アズワンネットワークニュースvol.21

緑眩しく過ごしやすい季節を迎えています。この地上で、太陽や自然の恵みを受けて暮らしている私たち。一方的にもたらされるその豊かさは、自然界からの贈り物に限らず、昔の人たちが作り出してきた様々な発明や社会システムなどの集積もあります。その上に、今の社会があり、その営みの中で私たちは暮らしています。

この豊かさに満ちた「実際の世界」。そこに目を向けたとき、人間が頭の中で作り出しているものが、一つの「フィクション」(虚構)であることに気づくでしょう。そして、フィクションがフィクションだと自覚出来たとき、その一人は世界を変えていく存在になっていくはず。
アズワンネットワークは、そういうお互いに成り合っていく「一つ」のつながりとも言えるでしょう。今月のニュースをどうぞ! 



◆韓国からの81人と共に試みた「次の社会」
ゴールデンウイーク中に韓国恵共同体から81人がアズワン鈴鹿コミュニティにスタディツアーにやってきました。その受け入れでは、コミュニティメンバーが自発的に役割につき運営されました。最近話題の「次世代型組織運営(ティール組織)?」のようだったとメンバーが語っています。現在「恵・アズワン物語」として連載中。どのような組織運営だったのでしょう?そしてそこで見えてきたものは?


韓国恵共同体81人のスタディツアー!
恵共同体・アズワン物語〈0〉「感動の涙」
恵共同体・アズワン物語〈1〉「出会い」
恵共同体、アズワン物語〈2〉「自由意志による運営」
恵共同体・アズワン物語〈3〉「本来その人の中にあるもので…」
恵共同体、アズワン物語〈4〉「一つのチームになるには」


◆ホントに生きたい世界に出会う
フィクションをフィクションと気づき、実際の自分、人、社会を知りながら、人間らしく生きられる社会を実現していく方式が「サイエンズメソッド」。その方式を体験しながら学ぶ機会が「アズワンセミナー」です。ゴールデンウイーク中に開催されたセミナーの参加者がとらえた、科学の視点からの「サイエンズメソッド」とは?

科学の目から見たサイエンズメソッドの可能性
新しい学びのスタイル アズワンセミナー

◆「サイエンズメソッド」世界へ展開 
昨年の第1回ガイアエデュケーションにメキシコから講師で訪れたジョバンニチャ―ロさんが、世界中の卒業生へのニュースレターで、アズワンのことに触れ、真の人間性への復帰を呼びかけています。私たち人間がなぜこの地球に生きるのか、アズワンの問いに戻ろうと説く内容です。


世界の仲間へ発信「The World as one」ガイアのジョバンニさん

◆韓国・サイエンズスクールコリア開所式
韓国江華でサイエンズスクールコリアの開所式が行われました。地域社会からの応援を受けてスタートです。


http://as-one.main.jp/sb/log/eid912.html

◆ゼロからの見直し「おふくろさん弁当」次の一歩へ
今、また、ゼロ地点に戻って「人のための会社」とは、「本当に美味しいお弁当」とは、と研究が始まっています。


http://as-one.main.jp/suzuka/sb1/log/eid1508.html

◆ミッチーの旅日記から高知編
世界が一つになることを描き、ネットワークの旅を続けている道案内人のミッチー。今回は高知からの日記です。


http://as-one.main.jp/sb/log/eid917.html

◆安心して看取られる地域の施設を創りたい
家族に見守られなくても、安心して看取られる場が地域に出来たら…「理想の暮らしを語る会」では、既存の枠に嵌らない、新しい発想が生まれているようです。


http://as-one.main.jp/suzuka/sb1/log/eid1507.html


******** 『アズワン』に触れる、知る、入口コーナー******* 
アズワンスタディツアー「次の社会への試み」を見てみよう!
●6月2日(土)~3日(日)
●6月9日(土)~10日(日)
●6月10日(日)1DAYコース
●6月16日(土)~17日(日)
●6月23日(土)~24日(日)
●6月30日(土)~7月1日(日)

アズワンセミナー「ホントに生きたい世界に出会う」
●6月9日(土)~6月14日(木)
●7月14日(土)~7月19日(木)
●8月10日(金)~8月15日(水)
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「ゼロからの探究会」
☆アズワンミーティング@アズワンネットワーク東京
●6月17日(日)10時~16時
場所は下保谷福祉会館1F和室にて 連絡先:080-5503-3015(城石)

*配信停止やアドレスの変更は以下より出来ます。
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*ご意見、ご感想は、下記メールアドレスまで
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アズワンネットワーク事務局
〒513-0805 三重県鈴鹿市算所町1244番地 As-One Network Station
E-mail as-one@gw.main.jp
URL   http://as-one.main.jp/
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ミッチーの旅日記から高知編


