「なぜ、僕はここにいるのか?」ヨッシー《前半》

サイエンズアカデミー生にインタビュー

昨年スタートしたサイエンズアカデミー(それ以前は、サイエンズ留学生制度があった)。現在12名の若者たちがアズワン鈴鹿コミュニティを舞台にしてサイエンズを学んでいる。
彼らは何にひかれてここにいるのだろうか。何を求めて…?
今年3月にアカデミーを出発し、現在、鈴鹿コミュニティで生活しているヨッシーこと吉岡翔一朗さん(29歳)に、そんな問いを投げかけてみた。
心の底で求めているもの、そこを探っていけたら、他の若者たちにも響くものがあるんじゃないか、そんな思いでインタビューしてみた。(アズワンネットワーク活動事務局・IWATA)



今年3月にアカデミーを出発して鈴鹿に暮らしている吉岡さんと里美さんのカップル

◆トランジションタウン活動の仲間達と

――鈴鹿に来る前は何をしてたの?

ヨッシー 浜松でトランジションタウンというコミュニティ活動をしてた。
トランジション活動で収入が得られるように試行錯誤してて、だんだんアルバイトしなくても、生計が立つようになってきてた。順調な時に鈴鹿に来た。よく捨ててきたなって思う(笑)。

――トランジションタウン活動で何をしようとしてたの?

ヨッシー トランジションタウンは持続可能な社会を目指していて、そこに共鳴する人が集まってた。
僕は、社会問題に関心があった。人のつながりが失われているとか、貧困・格差・心の問題…とか、あらゆる社会問題が各分野で起きてる。食の問題に関心がある人もいたし、僕はエネルギー問題に関心があった。
でも問題の根元は一緒じゃないかって思ってた。それぞれの関心は違ったけどトランジションタウンという中でみんなが集まってたかな。人とつながっていくことを大事にしてた。
一時期はメンバーが増えたり、イベントにすごく人が来るようになったりして、一見順調に見えてた。

◆どうしてギクシャクするのか

――軌道に乗りつつあるときに、何で鈴鹿に来たの?

ヨッシー お金の面を見たら順調たっだ。焼肉も食べに行ってたし。(笑)
結局、幸せなのかっていうのを考えると…。その時、僕は里美さんと二人暮らしで、それ以外にコミュニティもあって、日常を共にする人たちがいた。だけど、そこでの人間関係がギクシャクしてるのをみて…
僕と里美さんも家で言い合いになったり…。里美さんとRさんとが一緒のコミュニティカフェをやってて、そこでギクシャクして家に帰ってくるから、家でもちょっとしたことでイライラした。楽しいときもあるけどね。Rさん、里美さんは、同じトランジションタウンの仲間。

――どうしてギクシャクするの?

ヨッシー 中心でやってる人がギクシャクしてた。お互いのやり方がちがうとか…、中心メンバーのグループがあって僕もその中にいた。そのときに自分以外の5人が積極的ではないって見えた。何でこんなに受け身なんだって。
でも、他の5人は僕より年上で、僕より長く活動してる先輩で、言えないんだよね。思ってることが。言っちゃいけないっていうか。
だから、遠回しに言おうとしたり…。すごくイライラした。
だんだんその集まりも面白くなくなっていくし、疲れるし… 惰性で一か月に1回集まってた。 
そのときはじめて人間関係で疲れたなって思った。

でもみんな人柄はよくって、楽しくやっていこうよ、一緒にやっていこうよっていう人たちが集まってた。だけど、何で、こんなにうまくいかないのかなって思ってた。
今から振り返ってみて、みんなに対して自分が怒ってる。「何でやらないんだ」って責めてる感じがあったかな。
そういうのがあって、お互い疲れ合うことしててもな、意味あるかなって、諦めかけてたのもある。

もっと可能性があるのを探してて、NVCやコーチングにも目を向けてみた。鈴鹿のことも知ってて、「持続可能な社会づくりカレッジ」というのに誘われて、一回行ってみた。
そこで、鈴鹿の取り組みが、根本的なところからやろうとしてるのかなって直観的に思った。根本的にいきたいって思った、そこに可能性を感じた。

◆持続可能な人間関係がある?

