本を読むと、コミュニティのあり方がよくわかる。

原文は、こちらです。→ 『やさしい社会2』を読み終えた
またこれまでにも、伯宮さんから、SCIENZ NO.2『人を聴く』を読んでみての感想を寄せていただいています。→ここをクリックしてください。
- | trackbacks (0)
1