「私はアズワンの御師みたいなものかな」と言って、全国を回っているミッチーこと北川さんは、現在、兵庫と高知の旅に出ています。その旅日記を紹介します。御師とは、江戸時代に「お伊勢参り」を全国に知らせた人たちのことです。


◆5月28日



昨日は、姫路の「かつらぎ自然の学び舎」に行かせてもらいました。山に入った豊かな自然の中に、たくさんの人が泊まれる施設があります。「まるごとえん」という保育園もやっていて、主にスタッフの方たちにお話させてもらいました。
今回も、目指す方向が一緒の人たちに出会うことができました。これから交流していけそうで、とても楽しみです。今年は、辻信一さんのゆっくり小学校の会場にもなっています。




◆5月29日


昨日から四国に渡って、高知に来ています。昨年夏に初めて訪れて以来、また来たいと思っていた、前田侑里さんのシンフォニアにて、ゆったりとした朝を過ごしてます。
昨夜は、アズワンお話会をさせてもらって、新たなうれしい出会いがありました。今日も、どんな人たちにお会いできるか楽しみです。






◆5月29日



今夜も、高知のシンフォニアでお話会をさせてもらって、中身の深まるいい会になりました。高知にも、次につながる動きができてきつつあるのを感じます。お世話してもらったゆうりさん、二日間ありがとうございました。

◆5月30日



昨日の午後、高知に移住したばかりの後藤志果さんに会いました。TUP(東京アーバンバーマカルチャー)などでアクティブに活動していて、この4月にいすみの平和道場で初めて出会いました。なぜ高知に住み始めたのかなど、ゆっくり聞いてみたいと思っていたところでした。
高知空港のすぐ近くに住んでいて、野菜も作り始めたとのこと。できたものやビワなどを、少し分けてもらいました。話をしたのは、トリトンという農家レストランで、落ち着いたオシャレなお店でした。アズワンに関心大とのことで、訪ねてきてくれるのが楽しみです。
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科学の目から見たサイエンズメソッドの可能性



ゴールデンウイーク中に開催された「アズワンセミナー」に参加した入澤さんがその感想をフェイスブックで発信しています。サイエンズメソッドの体験を科学の観点から、パーマカルチャーや量子論との親和性など、比較分析し、その可能性を感じているようです。
人間関係や心の問題は科学では扱えない領域に思われていますが、人の本質を探究する「サイエンズ」を科学の様々なアナロジーで読み取っています。その推論をお読みください。


科学から見る人間関係

以前から興味のあったアズワンサイエンズセミナーに参加しました! 同じ方向を向いた同士でもちょっとした考え方の違いで仲違いしたりして運営が上手く行かなかったりすることが多く、また、思ったことが言い難いなど人間関係やコミュニケーションの難しさを日頃からも感じてきましたし、今後、共に生き繋がりを持つコミュニティを考える上でも大切と思いこのGW期間中に鈴鹿アズワンサイエンズセミナーに参加させて頂きました。
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5月アズワンミーティングin浜松


5月25日 18:30 ~5月26日 12:00
コミュニティ・カフェ jimicen 静岡県 浜松市

「知識や経験はあっても、それを前提とせず、それはどういうことなのだろうとゼロから考えてみる」
そんなサイエンズ方式によるミーティングを開催します。
ものごとへの対処療法的なアプローチではなく、「本来はどうだろう?どうなっているのだろう?」とか、
「本心で生きるとは?そうした人と人の持続可能なあり方や社会とはどんなだろう?」
そんなことに関心のある方たちと、一緒に深めていけたらと思っています。

★今回は、
①25日の夜の回18:30~21:30
②26日の午前の回9:00~12:00
の2部制です。どちらかの回か、両方でも参加して頂けます①の回の終了後に交流会をします。希望される方は宿泊可能です。

【定員】7名
【参加費】
・各回¥500-(ワンドリンク付き)
・交流会¥500-

*ミーティング中のおやつをお持ち寄りください♪
*交流会のドリンク、おつまみ大歓迎🎵

【会場】コミュニティ・カフェ jimicen
〒432-8018 静岡県 浜松市静岡県浜松市中区蜆塚3-8-32

【申込・問合せ】
コメント欄かメッセージで参加の表明をお願いします。定員に限りがありますので、参加表明にご協力ください🍀

https://www.facebook.com/events/394443644363593/
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韓国・サイエンズスクールコリア開所式

先月、韓国江華でサイエンズスクールコリアの開所式が行われ、その様子が現地から届きました。地域社会からの応援を受けてスタートしたようです。



4月21日(土)、江華地域の皆さんのお祝いと応援の中で「サイエンズスクールコリア」の事務所の開所式を持ちました。 小さなパーティーのように行おうと思っていましたが、適切な規模で地域社会のさまざまな方たちのお祝いとアドバイスを頂いて行われました。