――参加してそう思った?

ヨッシー そうだね。
「持続可能な人間関係」っていう観点っていうのは他になかったから。
持続可能なエネルギーとか、持続可能な農業とか、そういうのは関心があったけど、人間関係なーー?っていうか、人間にもそういうのがあるのかな・・って思った。

そういう自分の事例もあったし、他でも人との人間関係のいざこざで活動をやめたり止まったりというのをよく見てて、活動だけ進めようとしても、止まったりして、続いてないなっていうのを思ってた。

――そこで、ヨッシーが根本からやりたいと思ったのは何で?
他の5人は、どんな感じだった?

ヨッシー その5人の立場からしたら、どうだったんかな……? 人間問題で行き詰ってる感じじゃなかったんかな。
そのときは、ぼくだけが、人間関係が問題じゃないかって思ってた。他の人たちは、やり方とか進め方が問題だとか、たまたま運が悪かったとか…

――それぞれの問題の捉え方が違ってたってことか?

ヨッシー 人間関係で、内面じゃないかって、そのときは僕一人だけ言ってた。
でも、人間関係で活動が止まったりしてるのを見てて思って、人間関係というよりか内面なのかな。
他の人たちはやり方を考えていけばもっとよくなるよとか、「なるようになるよ」っていうポジティブ思考で、「流れだよ」みたいに言ってた。僕は「そんなわけないだろう」って。(笑)

◆根本的に解消していく道を
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受け身から積極的な人生へ

日頃、身近な人たちとどんな関係で過ごしていますか?
相手に気を使って本音がいえない。言いたいことを抱えたまま蓋をしている、としたら…… その原因を周りや人のせいだと諦めていないでしょうか。

一度、じっくりと自分自身の内面を探究してみると…
アズワンセミナーは、本当の自分を知り、ホントに生きたい世界に出会うためのセミナーです。ゼロから見直すことで、自分を縛っている束縛から解放され、人間らしい、自由で、楽しい生き方をスタートすることができます。
参加者の感想を紹介します。




アズワンセミナーに参加して 2019.3.16~ 30代女性

◆新生活を前に、悩んだけど…


今回セミナーに参加したのは、4月から始まる新生活の前に、自分なりに一区切りをつけようと思ったからです。ただ、正直最初はお金もかかるし、休みも取らなくてはならないし行くかどうかを悩みました。セミナーの終わった今は、参加して本当に良かったと思います。日頃出来ない面白い体験をすることが出来ました。

初めて会った人と寝食を共にするのは、初めての経験でした。最初はどんな人達なのか分からず緊張しました。テーマを出されて自分で考える時間が多かったので、最初は沈黙の時間が苦痛に感じました。ただ、この時間は答えを出すのではなく、先ず自分の考えを出してみる、それが間違っていても大丈夫と思ってからは気持ちが楽になりました。

◆人の話をこんなに真剣に聞いたことはなかった

その後の話し合いも面白かったです。みんなで出し合って、共感できる考えもあったし、理解できない考えもありました。いつもだったらそこで終わってしまうのですが、どうしてその考えが出たのかを聞いていくうちに、共感はできなくても、少し理解出来る様になりました。相手の話をこんなに真剣に聞いた事はなかったです。

今まで家族とも、職場の人も、何とかやってきたつもりでしたが、本心や本音を言ってはいなかったと思います。いつも胸の内に言いたいことを抱えたまま、これを言ったら相手にどう思われるかと顔色をうかがっていました。相手の話も真剣に聞いていなかったです。言葉の表面上だけを聞いて分かったつもりでいました。自分自身と、相手のイメージする自分にギャップを感じる事がよくありました。自分を理解してくれないと思っていましたが、自分が相手を理解しようとしていなかったのだと気付かされました。

人間関係に関して、とても受け身でいたなと思います。常に相手の話を真剣に聞くことは日常生活では難しいと思いますが、やり方が分かっただけでも意味があると思います。自分の事を話すのは得意ではありませんが、少し積極的になってみようと思いました。
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サイエンズメソッド体験会@東京

