アズワンネットワーク筑豊+北九州で集中検討会

サイエンズ研究所の小野雅司さんが、6月5日(月)から8日(木)まで九州に出かけました。
まず、5日から7日にかけては、豊前市の石田恵一さん宅にて、2泊3日の集中検討会がありました。筑豊から北九州にかけての地域からは、2年前から多くの人がアズワンセミナーやサイエンズスクールのコース、また持続可能な社会づくりカレッジや経営カレッジに参加しています。そして、実際はどうなんだろうと探っていくミーティングも開かれていますが、今回は集中して探求するいい機会となったようです。
小野さんのFacebookから紹介します。
福岡県豊前に来ています。
アズワンネットワーク筑豊+北九州の2泊3日の集中検討会に参加させてもらっています。
自覚を養いつつ、実際はどうか?本来はどうか?と探って調べていく文化が始まっているのを感じます。
この2年間の、人の成長、関係性の成長を嬉しく思います。
これからの進み方も楽しみ!
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大阪で、おふくろさん弁当経営セミナーが大好評!

大阪梅田の駅前にあるグランフロント大阪にて、7日(水)の午後と夜に、おふくろさん弁当社長係岸浪龍さんによる経営セミナーが開催されました。どちらにも、会社社長や団体代表の方たちなどに多く参加してもらい、とても好評でした。
引き続き、おふくろさん弁当の経営に学ぶ研究会が開かれるような動きが始まっています。

その様子について、Facebookから紹介します。
NHKの働き方革命で取り上げられている「おふくろさん弁当」の岸浪龍社長の「経営者セミナー」と「講演会」を実施しました。事前に本を読んで下さって参加された方も多く、活発にご質問を頂き、皆さまの関心・共感の高さを感じました。

私が2年間お世話になっている人持ち人生塾の横井塾長や塾でご一緒する経営者の皆さま、大学時代の親友、チェンジ・ザ・ドリームのファシリテーターやトランジションタウンの仲間、アクティブホープなどのプログラム参加頂いた仲間、今回初めてお目にかかったご友人の紹介者の方々など、多くの方にご参加頂き、深く感謝しています。

これをきっかけに「おふくろさん弁当」のような親しみでつながる会社に舵取りをする方法を学ぶ研究会を立ち上げます。どうぞご期待下さい。

大阪梅田グランフロントの会場を予約下さった川田 照義さん、中川 容子さん、廣瀬 公尚さん、受付ご担当の風 かおるさん、三重県鈴鹿市のアズワンネットワークの 北川 道雄さん、皆さまのご協力のおかげで実現しました。お礼申し上げます。(主催者の宇佐見博志さん)

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動画「ママ変わった!」―アズワンセミナー参加者に聞く



ゴールデンウイーク中に開かれた第3回アズワンセミナーに参加したKumikoさんに感想を伺いました。
セミナーから戻ると子どもたちに「ママ、変わった!やさしくなった!」と言われたそうです。「子育て中のママさんたちに是非おススメ!」とも。どんなセミナーだったのでしょう?

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東アジア地球市民村@神奈川県藤野にアズワン参加



5月27日から29日にかけて、東アジア地球市民村が神奈川県藤野で開催されて、アズワン鈴鹿コミュニティからも、サイエンズ研究所の小野雅司さんと、韓国から留学中のジンちゃんとフンミちゃんが参加しました。アズワン鈴鹿コミュニティの紹介もあり、東アジアの人たちに響くものがあったようです。



以下、フンミちゃんによるレポートです。

5月27日から29日の2泊3日間、日本シュタイナー学校とトランジションタウンがある神奈川県藤野で第4回東アジア村の行事が開かれました。日本、中国、韓国、台湾、東アジア4カ国でエコ生活をメインにお互いの活動などを共有し、新しい出会いの中で未来をイメージするために、毎年開催されています。
中国では今まさに市民活動、エコロジー運動などがはじまりつつあり、学びへの熱意が感じられる時間でした。



アズワン鈴鹿コミュニティーも初日10分間のプレゼンテーションと二日目の午前のワークショップを担当し、アズワン鈴鹿コミュニティの誕生プロセスと現在を紹介する時間を持ちました。

