【本心はみんな好き。 今は、そう信じられる】アズワンセミナー 2022年10月

2022年10月の【アズワンセミナー】が、7名の参加者と3名のスタッフの10名で開催されました。

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どんなセミナーだったのか、参加者の感想から紹介します。


【人と自然が調和した「地球にやさしい社会」を実現していきたい】
普段は当たり前すぎて疑問にも思わなかったことや、自分の中で「これが正しい」と思い込んでいたことを、ゼロから「実際はどうなっているか」、「自分は本当はどう思っているのか」、「目の前の人は本当に自分が想像していることを同じように思っているのか」と、日常の生活の中で何度も繰り返し自分に問いかけ続けていくことで、新しい気づきや発見に出会い、それをみんなで共有しながらとけあっていく実感や体験を積み重ねることができました。

また、「安心・安全で何でも話し合える間柄」を身近な人から少しずつでも広げていくことで、「やさしい社会」はいつか必ず実現することができると実感すると同時に、それはどこか遠くにあるものではなく、いつも自分のそばにあることであって、「ゼロからの探究」で、気がつけばそこにあるものだと感じられるようになりました。

これから、まずは地元の顔が見える間柄の人と、より親しい間柄になれるよう、日々の生活の営みの中でサイエンズメソッドを実践していきたいと思います。

また仕事の上では、和気あいあいとした親しい間柄の人間関係を広げていき、みんなが自分らしくイキイキと働ける職場の環境づくりをしていきたいと思います。そして、自分の夢でもある、人と自然が調和した「地球にやさしい社会」を実現していきたいと思います。(30代男性)


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【誰もが願う平和で安心できる世界を実現したい】
平和な世界を望むのに、内に生まれる敵愾心。
安心した自然な世界を望むのに、内に生まれる焦燥感。
生きていきたい理想の社会を描けば、描くほど、遠く離れていく悲しみと絶望。

そんな、自分では嫌だと思いながらも生まれてくる感情の出処が知りたかった。平和で安心して自然体でいられる生き方を知りたかった。

参加してみて、先に述べた感情は他の誰のものでもなく、自分自身のものであると同時に、自分自身のものではないことを知った。

つまり、誰のものでもない感情を自ら創り出し、自分のものとしていたのだ。
それを“反応”と呼ぼう。
反応は自分の中で起きているが、決して自分自身の存在そのものではない。
生まれてから今までの経験や、得てきた知識を元に自ら創造し続けている、言わば幻なのだ。

後天的に産出された自分は、果して本当に自分なのか?
焦燥感や敵愾心、そんな感情の裏にはきっと、これまで叶わなかった願いや、抑圧せざるを得なかった本当の気持ちがあるのだろう。
そんな風に考えると、負の感情が芽生える自分が愛しい。
 
 何を僕は願っていたのだろう。
 何を僕はしたかったのだろう。
 自分自身への悲しみが慈しみに変わっていく。
 
これから僕は僕の本当の願いに耳を傾けたい。
自分の中の反応に一喜一憂するのではなく、その奥にある本当の自分の心を見つけてあげたい。

争いや対立、否定や怒り、誰しもその裏には本当の願いがあるのだろう。
誰もが願う平和で安心できる世界。
そんな世界の実現のために、まずは自分を愛することから始めたい。(20代男性)


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【本心はみんな好き。今は、そう信じられる。】
アズワンセミナーに参加してみて、これまで感じていた心地悪さは、素直な気持ちに蓋をして、感じないようにしていたから生まれてたことに気が付いた。

傷つくことが怖かった。
そして、本当はひとりが寂しかった。

セミナー3日目頃から、安心している自分に気が付いた。
いつぶりだろう。自分が周りからどう見られるか、どう思われるか、気にしなかったのは。

僕はまだ、自分の考えや思いこみ、決めつけに囚われていた。
疑うこともしていなかった。とても気をつけていたはずなのに。
それらを守るために、ひとりで戦って疲れていた。
セミナーでの日常の生活は、それらをそっと外してくれた。
そして見えてきた守ってきた自分は、とっても小さくて愛おしかった。
自然とそれはつながろうとする。みんなとても愛おしいから。

そんなつながりは心地いい。地に足が付いたような安心感。
みんな大切。みんな自分で、自分はみんな。そう感じるほど、もっと自分が分からなくなってゆく。自分がなくなってゆく。