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日時:4月19日(金)19時から20時45分(18時半受付)
会場:地球環境パートナーシッププラザ(青山 国連大学1F)

人と人が仲良く生きていく良好な人間関係は、だれもが望んでいることでしょう。
しかし、長い歴史の中で、対立や反目、争いはあとを絶ちません。

その根本的な原因として、人間の考えで設けた善悪や決まりを共有し、それによって秩序や治安を保とうとしてきたことがあるようです。強制したり束縛したりすることにより、人の心に精神的な圧迫をもたらし、幼い頃から警戒心や対抗的感情が生じてきています。
このように善悪や決まりを頑なに守ろうとし、強制や束縛はあって当たり前としているかぎり、人間同士の抵抗や反発、争いがなくなりません。

このような人間問題の原因を根本から解消し、人間らしく生きられる社会を実現するために見出されたのが、「サイエンズメソッド」です。

日本の各地で、このサイエンズメソッドを学びたいという方たちが、勉強会や体験会を開催しています。東京では、2月12日に勉強会が港区で開催されて、とても好評でした。
そこで、4月19日に表参道の地球環境パートナーシッププラザにて、体験会を開催します。
サイエンズメソッドによるコミュニティづくりが進められている「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」の実際の紹介も含めて、サイエンズメソッドについて体験しながら知ってもらう絶好の機会となるでしょう。

家庭や職場、グループなどで、本来の人間性が発揮されて、自由に自分らしく生きられるようになることを願っている方におすすめです。

日 時 4月19日(金)19時から20時45分(18時半受付)
会 場 地球環境パートナーシッププラザ(青山 国連大学1F)
参加費 1,000円
定 員 15名
申 込 こちらのフォームでお願いします。
    https://goo.gl/forms/xLNbTPMY84An152B2
問合せ アズワンネットワーク事務局
E-mail:as-one@gw.main.jp

【講師の紹介】
 北川 道雄(ミッチー)
アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ在住。2016年より、アズワンネットワーク活動事務局。
持続可能な社会の実現を目指して、アズワン鈴鹿コミュニティを拠点に活動をしている。全国各地に出かけて、アズワンネットワークを紹介するお話会も精力的に展開中。
ユネスコ認証の教育プログラム「ガイアエデュケーション」スタッフ。

【アズワン・ネットワークとは】
アズワン(as one)とは、「一つの世界」を意味しています。ジョン・レノンが"Imagine"の中で、「The world will be as one」「国境も所有もない」と歌っているように、世界は元々、囲いも隔てもない、すべてが「一つの世界」でしょう。
私たち人間も、その世界に生きている存在です。自然界の中で全てのものと調和しながら生きていくこと、そして、人間同士も、世界中の人と親しく、共に繁栄していくことが本来の姿でしょう。それは、すべてと調和する「争いのない幸せな世界」。誰もが心の底で願っている世界ではないでしょうか?それを空想に終わらせないで、この世に創り出すことが、アズワンネットワークの目的であり、その実現のための道筋・方式が、サイエンズメソッドです。
 もっと詳しく知りたい方は,こちらをご覧ください。
 http://as-one.main.jp/HP/index.html
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辻信一氏ガイア公開講座4月~地域が豊かになる、これからの経済

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日 時:4月13日(土)13:30~16:00(受付13:00~) 
会 場:アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ

地域が豊かになる、これからの経済
2019ガイアエデュケーション4月度公開講座
​「​人、心、自然、ローカルから世界へ、全てがつながる」

ガイアエデュケーション2019公開講座の第一弾は、今年も辻信一さんをお招きして、しあわせの経済=地域を豊かにする新たな経済=ローカリゼーションとは何かについて熱く語っていただきます。

いま人類が直面している問題の核心とは何か、解決のカギと言われる「ローカリゼーション」のこれからについて、お話ししてもらいます。

また、講座だけでなく、希望の方には別企画として、ローカリゼーションの現場、アズワン鈴鹿コミュニティのツアーに参加できるという、またとないチャンス。どうぞ、こんな機会を見逃さないでくださいね。
​​⇒​http://as-one.main.jp/suzuka/ac/visit.html

