お金を使わないお店は可能か?韓国でトライ

韓国からアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティに学びに来たイム・ギョンファンさん(大学・高校の先生)が、その体験談をスンチョンという地方都市新聞に投稿し2回にわたって紹介されました。鈴鹿コミュニティの試みの一つとして、お金を払わないで日用品や食料品を持っていけるお店「JOY」があります。イムさんがそこで体験したことを元にして、自分たちの共同体でも試み始めています。
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韓国PC版ここクリック↓
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スンチョン広場新聞 2017.11.1.

お金を払わずに物を持って行っても良い社会
鈴鹿市As one communityの実験


私たちはお金を払って物を買うことに慣れている。今の社会ではお金を払わないで物を持っていくと窃盗罪が成立する。お金を払わなくても物を持っていける社会は可能なのか。
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「住宅建設の立場から人の幸せを!」韓国でアズワン紹介

建設側中心の住宅建設から、居住者と共に建てる住宅へ、更に、居住後の快適な暮らし方や、人の本当に幸せとは、を考えが発展してきた韓国の建築家キ・ノチェさんがいます。そのキさんの招待でサイエンズ研究所の小野雅司さんが講演に呼ばれ、アズワン鈴鹿コミュニティの実践例やサイエンズメソッドなどを紹介しました。小野さんのレポートをどうぞ。


韓国の建築家キ・ノチェさん(右)と小野さん

韓国レポート サイエンズ研究所 小野雅司

10月20日、21日ソウルで開催された住宅協同組合(Housing co-op)の特別フォーラムに招待されました。
今回の招待のキッカケは、韓国の建築家キ・ノチェさんが、今年の2月、アズワン鈴鹿コミュニティを訪問したことから始まりました。
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8年にわたる熱い想いが花開く アズワンネットワークKoreaの今

SCIENZ SCHOOL KOREA
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今、アズワンネットワークKoreaでは30代の若者が中心になり「一つの社会」実現へ向けての活動が「サイエンズスクールKorea」の運営を活発化することで本格的に動き出している。
そのメンバーの一人、ぺク・フンミさんのレポートを紹介する。


この4月アズワン留学を終えて帰国したジョン・ジェウォン、イ・ソンヒ一家がユ・サンヨンさんとユキさん夫婦が住んでいる江華島へ、この九月初頭に引越した。サンヨンさんとユキさんは、8年前から江華島でペンション経営をしながら、韓国でもアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティのように「一つの社会」を実現していく土台を作りたいと、サイエンズ研究所と連携しながら活動している。そこに若者4人の心が集まった。それによって、現在のサイエンズスクールkoreaも活発に運営されている。 今までも毎年2、3回程度着実に韓国でコースが開催されたが、ごれからは毎月1回以上の既存のコースの開催をサイエンズスクールkoreaとして、韓国の実情に適ったプログラムを構想して開催することに力を注ぎたい。その一環として、先月9月28日から3泊4日間「サイエンズ入門」集中輪読会合宿がこれまでのセミナーやコースの参加者を対象に開かれた。


ユ・サンヨンさんが経営する江華島のペンション駐車場にて
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「安心する間柄」どう作る? 韓国スンチョン新聞に紹介


スンチョン広場新聞 2017.9.28.に掲載。

韓国からアズワン鈴鹿コミュニティに学びに来たイム・ギョンファンさん(大学・高校の先生)が、その体験談を地元新聞社に投稿し紹介されました。コミュニティでの「安心する人と人の間柄」とはどういうものか、朝寝坊で気づいたというエピソードです。責められたり咎められることのない間柄ってどのように出来ていくものでしょう?

以下新聞記事を翻訳しました。


写真:深田さんに「美味しいラーメン屋さんを紹介してほしい」と言ったら、その日の夕食にわが家族を家に招待してラーメンを作ってくれた。(アズワン鈴鹿コミュニティの深田宅で)


安心する間柄

   イム・ギョンファン組合員

日本三重県鈴鹿市にas one communityがある。12日間、そのコミュニティを体験してきた。そのコミュニティで目標としていることが色々あるが、その一つはコミュニティのメンバーの中でお互い「安心する間柄」になること。「安心する間柄」はこうして作られるのだろう、という実感があった。それを紹介したい。
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ドイツ サステナを学ぶ旅(7)ベルリンで日本のエコビレッジ



持続可能な場を生み出すサイエンズ Hiroko Katayama



ベルリンにて ゼロに立つこと

9月6日、エコビレッジの旅から首都ベルリンに戻ってきた。ベルリンに戻って、改めてベルリンの位置を知った。東西ドイツという時代に、東ドイツの中に離れ小島のように存在していたドイツの首都。日本からここまでやってきて、そもそも何がやりたいのか。何が私の本心なのか。一人になって今回の旅での出会いを振り返ってみた。
そこで見えてきたのは、具体的な活動や取り組みについて、思いを羅列してみたところで、意味がないということだった。私は何を本質と捉えているのだろうと、自分をもう一度振り返ることに時間をつかった。

7日朝に、荒田さんはハノーバーに向けて出発し、私は夕方まで十分時間が出来ることになった。朝食の時に、Hahn博士がこれまで取り組んできたエコステーションづくりの一つ、モーリッツプラッツにあるプリンツェスガルテンのMLニュースに、私のお話し会のことが紹介されているよ、と教えてくれた。

Eco Villages in Japan
Talk - September 7th, 7 pm
Heroko Katayama presents the AS-One Community in Suzuka (Japan): Building a model society for sustainable Future. Find out more