これが、AsOneか。

この先、人から嫌に思われたり、傷つけてしまったりするのかもしれない。
でも、誰もそうしたくてしているわけじゃない。本心はみんな好き。
今は、そう信じられる。(20代男性)

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10月23日(日)新井和宏さんの公開講座開催のお知らせ

GEN-Japan主催の公開講座にあわせて、現代日本を代表する金融のプロフェッショナルの新井和宏さんが、アズワン鈴鹿コミュニティを訪れます。

新井さんのイベント

公的年金などを中心に、多岐にわたる運用業務に従事。鎌倉投信株式会社を創業。鎌倉投信退職後の2018年、株式会社eumo(ユーモ)を設立。

通貨を通して、新しい社会実験の試みを始められた新井さんとアズワン鈴鹿コミュニティのコラボレーションです✨

公開講座に合わせて、新井さんは初めての鈴鹿訪問ということもあり、鈴鹿のコミュニティの試みに触れるツアーも回られます。

ツアーは22,23日の一泊二日で開催されます。

ご一緒にいかがですか?

ツアー終了後に、公開講座へご参加ください。

ツアーの詳細は下記URLからどうぞ👇
http://as-one.main.jp/HP/tour2.html

★参加費のお支払いには、共感コミュニティ通貨eumoもお使い頂けます★
 *共感コミュニティ通貨eumoとは?👇
  https://currency.eumo.co.jp/
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10月8日~9日で30代二人のアズワン鈴鹿ツアーを開催

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10月8日(土)~9日(日)で、30代二人が参加してアズワン鈴鹿ツアーを開催しました。
10月8日(土)から9日(日)にかけての一泊二日、日本の各地のコミュニティを旅しながら巡っている、30代のカップルがアズワン鈴鹿ツアーに参加しました。
山口の俵山ビレッジを今は拠点としていて、サイハテエコビレッジでアズワンのメンバーに出会ったりしたこともあり、ぜひ見てみたいとやって来ました。

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一泊を過ごしてみて、コミュニティ内で経済が成り立っていることや安心して暮らすことのできる基盤があることに感じるものがあったようです。
ふたりでの旅も終盤ということで、これからの人生に何かしらつながるようなツアーとなったようでした。

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岩手で「聴きあう話し合い体験会」開催

2022年10月1日から2日にかけて、岩手県滝沢市の公営施設で、「聴き合う話し合い体験会」が行われました。

アズワンネットワーク・イーハトーヴ(盛岡)で、この会を主催した、吉田直美さんからのレポートが届きました。お楽しみください。

岩手集合写真 

この体験会では東北各地と東京から9名の参加者が各自「イラっとしたり、ムッとした経験」を題材にして、聴き合う、話し合うとはどういうことなのか探究をしました。

相手の何かをきっかけに、怒りや悲しみの感情が湧いてきて、それが自分のどの辺に反応して湧いてくるのか、まずは自分のその時の状態を観てみることから始まりました。

そして、なぜ自分はそれに反応するのか、なぜ自分はその人と話し合えなくなるのか、それは、記憶や過去の経験に基づいてそういう反応をしていることにそれぞれが気が付き出しました。

それと同時に、自分は本当はどうして欲しかったのか、本当はこういうことを願っているんだなと、自分の願いや本心といったようなものがあることにも次第に気づきが広がってきました。

始めは、話し合いができないのはその人のせいだと思っていた自分の心境から、相手はどう思っているのかなとか、相手はどうしてほしいのかなとか、相手の気持ちはどうだったのかなと、次第に相手にも関心が向くようになり、相手のことをもっと聴いてみたいという心境に変化していきました。

そして自分の本当の願いに気が付いてくると、次第にその人に情愛や親しみがわいてきて、うれしい涙を流す参加者もいました。

輪になって探究を進めていくと、本当はその人と仲良くしたい、人と人との温かみを感じたい、どの人にもそういう本心があることも次第に見えてきました。

この本心は、人は誰にでもあるのではないか、人と人との間に聴き合う話し合いが実現すれば、社会問題はそもそも発生しないし、問題があったとしても話し合いですぐに解決できる間柄になるのではないか、そういう可能性も見えてきました。

そして、このシンプルな営みが世界中に広がっていったら、世界は愛と平和に包まれるようになるのではないか、そういう手ごたえも実感できるような時間でした。(聴き合う話し合い=聴き愛+話し愛だねっ。)