日 時:4月13日(土)13:30~16:00(受付13:00~) 
会 場:アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ
    鈴鹿カルチャーステーション
    鈴鹿市阿古曽町14-28
   *鈴鹿市の中央部にある、もともと家具展示場だった建物が
    リノベーションされて、オープンスペースとして広く使わ
    れている会場です。
参加費:無料
申込先:☎059-389-6603
    フォーム→https://goo.gl/forms/7J89EqXx7BmlYuzx1

講師:辻信一
明治学院大学教授、文化人類学者。各地が個性的で、新しい豊かさに満ちた暮らしの場となるよう、世界のローカリゼーションの旗手と共に、「しあわせの経済世界フォーラム」を主宰し成功に導いた。

主催:NPO法人えこびれっじネット日本GEN-Japan
後援:三重県、鈴鹿市、鈴鹿市教育委員会、鈴鹿市社会福祉協議会、公益財団法人鈴鹿国際交流協会、NPO法人市民ネットワークすずかのぶどう、GEN(グローバルエコビレッジネットワーク)、Gaia Education
協力:アズワンネットワーク、理想の暮らしを語る会、おふくろさん弁当、鈴鹿カルチャーステーション
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日本のエコビレッジを繋いだ映画『できる セ・ポシブル』


映画の上映会場になった京都・関西日仏学館。主催は在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本

◆こんな生き方をする人たちを知ってほしい  Iwata

フランス人カップルが日本を旅して制作したドキュメンタリー映画『できる セ・ポシブル』の上映会が、先日京都でありました。ジョナサン・カレンさんとマチルド・ジュリアンさんのカップルで、2年前にアズワン鈴鹿コミュニティにも訪ねてきたことがあります。各地のエコビレッジをヒッチハイクで旅をしていて、映画にしたいということでした。ようやく作品に仕上がったということで、再会も楽しみに出かけました。


映画をつくったフランス人カップルのジョナサン・カレンさんとマチルド・ジュリアンさん


映画は、日本各地でエコビレッジやパーマカルチャー、持続可能な試みをしている人たちを取り上げたものです。既存の社会から一歩踏み出して、自分の足元でチャレンジしている人たちで、農山村で、あるいは都市部で、新しいライフスタイルや価値観を模索しながら、自分らしい暮らし方を試み、その姿が描かれています。
現状の社会からは逆行するような挑戦ですが、一人ひとりが発信している声や言葉は力強い。こんな生き方や暮らし方が「出来る!」と。これからの社会の可能性としても「出来る」と。映画のタイトルになった一つのメッセージです。

とても勇気づけられました。

各地に芽生えた小さな芽を、二人が結んでくれたような気持ちです。

こういう人たちがいることをもっと知ってほしい!

社会に対して疑問を抱いている人、もっと自分らしい生き方を探している人、持続可能な社会を模索している人。そんな人たちにとって、映画に登場する人たちの存在は希望になると思います。自分も何かやってみよう、と背中を押してくれるのでは・・


上映後のトークショー

上映後、映画を制作したジョナサンさんとマチルドさん、フランスから来日したイザベルさん(共生経済の提唱者)、谷崎テトラさん( 構成作家/音楽プロデユーサー)、映画に出演した小野晴美さんが登壇してトークショウがありました。
その中で、テトラさんの話です。
「最近の研究で、AIによる人類の未来をシミュレーションしたデータがあり、それによると2万通りの予測がある。その中で、人類が生き残れる道はたったの23通り。その生き残れる道に進めるかどうか、これから5年から8年くらいに大きな分岐点がくるだろう」

そして、その兆しは、今回の映画に登場する人たちのように、新しい生き方を求めて自分の足で歩み始めている人たちです。そんな若者たちが出てきているということです。


◆映画のプロモーションビデオ


◆映画の中で取り上げられたアズワン鈴鹿コミュニティの映像場面。
社長のいない会社ということでおふくろさん弁当が紹介された。その時の社員さんがインタビューに応えています。
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エコシティ・国際キャンパスプロジェクト