ジンドンのアンソンギュン校長先生、ドジャンリのキムチョンテク牧師様、江華ニュースのユンヨグン牧師様、ヤンサのコンセアルのソチョンフン牧師様、サンヨンさんの長年の友人で、今回の江華郡首候補のイグヮンク様などの地域社会の皆さんがいらっしゃってお祝いの気持ちを伝えてくれました。


ドジャンリのキムチョンテク牧師様


サンマウル高校のアンソンギュン校長先生

スクールが江華に定着するまでの9年間の過程をユサンヨン様から聞く時間を持ちました。 初めどんな気持ちで江華で始めて今までやってきたのか、これからはどんな町、江華を描いているのかも知ることができた時間でした。



開所式に参加しに、遠い城南と儀旺(ウィワン)からもお客さんたちが来ました。今年3月の「アズワンスタディツアー」(探訪)に行かれていた方たちです。 カリクラフィーのプレゼントも頂き、祝賀金も送ってくれました。

同日の開所式に参加できなかったが、ジンカンサン教育共同体の会員である李賢九(イ・ヒョング)さんが事務室で使用するパソコンと複合プリンターをプレゼントしてくれました。それだけでなく、皆さんがお祝い金を送ってくれました。 多くの人々の心が感じられた時間でした。

お祭りの後、地域の食堂で準備してくれた夕食を頂きながら自由に話をして、マッコリも一杯傾けました。
夕方まで続いた打ち上げパーティーでは、長くは92年から江華に来て、新しい社会、良い地域社会をつくるために活動してきた話も聞くことができました。サイエンズスクールコリアがスクールだけの活動ではなく江華の懐にいるんだなと感じられ、私たちもその流れの中にいるということが分かりました。 特に誰がするものではないから、軽く、楽しくやっていけると思います。

知らずに心から応援してくださって、お祝いしてくださった多くの方々に感謝の気持ちを伝えます。

今後、地域で必要として、意味のある役割をしながらも、普遍的で、全世界の誰でも共感できる内容で、多くの方々と出会っていきたいです。(翻訳:フンミ)



サイエンズスクールコリアの記事>>>http://scienzsk.org/?p=1089
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新しい学びのスタイル アズワンセミナー

様々なテーマについて、参加者で話し合いながら、楽しく、深く、探っていきます。
誰かに教えてもらったり、何かを学習するのではなく、自分の頭を使って、じっくりと調べていきます。
その中で、「当然」「当たり前」としていた思い込みやキメつけから解放されていき、自由で豊かな明るい世界が見えてきます。
新しい知性の使い方、心とつながる学びを「体験」「体感」できる機会です。
4月29日~開催された「アズワンセミナー」の参加者の感想を紹介します。

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次回「アズワンセミナー」は、6月9日(土)~14日(木)開催。申し込み受け付けています。

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◆わたしを見つける
自分をみる視点が変わり、同時に他者をみる視点が変わった。
良い悪いの判断を超えた、自分をみる、他者をみるやさしい視線。
その視線の元はどこなのかと探ると、行き当たったのは他でもない、わたし。
そのわたしは、捕まえられそうで捕まえられない、見えるようで見えない、実体はないけれども、確かにそこにあると感じられるわたし。
私はあなたに会いたかった。
自分を苦しめ、愛する人を傷つけ、現実をゆがめ、適当な理屈を作っては、あなたに近づこうと、随分遠回りをしたものだ。
言葉だけではなく、着想や、思考や表現の方法、あらゆるものが、その人のその時、その瞬間のありようを表現する味わい深いものとして感じられるようになった。
話を聞くことが、相手を聴くことに変化した。
自分も、みんなも、聴いてほしい、認めてほしい。
こころから安心できるやさしい関係、やさしい社会を求めている。(40代男性)

◆アイスクリームが溶けるように
自分自身や自分の世界が、自由で、安全・安心・安定であることを、自分自身が大切にしていることが改めて分かりました。
アイスクリームが溶けて形が不明確になるように、自分と他人との間にあった境界が薄くなった感覚があり、驚きました。(40代男性)
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世界の仲間へ発信「The World as one」ガイアのジョバンニさん



 昨年開催された第1回ガイアエデュケーションの開講式にメキシコから講師で訪れたジョバンニチャ―ロさんが、Gaia Educationの世界中の卒業生へのニュースレターで、アズワンのことに触れ、真の人間性への復帰を呼びかけています。

 前文にジョンレノンの『イマジン』を挙げ、昨年のアズワンの思い出、特に都市部での学びの試みに焦点を当てて、人間がこの地球上に生きている意味を問い続けている、とスクールや研究所の活動を述べています。
 これから人口のほとんどが都市部で暮らすだろうという予想のもと、ことの重大さを話し、最後にもう一度、私たち人間がなぜこの地球に生きるのか、アズワンの問いに戻ろうと説く内容です。