参加者同士、お互いはじめて顔を合わせる人も多かったのですが、探究を通じてあっという間に打ち解け、お互いを知り、聴き合う話し合いが参加者同士に広がるにつれ、お互いの垣根もあっという間に消えて、安心と親しさが湧いてくる体験もしました。

こうして人と人とは溶け合っていくんだな、こういう関係を家庭や職場で実現したいという感想を述べる参加者も多くいました。

たった1泊2日の時間でしたが、大いに笑い、時々涙し、それぞれの喜びに触れ合った、楽しく、うれしいひと時でした。

またみんなとあって話しをしたい、そういう余韻を残しながら、それぞれが暮らす場所へと帰っていきました。

きっとその日から、家族との間で、職場の仲間たちと聴き合う話し合いの試みがそれぞれにスタートしたのではと思います。

またみんなと会って、その後を聴いてみたいし、これからもまた探究を共にしていきたいと思いました。

岩手探究会風景

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*今回は、アズワンやサイエンズメソッドに関心があって鈴鹿で行われているアズワンセミナーやサイエンズスクールに行きたいけど、遠いし、長期間家や仕事を空けられないという人が、1泊2日で気軽にサイエンズメソッドに触れてもらい、次の取り組みのきっかけになってもらいたいというところから企画・実行されたものです。各地でこのような企画をしたいという人がいたら、アズワンネットワーク事務局に気軽に相談してみてくださいね。
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アズワンネットワークニュースvol.73 10月号

アズワンネットワークニュース 2022年10月号

台風一過。あんなに賑やかだった蝉の声も、いつしか涼しげな鈴虫たちの歌う声に替わり、
稲刈りの済んだ田には秋の訪れと共にトンボが遊んでいます。
「実りの秋」のこの季節。大地から人々に無償の豊かな実りが贈られています。
そんな贈り物を受け取った私たちは、その贈り物をどのように次へと生かし繋げていけるのでしょうか。
この地球は、なんの見返りも求めることなく、淡々と豊かさを贈り生き物たちを育み続けています。

同じ星から生まれた私たち。もともと「一つ」の存在の人と人とが、長きに亘りずっと争ったり対立したりを繰り返しています。
なぜでしょう。「人はこんなもんじゃないよね」私たちはそう想うのです。

各地で人の可能性を感じ、幸せを願い活動する皆さんの様子を、今月も「アズワンネットワークニュース」にして贈ります。

https://mailchi.mp/bb13d301a343/news-vol73-hp

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【海外から続々と】 学びの場としてのアズワン鈴鹿コミュニティ

9月に入り、海外から鈴鹿コミュニティに学びに来る仲間が続いています。

↓スイスから来た、アレックスとアンティエ(写真左手前)↓
アレックス&アンティエ食事会

韓国から、セリさん、グムさん&ドンハさんと息子のサムギョルくん、ジョンアと二人の子どもたちヨジョンとヨミン(写真左から順に)↓
韓国ファミリー

アレックスとアンティエ、セリさんはアズワンスタイル実習プログラム生で

グムさんとドンハさん、ジョンアさんはサイエンズアカデミー生として学びたいと来日しています。

子どもたちは、日中は自主保育のチェリッシュで、コミュニティの子どもたちと一緒に、じいじやばあば、お兄さんやお姉さんに見守れながら、暮らし始めました。
よみん&なつき

サムギョルたち

今回は、スイスから来ている二人に、どんな思いで鈴鹿に来て、どんな時間を過ごしているのか、レポートしてもらいました。


アレックス

AsOneセミナーに参加して、世界が広がり、自分自身が満たされた気持ちになりました。

今年6月、鈴鹿に10日間滞在しただけで鈴鹿からスイスに旅立ったとき、故郷を離れるような気持ちになりました。そして、また来たい、もっと長い期間来たいと思ったのです。

8月には、スイスで開催された「社会を知るためのコース」に参加しました。それ以来、誰も何もしなくていい、誰もが自由に行動し、同時に調和がとれた社会を作るにはどうしたらいいのだろうと考えています。人々がお互いに楽しく充実した人生を送れるような社会。それができる人間になるために、私はここで学びたいのです。

食べ物、気候、言葉、睡眠、共同生活など、私にとってここは新鮮で興味深い場所です。一緒に食事をしたり、日本語を学んだり、手伝いをしたり、リビングルームに一緒に座ったり、もちろん何でも言えるし何でも聞けるミーティングも、ここにいる他の人たちと一緒にやるのが楽しいです。