ここで、この旅に学んだことを軸に話してみようと思った。



 
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ドイツ サステナを学ぶ旅(6)庭園型エコビレッジ



産業革命後、世界初のエコビレッジ Hiroko Katayama




デッサウ ヴェルリッツのとっても大きな庭園、あるいは王国エコビレッジ

ヴィッテンベルグから車で少し走って、エルベ川を渡った。川幅は50メートル程度だろうか、私たちの他にもう一台の車で動き出したが、あと一台でちょうどいっぱいになる程度のいわゆる木造フェリー。豊かな水の上をのんびりと渡る。すぐに対岸に着いちゃいますが、なにやら楽しかったな。

しばらく行くと、およそ150平方キロメートルにわたって広がった、18世紀に創られたイギリス庭園式の王国、というか、長靴をはいた猫式に言えば、公爵様というか。ドイツにはそのような諸侯がたくさんいて、それぞれ独自の治世を行っていたそうだ。
Hahn博士の説明と、後で読んだパンフレットの説明によると、その公爵が、自分の領地の一部、このエルベ川沿いの土地全体を、領民の教育のために、住まいも全部オープンにして、美しい庭園型の村、というかHahn博士は、これを世界初のエコビレッジと呼ぶのですがーーーをつくったもの。

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ドイツ サステナを学ぶ旅(5)バウハウスで考える



美しさと機能性と快適さ Hiroko Katayama





ゼロに立つ 

こういうまっしかくな鉄骨による建物が、20世紀初頭に突然現れた時、市民の人たちはどのような印象を持っただろう。ヴィッテンベルグに向かう途中、デッセウにあるこの建築物を見に立ち寄った。今も建築や芸術の専門学校として、この校舎で多くの学生や専門家が学んでいる。
東ドイツ時代には文化的なものへの手入れが行き届かず、ずいぶん傷んでいたところを、統一後に修復してきた経過が写真で紹介されていた。中に入ってみたが、洗面所も大きくて使いやすかった。もう100年に近い建物を、こうやって丁寧に使い続けている歴史の厚みを感じさせられた。

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ドイツ サステナを学ぶ旅(4)ルター500年祭



時代を超えた普遍性とは Hiroko Katayama




ゼロに立つ 

ハーンさんに曰く、「ルターは、ただ情熱や正義感ではこれほどの仕事は出来なかったはずだ。旧来の宗教観に圧倒的に社会全体が覆われている時、ゼロのところまで何度も自分の内面に向けて本当はどうだろうかと問いなおしたからこそ絶対安定的な心境に立てたのだと思う。だからこそ、最初の一人として、これまで誰も声に出せなかったこと、生き方を表現することが出来たと理解している。」ハーンさんは、サイエンズ(Scientific Investigation of Essential Nature+Zero)によせて、その「ゼロ」の、時代を超えた普遍性を強調する。

きょうは文化の日にしようということで、ルター500年祭を祝うヴィッテンベルグを訪ねることになった。ルターにはそれほど関心を持ったことがなかったが、ハーンさんのこの言葉を聴いて、すっかりその気になって----。1517年の公開質問状を出して以来、ちょうど今年の10月がその500年目に当たるということで街をあげてそれを祝っているということでしたが、平日ということもあって、ヴィッテンベルグは中世の趣そのままを残した閑静な空間。石畳の美しい街並みの端にある、ルター時代の教会の並びがユースホステルになっていて、そこに宿泊することが出来たのはラッキーでした。

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ドイツ サステナを学ぶ旅(3)ツイーベンリンデンへ



『イマジン』でアズワンを共有 Hiroko Katayama




エクハルト・ハーン博士に初めて出会ったのは、KIESSの内藤先生と2003年に神戸大学で基調講演をされた直後からのものですが、特にここ10年はほぼ毎年来日して、アズワンのコミュニティづくりにアドバイスをいただいたり、ドイツのエコ・ビレッジの現われを紹介をしてもらってきました。
昨年はGEN-Japanの立ち上げに協力していただき、日本国内18会場、京都大学、名古屋大学、九州大学や、明治学院大学、日本大学、東京都内でBIOCITYのご縁で糸長先生をはじめとする環境都市設計の皆さんから、奈良や各地の市民の方々まででほぼ1000人近い方々に講演をしていただきました。
ちょっとやりすぎかな、とさすがに心配になっていたら、僕は持続可能な社会づくりに生涯かけているから、むしろ嬉しいくらいだ、と笑っておっしゃってくださいましたが、相当お疲れになったことだと思います(反省)



今回は、ハーンさんの研究しているドイツでの取り組みや、新たなプロジェクトの見学をさせてもらえることになって、生まれて初めての旅で、なれないことも多かった中で、本当に大事にしていただきました。やっと辿り着いたドイツ、そしてエコビレッジで出会った人たちは、初めてあったような気のしない、懐かしい人たち、そして美しい風土の中に展開されてました。
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ドイツ サステナを学ぶ旅(2)アウトバーンを北西へ



300人の大きなエコビレッジ Hiroko Katayama



ベルリン・テーゲル空港に近づいたとき、緑の濃い森の中にあちこちに湖が見えてきて、オレンジ色の屋根が道の両脇につながる風景に、心が和んでそれまでの緊張がほどけてホッと一息。子どものころによく両親が読んでくれた絵本の中で見た風景が現実に広がっているような、懐かしい気持ちがしました。ここにたどり着くまで、ずいぶん走ったり歩いたりしたのが幸いしたのでしょう、到着直後から熟睡でき、いわゆる時差ボケということもないまま、翌日は早朝から気持ちよく目が覚めて、ハーンさんの運転でアウトバーンを西北に向けて走りました。KIESSの仲間で、鳥取環境大学の荒田鉄二さんも一緒で、愉快な旅になりました。

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