 以下、ジョバンニさんのメッセージとその翻訳を紹介します。




2018年5月5日付メールニュース

The World as one

You may say I’m a dreamer, but I’m not the only one. I hope some day you will join us, and the world will be as one.
John Lennon, “Imagine”

「みんな僕のことをドリーマーだというかもしれない。しかし僕は一人じゃないよ。いつかみんなが僕らの仲間になる、そして、世界は一つになる」ジョンレノン、『イマジン』

Dear Gaia Education friends,

ガイアエデュケーションのみんなへ

Last year I had the great honor of visiting the As One Community in Suzuka City, Japan. Among the many things that impressed me about their work in an urban setting was the unique school they have created, based on their ScienZ+0 philosophy. In a nutshell, the school is dedicated to researching the questions “what does it mean to be a human being on this Earth?” And “what are we put here for?”

 去年、私は光栄にも、日本の鈴鹿にあるアズワンコミュニティを訪れる機会があった。都市に拠点を置いた彼らの仕事については多くのことに胸を打たれたが、中でも、彼らが、「サイエンズ+0フィロソフィ」にもとづいてユニークな学校をつくっているのが印象深かった。かいつまんで言うと、その学校ではこんな質問が,ひたむきに探究されている。ことに「この地球上で人間が存在している意味は何だろう」そして、「私たちは何のためにここに存在しているのか」

I was left with my own existential questions, especially as we routinely come face to face with the forces of overpopulation, mass extinction of ancient species, climate change, social inequalities, and pollution everywhere. It reminded me of words uttered by Winston Churchill in the midsts of WWII: “In casting up this dread balance sheet and contemplating our dangers with a disillusioned eye, I see great reason for intense vigilance and exertion, but none whatever for panic and despair.” True then, and true now.

 そして自分の中に抱えている疑問を胸にアズワンを離れた。それは人口の増大、種の大量絶滅、気候変動、社会の不平等、そして至るところが汚染されているという脅威にいまや日常的に向き合っているということに。
 それは、第二次世界大戦中にウインストン・チャーチルが述べた言葉を思い起こさせた。「この恐ろしいバランスシートが放り出され、われわれの危険性に向き合うことに、 迷いから覚めた目で 注意深く集中して努力することがどれだけ必要か。しかし、それはパニックになるためでも、絶望するためでもない。」それは全く真実だったし、そして今もそうだ。

Gaia Education’s 4D curriculum urges against the common view that these are the end times as we know them. Yes, present conditions do give us pause, and can be seen as frightening and likely to get worse yet, but we can also see the forces of an eventual breakthrough, even noting that environmental recovery is starting to gather unprecedented strength everywhere. Particularly in cities like Susuka, Japan.

 ガイアエデュケーションの4つのディメンションによる総合的なカリキュラムは、私たちが知っているような、今が終末を迎えているといった常識的な見方とは、逆の方向に推進していこうとしている。そう、現在の条件は、私たちを足止めさせ、脅威となり、さらにもっと悪くなっていくように見えるのだが、しかし、同時にブレークする力も見ることが出来るのだ。環境的な回復が始まり、いたるところで空前の力を結集し始めている。特に、日本の鈴鹿に見られるような街の中で。

Consider that by the end of this century 90% of humans are projected to live in urban areas.

 今世紀の終わりまでには人類の90%が都市部にすむよう計画されていることを考えてみよう。

This transformation implies a changing worldview, where urbanization is seen as the biggest driver of environmental progress, reduction of per capita energy consumption, reduced birth rates, and the reopening of old habitat in abandoned rural areas to wildlife.

 この変革は、挑戦的な世界観になることを意味する。つまり、都市化は、環境的な進捗の最大の推進力となるとみなされる。人口当たりのエネルギー消費を抑え、出生率を下げ、置き去りにされた田舎の古い集落を野生にもう一度もどしていく。

Back to the As One Community question: what does it mean to be a human being on this Earth?

アズワンコミュニティの問いにもう一度戻ろう。
「この地球上に人間が存在することはどんな意味があるか」

Join Gaia Education’s online Worldview course and explore with a community of peers how to change our relation to the Earth towards a more beneficial and restorative way of living.

ガイアエデュケーションのオンライン世界観コースに参加して、私たちと地球との関係を、より実りのある修復可能な暮らし方に向けて、私たちと地球の関係をどう変えるか、コミュニティの仲間とともに探究しよう。

Flying together,
一緒に飛んでいこう

Giovanni Ciarlo
ジョバンニチャ―ロ
(訳 片山)


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