私は、いつでも、どこでも、探究し、観察するようにしています。どこが上手くいって、どこが上手くいかないのか、興味深いです。そして、なぜそうならないのか?それをミーティングの中で一緒に見ていくこと。何もため込まず、自分の中にあるものを全部言って、一緒に見ていきたい。

そうやって、どんどん現実に近づいて、現実を知ることができたらいいなと思います。自分の内面はまだ落ち着いていないけれど、気分はいいし、どんどん居心地がよくなっていく。

私はよく、調和のとれた社会、未来の社会について考えます。そして、それをどのように実現するのか?毎日、アカデミーの学生たちを見ていると、自分もアカデミーの学生になれないかと思うことがあります。

3ヵ月後にスイスへの帰国便がありますが、本当はここに残って、日本語をしっかり勉強して、ここにいる人たちと一緒に研究して、みんなの楽園を実現したいという思いがあります。なぜなら、一緒にやれば可能だと思えるからです。


アンティエ&みずき
↑栗の皮むきのお手伝い、実習プログラム参加中のみずきちゃんと↑

アンティエ

鈴鹿に来て3週間ほど経ち、実習プログラムに参加しています。
スイスでは、エコビレッジにずっと住んでいます。人生とは何かを知り、誰もが幸せに暮らせる社会に加わりたいです。

3年前に小野さんがスイスに来られ、アズワンのコースに参加するようになりました。またゼロから見るのはとても楽しかったです。とてもやさしく感じて、もっとこうして探究していきたいと思いました。

いつか鈴鹿に行って、そこで人々がどのように共に暮らしているのかを見てみたいという思いが強くなっていきました。AsOneのスタイルは、どのようなものでしょうか。アレックスと一緒に来て、二人で、このプログラムに参加することになったことに驚きました。どちらかというと、外から見たいと思っていたのだと思います。

今は、自分を知りたいという気持ちの真っ最中です。何も知らない、分からないままでは楽しめないということに気づきました。理解しなければ......という考えだと、難しくなります。それなら、何でも知ろうと、物事に親しんでみようと。それが毎日できることにすぐ気がついたんです。

で、今は?今はどうかな?どれだけ知っているか、理解しているかは関係ない。今、自分は見ているか、尋ねているか、聴いているか。いろいろな人と関係を築くことは、とてもエキサイティングなことです。

それができない、何も分からないなど、頭の中で考えや思いを固めた途端、自分からのつながりの中で何かが揺らぐ。切り離された感じがする。私はここで、日常のあらゆることに目を向ける機会を得ました。

なぜ、このことをしたいのか。何かを達成した喜びの背景には何があるのか。自分のイメージはあるけれど、実際はどうなんだろう?ミーティングで見たり調べたり、何度も試したりするのが楽しみです。


海外から、日本のアズワンコミュニティで学んでみたいという問い合わせが増えています。今後ますます、諸外国の人たちの来訪や滞在が増えていきそうで楽しみです。
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【ブラジル アズワンコミュニティ便り】

ブラジルのアズワンコミュニティでは、若者たちのキャンプが定期的に開催されています。たくさんの若者たちが参加しています。
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今月は、「ブラジル アズワンコミュニティ若者キャンプ」でスタッフをしているメンバーが集まって、ミーティングをやりました。
日本のアズワンコミュニティで「サイエンズアカデミー生」として学ぶLEO君も、久しぶりにブラジルへ帰り、ミーティングに参加しました。
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サイエンズアカデミー生のLEO君。日本からブラジルのミーティングに参加

「若者キャンプで何をやろうとしているのだろうか?」
「自分たちが目指すもの、実現したいものはなんだろう?」

まずは、スタッフ同士が仲良く何でも話し合える関係になっていくことで、参加する若者たちにも伝わるものがあるでしょう。

「今回のスタッフメンバーは、17歳から39歳。若い人たちがこうして次の世代の人たちに向けて、なにか一緒に創って行こうという意欲が強さを感じました」とLEO君。
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ブラジルでも「日本のアズワンコミュニティに行ってみたい」、「サイエンズアカデミーにも関心がある」という若者がたくさんいるようです。
これからますます、ブラジルとの交流が盛んになっていくでしょう。
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日本のアズワンコミュニティで学ぶ「ジエゴ君」(写真一番右)
ジエゴ君は、ブラジルと日本を行き来しながら学び、ブラジルでも次の社会を創っています。
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【アズワンネットワークメンバーの近況】 東京都在住の秦野則子さん