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〜ベルリン郊外・軍施設跡地を難民と市民によるエコシティへ〜 

日 時:2019 年 4 月6日(土)18:00~20:00
会 場:アーツ千代田 3331 B105 マルチスペース
    https://www.3331.jp/rentalspace/03.html
主 催:BIOCITY
共 催:NPO 法人 エコロジー・アーキスケープ
定 員:40 名
参加費:2000 円
事前申し込み: BIOCITY・ブックエンド
   (藤元由記子 y-fujimoto@bookend.co.jp)

エクハルト・ハーン先生は、長年環境と都市の調和、エコロジカルな都市計画とその実践、市民主導でのボトムアップ型まちづくり、エコステーション、エコシティのデザインと創造に貢献してきている。また、世界的なエコビレッジのネットワーク組織 GEN にも関わり、日本での講演も数多く行ってきている。
今回は、ドイツにおける SDGs の動向と、ベルリン近郊のヴュンスドルフにある 80ha の軍事施設跡地を、市民、地域企業も深く関わり、かつ難民を含む研修生 10000 人を受け入れ、再教育とスキルアップと仕事づくりの複合的なテーマを抱えた、難民救済と定住づくりという SDGs をテーマとしたエコシティ・国際キャンパス・ヴュンスドルフプロジェクトの概要と意義について講演をして頂き、その後、参加者の皆さんと交流会を開催します。

コーディネータ
糸長浩司(日本大学特任教授、BIOCITY 監修者、NPO法人エコロジー・アーキスケープ理事長)

<エクハルト・ハーン/Ekhart Hahn>
ドルトムント大学名誉教授、都市計画家。
1983年~ベルリン再開発・環境調和型都市研究所所長、
1990年~ECOCITY 研究所所長。
1998年~ドルトムント大学都市生態学教授、EU 環境部会アドバイザーなど国際的環境プロジェクトの要職を歴任、グローバルエコビレッジネットワーク(GEN)の活動等『BIOCITY』での執筆等
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4/2 新たなエコビレッジづくりの胎動 in 表参道

イベントページ2019.jpg

場所:GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)
日時:2019年4月2日(火)19:00~20:45 (18:30~受付)

~環境先進国ドイツ市民に学ぶ・私たち人類の生き残りをかけて~

 過度な経済活動によって、予想以上の速さで気候変動が進み、世界各地でかつてない自然災害が続くようになりました。
 日本でも、市民主体で安心できるコミュニティを作ろうという人たちが、力を合わせて具体的に動き始めています。
 NPO 法人えこびれっじネット日本GEN-Japan はそのような思いの人たちをネットワークし、各地に個性豊かな、持続可能な地域が実現できるようにサポートを続けています。
 今回、環境先進国ドイツからエクハルト・ハーン博士をお招きし、日本のマスコミにはまだ取り上げられたことがない、市民による新たな街づくりの活動を紹介します。同時に日本の新しい動きも取り上げながら、これから10年の方向性を、私たちの生き残りをかけて一緒に考えていきます。 

「ドイツ最新事情ーエコビレッジ・エコカレッジと難民との共存」
  エクハルト・ハーン(ドルトムント大学教授)
 *環境先進国としてはもちろんのこと、さらに、ベルリンの壁の教訓から多くの難民を受け入れ、パートナーとして共に新しい社会創造に向けて動き始めているドイツ

「アズワンネットワーク鈴鹿の試みから」
  小野雅司(サイエンズ研究所)
 *都市をそのまま新しい社会にしていくモデルとしてCOP21 で紹介されたアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティの最新情報

「GEN-Japanガイアエデュケーションの報告とこれから」
  片山弘子(GEN-Japan代表理事) 
 *2017年から日本でもスタートしたユネスコ認証教育プログラムの概要と、修了生たちが始めている各地の動きの紹介


場 所:GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)
    http://www.geoc.jp/access/#geoc
    東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F 
    ☎03-3407-8107
日 時: 2019年4月2日(火)
     19:00~20:45 (18:30~受付)
参加費: 2000円 (GEN-JP会員、学生1000円)
定 員: 50名
申込先: https://goo.gl/forms/sJ8rKEExgkAzjgow1