鈴鹿コミュニティの多様な姿を通じた反応ですけど 参加者達がもっと知りたくなって、本当にどんなところかという興味が起きる時間だったと感じました。

東アジア各国の様々な人との出会い、お互いの考えや願いをシェアする時間を持ちました。この縁が種子となって「ひとつ」に実現していく一歩になればと願っています。
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中国からの来訪者「わがままでもコミュニティは作れる?」



中国にエコビレッジを

「グローバルかナショナルか」で世界はぶつかり合っている、という先回の辻さんのお話でしたが、グローバル化が進む中国から先日、アズワン鈴鹿コミュニティに来訪者がありました。
中国でも貧富の格差や都市化による自然破壊などで、エコビレッジに関心を向ける人たちが増えているようです。そんな中で、中国広州にコミュニティを作ろうという6人と、上海でエコビレッジを推進する韓国のキムさん、その日本の友人ら8人が1泊2日で訪れました。動機の一つに、「中国人は個人主義が強く、自己主張や我がままでもある。そんな私たちに合ったコミュニティはないか、探している」ということでした。



夜はコミュニティの人たちと懇談会をしました。
中国には仏教的、思想的な土壌があり、生命やいのちのことによく精通し、宇宙自然の摂理などの知識は豊富でした。ところが思想や知識があっても、人と人のつながりや関係性がよくなるわけではないことも分かっているようで、そこをもっと学びたい、とそんな方向に進んでいきました。
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「自分を大事にすること変わること」辻信一さんのお話④


辻さんのお話も4回目(最終回)です。記者としては意外な展開になりました。会場にいたセブンゼネレーションの代表をつとめるヒロさんの質問からです。

「最後に示された、ローカリゼーションの流れをどう作っていったらいいか、既にあるその流れが社会に影響を及ぼしていくには、どこからアプローチできるのか考えています。辻先生は、こういう思いの人たちが、どうつながり、どこに力を合わせて社会を変えていくのか、世界を変えていくのか、その一番最初のポイントはどこだとお考えでしょうか?」

自分を大切にすること

ヒロさんの切実な問いかけに辻さんも誠実にこたえます。

「今の質問に、完璧な答えはありません。僕には実際ない。僕も同じように悶々と考えてきた一人です。でも、一つ言っておきたい、とても大事なことはですね、“自分を大切にする”ってことだと思うんです。僕は若い時からいろんな運動に身を投じた。時には、心も暴力的になったこともあります。人に敵対するエネルギーに駆られた時もある。今思うのは、この世の中を思いやったり、社会を思いやったり、他の人について思いやったり、未来について思いやったりする、そういう自分を育てるってことに、僕らはあまりにも無関心だったんじゃないかと思うんです。自分を育てたり、自分を大切にするってことは、実は、そう簡単なことではありません。
社会を変革するって言うと、自分がすでに完成形で、そこから世の中をいい方向に変えてやろう、導いてやろうと思いがちで、自分はカッコの中に入ってるんじゃないかな。


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「ラダック・懐かしい未来」 辻信一さんのお話③



人類は、より豊かに、快適に、幸福に、と発展してきましたが、同時に自ら作ったルールや社会が肥大化し、暴走しているのでしょうか。そのシステムの中で一人一人が息苦しさを感じながらも、スピードを止められないでいます。時間に追い立てられ、仲間や隣人と争い、自分を守ることに必死です。
これを緩める手立てはあるのでしょうか。その知恵とは?
そのアプローチが、ローカリゼーションへの道だと辻さんは明言します。
その前にもう少しグローバリゼーションの問題点を明らかにしておきましょう。

時間戦争による被害

辻さんによれば「問題は時間だ」と指摘します。
「今の経済学で一番大事なのは効率化なんです。同じものを作るのに、より短い時間で作るってことです。つまり、時間なんです。ミヒャエル・エンデの『モモ』は時間についての哲学書ですね。彼は“第三次世界大戦が始まっている。それは時間の戦争だ”と言っている。自然の時間と社会の時間がぶつかり合う。社会の時間がどんどん加速するので、自然の時間をそのまま許しておけない。自然を見て腹を立てる。何でもっと速く実が生らない。だから一瞬で加速させようとする。遺伝子組み換えをしちゃう。社会時間と経済時間もぶつかりあう。社会時間は、家族の団らんや友達との時間。経済が時間を加速させる。そんな暇があったら働け!って。ぼくら生き物です。人間時間を生きなきゃ。それを経済時間に追いまくられたら病気になりますよ。みんな同じマインドセットをもってて、おかしいって誰もいえない。裸の王様状態です。」(辻さん)