みなさんこんにちは。東京都在住の秦野則子です。

私がアズワンに出会ったのは、今から三年前の 2019 年秋ごろ。
アズワンネットワークメンバーのボーディさん(三木卓さん)から「アズワンセミナー」を 勧められたことがきっかけでした。

三木さんが鈴鹿のガイアエデュケーションから帰ってすぐに
「鈴鹿すごいよ!きっと将来のためになるから行った方がいいよ!」と興奮して話してく れたことが、今も昨日のように思い出されます。
そんな中、さっそく 2019 年 10 月のアズワンセミナーに参加しました。スタッフと参加者 が作り出す、独特の空間。思い返せば私はセミナー中怒ってばかりいたような・・。

そうそう、その時に私の目の前に座っていた日進さん(日野進一郎さん)が、私の怒りの対 象だった「ある人物」に何とそっくりで、後から考えると何故そんなに怒るのか?の無意識 的な理由でもあったとわかりました(笑)。とても面白い偶然でした。

その後も日進さんとは交流させていただき、翌年に念願の桃を食べに岡山にお邪魔したこ ともありました。その節は大変お世話になりました!
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私にとっての初めての鈴鹿は、これからの私自身の人生をどう生きていくか?という、大き なヒントを得られた貴重な機会になりました。

私自身はこれまで独身で気楽に生きてきたのですが、やはり年齢的なことを考えると、これ から先は安心して過ごせる人(達)と過ごしたいと思うようにもなりました。鈴鹿で感じた ことは、本音で生きられる環境があるということでした。

これは閉鎖的な日本では、なかな かできないことではないでしょうか。
また、いつか絶対鈴鹿に移住する、という気持ちが私の中に生まれました。人間らしさを取り戻したいと強く思ったからです。

これまでの組織や人間関係、コミュニティでは、自分の意見や感情は棚に置いておいて、相 手に合わせてやりすごす、ということがとても多かったように思います。というか、長年の 癖でそういう性格になってしまっていました。なので、本音のコミュニケーションをした経 験があまりなく、自分を殺して生きてきたのです。
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でも、これまでの組織や人間関係、コミュニティでどうして上手くいかなかったのか?その 原因がわかりました。お互いが自分を殺して関係性を維持していくことほど、陳腐なことは ないかもしれません。お互いへの不満や意見も、きちんと本音で伝えることができたら(も ちろん伝え方は大事ですが)、この世界はきっとうまく回っていくのだろうと直感しました。

現に今私が関わっている分野でも、表向きはうまく仕事を流してはいますが、根っこの部分 では不満が爆発しており、意思の疎通もまったくできていないものばかりです。特に今は在 宅ワークがメインのために、余計にコミュニケーションがとりにくくなっています。

チャッ トの文字や電話での会話が多く、そばにいてその人の何かを感じ取る、という機会が激減し ているように感じます。
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話しがそれましたが、これまでのコミュニティでなぜ失敗が多いのか?という理由は、本音 で関係性を結べていないから。鈴鹿に学べば理由は一目瞭然です。

つまり、鈴鹿の在り方は私たちのどんな活動にとっても基礎・ベースとなるもので、私たち が人間的に発展するためには必要不可欠な手法だと思います。
手法と書きましたが、ただ単に技術的なことだけではなく、相手と胸襟を開き、自分自身で あり続けるという、いたって人間臭い、面倒くさいあり方であると思います。

でも昭和大好き世代の私にとっては、それがホッとする空間でもあるのです。デジタル化が進んでいる今、 人間ぽい、人間臭さを感じられる瞬間はとても貴重です。
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とはいうものの、鈴鹿から東京に戻りしばらくするとまた自己流な相手に合わせる癖が顔 を出し、日常では苦戦していることも多いのですが(笑)

その後は順繰りとベーシック・アドバンスと続き、2021 年 12 月の人生を知るためのコース まで参加しました。中でも 2021 年 10 月に参加した内観コースでは、私の中で大きな衝撃 が走りました。ひたすら静かに自分の過去を振り返るだけの時間を過ごすわけですが、最終 日に近づくにつれあまりに心地よく元の世界に戻りたくないという思いまで湧いてきたほ どです。