講演者:
●エクハルト・ハーン(ドルトムント大学教授) 
ベルリンの復興計画、EU環境部会アドバイザーなど歴任後、現在ドルトムント大学院大学教授。従来型の都市計画や建築を見直し、人間行動学をベースに、話し合いから始まる環境調和型コミュニティづくりを提案。日本文化の中に自然と人間の共生への可能性を見ている。

●小野雅司(サイエンズ研究所研究員)
人と社会の本来の姿を明らかにする研究活動と同時に、コミュニティづくりに関する教育プログラムに携わり、また、日本、韓国、ブラジルなど各地のコミュニティづくりの実践的サポートを進める。

●片山弘子(NPO法人えこびれっじネット日本 GEN-Japan代表)
2009年から鈴鹿コミュニティに在住し、サイエンズメソッドによる教育プログラムの創設運営に従事。2017年から、GEN-Japan代表として、ユネスコ認証の教育プログラム「ガイアエデュケーション」を主催している。

GENとGEN-Japan
Global Ecovillage Network International は、1995年に発足し、国連のECOSOC(社会経済理事会)の諮問団体として、持続可能な社会にむけた世界各地の典型事例のネットワークと紹介、人材養成をし、世界人類が持続可能な社会に生きられることを目的とした慈善団体です。GEN-Japanは、その日本の事務局として2016年に発足し、アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティに事務所を置きながら、ユネスコ認証の教育プログラム・ガイアエデュケーションの実施、日本の事例と世界をつなぐネットワーク活動を行っています。

主催:NPO法人えこびれっじネット日本GEN-Japan
共催:NPO法人鈴鹿循環共生パーティー(SJP)、アズワンネットワーク
後援:NPO法人循環共生社会システム研究所(KIESS)、Global Ecovillage Network(GEN) International
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アズワンネットワークニュースvol.31

「苦」の原因は「無明」にあり

平成が終わり、新しい元号へ名称が変わっていきます。新しい時代がやってくるという期待もありますか?
私たち人間は、様々なものを想像し、言葉や意味を作り、事物を創造してきました。西暦も元号もその一つです。みんなが混乱なく暮らせるのも、そうしたものを共有できるからでしょう。人間の想像力は良くも悪くも働きます。夢や希望を持つこともあれば、不安や苦しみも生み出します。

仏教用語に「無明(むみょう)」という言葉があります。
「無明とは無知を意味する言葉で、無明こそが『苦』の根本原因である。ここでは、実在していないものを実在していると思い込むこと。無明から、実在しない物への執着や所有欲が生まれ、人生の苦がもたらされる」と言われています。

お釈迦さまの時代の言葉ですが、今も、私たちは無明の中でうごめいているようです。アズワンネットワーク活動では、サイエンズメソッドによって「みんなで悟ろう」と活動しています。自分の内面に目を向けて、「人間の考え」とは何か、そこを知ることからはじめています。知れば、解放され、自由に物事も進んでいくようです。今月もそんな事例を取り上げてみました。



◆良好な人間関係が幸せの基
冒頭の「無明」は、「実在していないものを実在していると思い込むこと」です。言い換えれば、自分の頭の中の想像を、現実だ、実際だとして“思い込んでいる”状態とも言えます。しかし、その思い込みに本人は気づき難いもの。一人で修行して悟ることも至難の業です。さて、この思い込みに気づき、実際はどうだろうと進む道があります。幸せへの道――

良好な人間関係になる話し合いーアズワンセミナー

◆「人としての復興を」各地のアズワン活動
東日本大震災から丸8年。アズワンネットワーク・イーハトーブで活動する吉田さんが、「外形的な復興で終わりとせず、震災前よりも平和で幸せな生き方へ内面的なパラダイムシフトを」と願い、人としての復興に思いを寄せています。


震災から 人の復興を思う
岩手で「人を聴くためのカレッジ」開催

◆「一人ひとりを生かしたい」想いが形になった
心の奥に「もっとこうしたい」と願いながらも、「現実は無理だ」と決めていることは色々ありそう。誰もが願いながら実現しないことがあるとすれば、何が妨げているのでしょう。キメツケを解き放ち、本来のものを尋ね求めるサイエンズメソッドは、理想を実現する方式です。「スペースJOYで夕食が始まった」、その過程にサイエンズメソッドの実際が見れるでしょうか。レポートをどうぞ!