シューマッハが指摘する4つの戦争も同様です。経済が引き起こす国どうしの戦争。自然を破壊する戦争。隣人をライバル視し敵として争う人どうしの戦争。未来世代から豊かさを奪う戦争。経済はこうした争いを引き起こし、平和を破壊しているのです。
パックスロマーナから続く、パックスアメリカーナ、その次は、パックスエコノミカルです。経済支配のもとの平和です。経済に支配されている限りにおいて安定しているだけなのです。このような経済のグローバル化によって人や自然や未来が失われているのです。そこを、ローカリゼーションによって取り戻そうという運動が辻さんの本旨でもあります。




スロー・スモール・ローカルでいこう

ローカリゼーションへのアプローチ――
ヘレナ・ノバーク・ホッジの『ラダック・懐かしい未来』の話へ。
ラダックの美しい自然やドラマチックな風景がスクリーンに映し出されます。
「月面」と呼ばれる景観。風と同時に歌う脱穀風景。はためくカラフルな祈祷旗。どこか懐かしいと感じるのは、元々人はこんな場所で暮らしていたからかもしれません。ここにはまだ、かつての人の暮らしが残っているようです。
おそらく、ラダックの人たちに出会い、共に過ごしたら、マインドセットから抜け出せるかもしれない、と感じました。何を当たり前にしているのか。何を大切に生きているのか。そのものに出会えるような…。



「歌を歌うから風が起こるのか、風が起こるから口笛を吹くのかわかない。(一緒に行った)学生たちも感動した。歌と共に風がはじまっているって言うんですよ。風が実と殻を分けていく。こんなに楽し気に歌を歌いながらやっている。これが機械化されるって聞いたときに、学生の一人が叫んだ。“あー歌がなくなっちゃう”。経済学者が聞いたらなんて言うでしょうね。」(辻さん)
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ガイアエデュケーション第2回が開催されました

4月から始まったガイアエデュケーションの第2回が、5月19日から21日まで、アズワン鈴鹿コミュニティを会場として開催されました。
第2回の講師は、文化人類学者でナマケモノ倶楽部などの活動家でもある辻信一さんでした。2日目の午後から、滋賀や愛知などからも参加して、「幸せの経済ーローカリゼーションや地域再生の意義」についての公開講座が開かれました。辻さんの熱意と見識の広さと深いところからの問いかけに、多くの参加者が気付かされ、勇気づけられるお話でした。その後は、非公開でのガイアエデュケーションのメンバーと交流会が持たれました。

ガイアエデュケーション第2回では、第1回に引き続いて、コミュニティづくりや社会づくりのベースについて学びました。その中でも重要な課題である話し合いについて、「話し合うとは」とか「聴き合うとは」というテーマでじっくりと探っていきました。また、スタディツアーでは、鈴鹿コミュニティの「コミュニティオフィス」や「スペースJOY」を案内してもらいました。
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セミナー終えて、本心で安心して暮らせる仲間づくりへ

5月23日(火)、神戸市垂水のシェアハウス和楽居にて、アズワンセミナー体験報告会がありました。神戸方面やつながる人たちで、去年の秋以降すでに15名近くの方が、セミナーに参加しています。その後の自分自身や周りの変化なども語り合われて、改めて本心で安心して暮らせるようになっていくことの大きさが感じられたようです。