自分と父、自分と母。
ひたすら過去を振り返り、その中で分かったこととは、私は今まで依存心が強すぎたのと、 父や母を一人の人間として見てこなかったということでした。中でも、父に対しては私のこれまでの人生が苦しいのは、全部の責任を父に擦り付けていたことでした。このことが分か ったとたんに、堰を切ったように涙があふれだしました。
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私はこの人生の中で、一体何をしてきたのだろう・・
自分の人生の苦しみのすべての原因を、すべて父の責任にしてきたのです。でもそんなはず はありません。すべて父が悪いなんてことがあるはずがないのです。ようやく当たり前の事 実に気が付きました。父に対する歪んだ色眼鏡が、やっと矯正された瞬間でした。

2021 年の冬も、続けて鈴鹿のコースに参加する予定でした。ひろりん(片山弘子さん)に も、これから鈴鹿で暮らしていくには何をすべきかなど、今後について相談に乗ってもらっ ていたところでした。

が、そんな昨年末のある日。
母親が原因不明の疾患で、徐々に命の危険が迫ってきているようでした。私が母を引き取っ て介護しなければ、このままでは死んでしまうと直感しました。でもそのためには、これま での気楽な独り暮らしをやめ、母と同居できる部屋を探し、2人分の引っ越しをしなければ なりませんでした。
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これは今までの私の人生の中で、一番大きな決断となりました。
人間らしさを失った家族関係に戻ることは、私の中で心の傷をえぐるようなこともあるは ずだからです。しかし、母の状況は今年に入りさらに悪化が続き、そんな呑気なことを言っていられる状況ではありませんでした。

私は母の命を守るため、そしてこれまでの母親との関係性を取り戻すべく、参加したかった 鈴鹿のコースも気楽な独り暮らしも、とにかくいったん何もかもすべて捨てることにし、母 の介護に専念することにしました。母の状態が悪化し続けていたので、誰かに相談する時間 もなく、決断までの余裕はほとんどありませんでした。

仕事をしながら、離れて暮らしている母の体のケアをし、急いで住む部屋を決め引っ越しの 諸々の手続きをし、母と自分の 2 人分の引っ越し荷物を準備する・・。2022 年の 1 月から 引っ越しまでの約 2 か月半。気が遠くなるような忙しさでした。

そしてようやく 3 月に引っ越しをしたものの、それから一週間後に母が完全に寝たきりに なってしまいました。
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そこから今日までの半年間。毎日夜中も2時間おきに母の体のケアをしていたときもあり、 一時期は私が倒れてしまいそうなときもありましたが、三木さんをはじめ周りの方々に支 えていただき、何とか乗り越えてこられました。そして、お陰様でようやく母の状況も好転 し始めました。

今は、母も気力が戻ってきており、時々喧嘩もすることがありますが、それもまた愛しい時間となっています。それに、これまでどんなことをしても埋められなかった母との心の溝を、このたった半年で満たすことが出来ているように思います。

これは時間の長さではなく、密度なんだと思いました。引っ越してから毎日のように、鈴鹿 で学んだ本音のコミュニケーションを意識し、自分の思いを母に伝え続けてきたからだと 思います。

「お母さんとこんな風に話ができるようになって良かった~!」
「お母さんが元気になってきてくれて本当に嬉 しいよ。お母さんの体、毎日頑張ってて偉いね~!」
「お母さん、大好き~♡」
そんな会話を、日常いたるところで今は当たり前になっています。自分でもびっくりしてい るし、本当にすごいと思います。母と暮らす前に、鈴鹿に行っておいて本当に良かった・・!
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行けるときに行かないと、そして会える時に会っておかないと。
すべては移り変わり、諸行無常の響きあり・・なのですね。

ということで、今は鈴鹿には遊びに行けず残念ですが、もし母がもっと回復したら一緒に行 けたらなぁ・・という夢を抱いて、これからも母との時間を大切にしていきたいと思ってい ます。
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アズワンシンポジウム#4 アーカイブ動画が配信されました。