スペースJOYで夕食がはじまった《1》
スペースJOYで夕食がはじまった《2》
スペースJOYで夕食がはじまった《3》

◆自分らしく暮らすには、「居場所と安心」が不可欠―理想の暮らしを語る会
高齢者や子供達にとって、安心して過ごせる場所はとても大切です。そんな場があることで、イキイキと自分らしさも発揮されるでしょう。お年寄りや子供に限ったことではありません。そんな居場所をどのように実現していけるのか、「理想の暮らしを語る会」では探っています。2月度公開講座で発表された面白い事例、そこを運営する人たちに共通したものは――「人が好き」。


高齢者の居場所と子供食堂から探る「居場所の力とは?」(前半)
高齢者の居場所と子供食堂から探る「居場所の力とは?」(後半) 

◆春、新学期サイエンズアカデミーへ
春、桜の花も開き始め、新入学、新学期の季節です。自然界の息吹を感じながら、サイエンズを学ぶアカデミー生たちも、この春出発した人もいれば、新しくやってきた若者もいます。彼らに触れると、イキイキとした鼓動を感じますね。はるばるブラジルから来た青年の思いを聞いてみました。


「サイエンズを学びたい」ブラジルから来た青年

◆「フラットな関係性をどう築く?」アズワンツアー
「フラットな関係性を望んでいても、なかなかそうならないのはなぜ?
仕組みややり方を考えてきたけど、そうではなかった」、鈴鹿ツアー参加者の感想です。コミュニティにふれて気づいたものがあったようです。


「“みんなで悟ろう”という発想が新鮮!」
「フラットな関係性をどう築く?」アズワンツアー

◆人としての成長をサポートする―サイエンズスクール
現状の自分自身をジックリ見て、観察していくと、今まで気づかなかった自分の実際の姿や気持ちや心が観えてきます。みんなの中で本音を聞き合いながらの探究が、自分の本心に気づかせてくれるのでしょう。本心で生きる・暮らせる社会、幸福な人生のスタートへ。サイエンズスクールでは、人としての心と知性の成長に力を注いでいます。


アズワン(as one)・一つの社会・一つの世界!
本来の人生をハッキリ知って、幸福な暮らしを生きる!

◆ガイアエデュケーション第3期スタートへ
ユネスコ認証の教育プログラム「ガイアエデュケーション2019」の第3期が、4月から始まります。人類が持続可能な社会に生きられるための人材養成プログラムです。アズワン鈴鹿もその会場の一つになり、「サイエンズメソッド」を体験しながら学ぶ機会になります。それに先立ってインターネットラジオで紹介されました。


「ガイアエデュケーション」第3期スタートへ

《お知らせ》
4/2 新たなエコビレッジづくりの胎動 in 表参道
4/13 辻信一氏ガイア公開講座~地域が豊かになる経済
4/20「介護に寄り添う演技体験講座」講師:菅原直樹さん
ユネスコ認証教育プログラム「ガイアエデュケーション」HP

******** 『アズワン』に触れる、知る、入口コーナー******* 
アズワン鈴鹿ツアー「次の社会への試み」を見てみよう!
●4月 6日(土)~ 7日(日)
●4月13日(土)~14日(日)
●4月20日(土)~21日(日)
●4月27日(土)~28日(日)
●4月27日(土)~29日(月)2泊3日

アズワンセミナー「幸せとは良好な人間関係から」
●4月28日(日)~5月3日(金)
●6月4日(火)~6月9日(日)
●7月11日(木)~7月16日(火)

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〒513-0805 三重県鈴鹿市算所町1244番地 As-One Network Station
E-mail as-one@gw.main.jp
URL   http://as-one.main.jp/
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