北川さんのFacebookから紹介します。
昨日は、アズワンセミナー報告会で神戸シェアハウス和楽居へ。
昨年の秋以来4回目で、行くたびにつながりの深まりを感じます。今月のアズワンセミナーに、この和楽居で出会った人たちが11名参加されたのが、何と言っても大きいです。その後の一人一人の話も聞かせてもらって、とてもうれしい時間でした。
夜にかけては、美味しいカレーを食べてから、関心を持たれている人も入って、アズワンミーティングをやってみました。写真は、その最後に撮ったものです。
お世話してもらっている宇佐見さんのFacebookからも紹介します。
昨日(5/23)14-17時で、アズワンセミナーの体験報告会をしました。5/2-7にアズワンセミナーに参加した6名と以前に参加した1名の体験を語り、未参加の方からの質問や感想を受けて、豊かな時間になりました。アズワン鈴鹿から北川道雄さんがお越し下さいました。
参加した人の感想:
・イライラに振り回されなくなった。
・どういうことにイライラしているかを書き出してみたら、原因が相手でなく自分にあることがわかり、これまでずーっとイライラしていたのに、イライラがなくなった。
・しなければならないという発想がなくなった。毎日変わったなと思う。
・素直になった。
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「ローカル イズ ビューティフル」 辻信一さんのお話②


私たちの日常は“経済”という枠の中で無意識にも暮らしています。どこかで、おカネの心配をしていたり。将来の不安を抱えていたり。そうした原因はどこから来ているのでしょう? 辻さんは、20世紀を代表する経済学者カール・ポランニーを取り上げて解説します。18世紀以降、経済システムはホップ・ステップ・ジャンプと3段階で“制約”から離陸していくというお話です。

マインドセットされている私たち

「資本主義の中に生きていると資本主義的なことが当たり前だと思ってしまう。それをマインドセットと言う。心にガッチと枠が嵌められた状態。これをアインシュタインがこう言ってる。『ある問題を引き起こしたのと、同じマインドセットでその問題を解決することは出来ない。』わかりますか?
何かの思い込みがその問題を引き起こしているわけです。解決しようとしても同じ思い込みのままでは解決できない。僕らのこの時代のマインドセットって何でしょう? 一つは経済成長です。環境が壊れた。福祉におカネがいる。もっと経済成長すれば環境にも福祉にもおカネがいくだろう。こういう発想しか出来ない。
ポランニーは、資本主義以前の社会では、『経済は社会の中に埋め込まれていた』と表現する。それが今は、『社会が経済の中に埋め込まれている』。何をするのにも、全て経済優先。子どもの教育も自分の健康も、結婚、老後も経済からしか考えられない状態。僕らの人生は経済の中に埋め込まれてしまった。
これは人類の歴史から見たら本当に異常事態です。ただの思い込みに過ぎない。そこから僕たち自身を解放することなしに、何一つ解決することは出来ない。」

「ポランニーは、資本主義的なマインドセットを抜け出すために、資本主義以前の社会を研究した。人類の歴史から、経済を相対化してみていく。元々の経済、元々のコミュニティは、互酬性だった。顔と顔が見える関係。生産量が分かり、分かち合っていた。量にも制約があったが、それを不自由だとは感じなかっただろう。
ところが今は、お互いの顔が見えない、制約がみえない。その結果が環境破壊です。
経済は、コミュニティから離陸し、次に自然的制約から離陸し、3段階目には、物でさえなくなってしまった。」(と辻さん)

マインドセットから抜け出すには、“絶対”としていることを“相対化”することだそうです。私たちは日常会話で、絶対こうだ、と使っていますが、絶対と言えることってあるでしょうか? おカネの価値は絶対でしょうか? そのおカネの話に入っていきます。

バーチャルなおカネ
「みなさんおカネって何ですか? 不思議なものです。どこで誰がつくっているんでしょうか。意外と知られてないんですよ。」
と話では、5%ほどが実際に作られた紙幣や貨幣で、95%は何ら物質的裏打ちもないバーチャル状態だとか。そのおカネが世界を高速で飛び回っているそうです。バーチャルだとしたら、どこにあるんでしょうか? 世界?幻想?頭の中? ますますわからなくなってしまいます。

続いて、イギリスの経済学者で『スモールイズビューティフル』の著者、シューマッハを取り上げました。進歩、成長とは一つの信仰であるという話。技術は、より大きく、より多く、より速くという方向に発展しています。その結果が過剰社会となった。そこで辻さんは、スロー・スモール・シンプルの3つのSを掲げ、「人間の身の丈にあった大きさに立ち戻ろうよ」と呼びかけます。

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