先日開催された【アズワンシンポジウム#4】のアーカイブ動画が配信されました。



「心が解放される社会のあり方とは?」をテーマに、

ZEN2.0の宍戸さん、三木さんと、アズワンの活動、それぞれの取り組みから見えてきているものをシェアしていきました。

心の開放というところで、安心な環境という要素が大きいと出ていて

アズワン鈴鹿コミュニティの活動が重点を置いているところ

対談を通して、小さくても、そのような環境をつくっていっていることの大きさを感じました。

次回の【アズワンシンポジウム#5】は、10月21日(金)20時~22時。ゲストに田中栄一氏(GCストーリー監査役、アニコム損保取締役、元総務審議官)をお迎えします。

詳細、お申込はコチラからどうぞ。

10月アズワンシンポジウム
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【優越感も劣等感も無い、嫉妬なんて意味が無い、そんな世界観が自分の中に生まれた】9月期アズワンセミナー 参加者の感想

7日間のアズワンセミナーを終えようとしている今。
セミナーに参加する前の自分と、参加した後の自分の内側は大きく変化したことを実感しています。
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アズワンセミナーは知人から紹介してもらいました。
そのときの私の状態は、大学3年生になり就活や社会に出るということが目前に迫ってきた時であり、それに対して乗り気ではなく、自分の気持ちを無視して就活をするのではなく、一度休学して、もっと広い世界を見て、違う選択肢を見つけたいと思っていました。

そんな時に知人の、“概念が変わる”という言葉に反応しました。休学して様々な外の世界を知るということよりも、まず内側を変えることの方が自分には必要で、意味のあることではないのかと、直感で感じ参加しました。

今回セミナーに参加して、人間が世界をどのように知覚しているのかや、人間のもつあらゆる感情、考え、また自分について社会についてなどの、普段当たり前のように思っていて疑問すら抱かないものたちを、一から考え直してみると、多くの気付きがありました。

その中で、私にとって最も大きかった気付きは、この世界は個々で独立しているものではなく、本当は1つのものである、ということです。それに気付くことで、私が自分で自分にもたらしていた、あらゆる傷をいやすことができました。

私は、自分自身に対する劣等感が強い性質がありました。それの原因には、人と比べて、人より優れていたい、だとか、自分で自分を認められない、などがありました。

しかし、“アズワン”というものに気付くと、この世界は全ての人の行為の連鎖で成り立っており、全ての人間は役割を果たしており、全ての人間は特別なのだというように感じました。

すると、自分自身は世界を構成する1つの存在として重要な役割を果たしていて、みんなも特別だし、自分も特別なのだと思い、優越感も劣等感も無い、嫉妬なんて意味が無い、そんな世界観が自分の中に生まれました。

生活の中で毎朝、研修所の掃除をしていましたが、それだけでも、自分は四肢があり、健康な体をもっているという才能があり、その才能を使い、トイレや風呂場をきれいにすることで、人々は気持ちよく過ごすことができ、その人々は次にまた良い役割を果たすようになっていくのだと思うと、自分はとても世界の役に立っているなと思い、自分で自分を認められました。また、自分も他人も無いようで、人に自然と優しくなり、愛しい気持ちが湧きおこってくるようにも感じました。
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私にとって社会とは、きっと生きづらい場所。できるだけ社会とは関わらずに生きたい、そう思って、山の奥深くで自給自足をするしかないかなどと、高校生あたりから考えている次第でもありました。
今回社会について考えてみると、本来人間はなぜ社会を形成したのだろうと思いました。

それを考えてみると、安心安全に生きるためにあるのではないかと思いました。
しかし、現在の社会となると、人の気持ちは尊重されず、人の心は死んでいき、しまいには、命まで失われる。本来、安心安全に生きるためにあるのに、真逆の結果になっているではないかと思いました。

大学生の私は、卒業したあとに、いかにして自分が楽になる形で社会という地獄に出ようか、その方法を模索していました。しかし、その答えは見つかりそうにありませんでした。それもそのはずです。パズルのすきまに、形の合わないピースを無理やりはめようとしているようなものです。どんなに頑張っても、窮屈です。

私は、社会を変えていくしかないのだなと思いました。
その時にはじめて、私の中で情熱というものが湧きおこったように感じました。
これからどう生きるか、自分にそう問いかけた時、サイエンズの考えに基づいた、人が本当に幸福に生きられる社会の実現に、私も関わっていきたいという気持ちがありました。

私の周りには社会に出たくないと思っている多くの同年代の友人がいます。そんな若者たちをセミナーに誘って、絶望から抜け出してもらい、希望を作る仲間になってほしいなと思いました。
(20代学生)
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